ハイジの山歩記
 

7/11〜13 ベースキャンプ〜アタックキャンプ編

 
  7/11(月)
  曇一時雨
  
  日隆(3100m)〜老牛園子ベースキャンプ(3600m)テント泊 (行動時間 約7時間)

  今日からいよいよ山歩き♪
  出発前に、登山中に不要な荷物はホテルへ預ける。
  キャンプ地到着後に使う荷物は馬に運んでもらい、行動中軽量化したい人は荷物の
  一部をポーターさんに預ける。
  ツアーメンバーはリーダーと私達を除き、50代以上の優雅で健脚な方々ばかりである。

  ホテルから歩いて登山口へ向かう。
  連日の雨で、登山道の泥濘が心配されるため、スパッツを着けるよう指示される。

  多種類のお花たちで縁取られた広めの登山道は、水溜りも泥濘もなく、快適である。
  尾根に出るまでが若干キツイときいていたのだが、荷が軽いのとペースがゆっくりな
  おかげで楽々ハイキングであ〜る(^^)

  本来ならば大姑娘山から四姑娘山までが見えるはずの尾根に出るが、生憎の曇空。
  しかし広〜い尾根道はご覧のように一面のお花畑♪
  白く見えるのはワタスゲではなく、トラノオ(系)だそうだ。
  近くで見ると、日本のトラノオを短くしたかんじである。

  

  今山行の現地添乗&通訳のシュエさんは、目下(日本からのお客様のために)、
  花名を勉強中であるのだが、資料が乏しい?のと、現地語からの訳の難しさに加え
  ツアー中に日本人のお客様から教わる花名もマチマチであったり、発音のせいで?
  聞き取りが間違っていたりというわけで、正式な花名がわからないものが多かったの
  で、ハイジは花写真集にもあえて花名を記載しなかったのだ。
  本山行記中では、〜〜系のお花と記しま〜す(^^;


  
                尾根道より日隆の村を望む
  
  尾根道にある第一仏塔、第二仏塔、第三仏塔を過ぎ、お花畑の中での昼食♪
  本日の歩行距離は15km。
  昼食後は傾斜の緩やかな道を、時々樹林帯も交え進む。
  しかし基本はお花畑道(^^)
  
  

  少し雨には降られたが、聞きしに勝る花の道。
  種類&量共、北海道礼文島、大雪山や富良野岳、雪倉岳、白山などで見たものの
  比ではない。
  日本だったら、ロープで保護される区域だらけの中を歩くのだ(^^)
  
  9:00からのんびり歩き始めて16:00前。
  本日の宿泊地ベースキャンプのテント群を目にする

  
         黄色いサクラソウ系の花の群落の向こうのキャンプ地
 
  馬に担がれた私達のテントは、既に設営されていた。
  アライ製3〜4人用のテントを、二人で使用する。
  これから山中4泊、このテントのお世話になる。
  メンバーの方々はテント泊になじみがないのでストレスに感じたかもしれないが、
  ハイジには【うわばみ隊】テントと同じものなので、親しみやすかった。
  それにいつもと違い、自分達で担がなくてもいいし(^^)

  他には食事用大テント、離れたところに男女別のトイレテントが設営されている。
  ベストシーズン中のキャンプ地は大賑わい。
  数社のツアー客やグループで、テント設営間隔も狭い。

  18:00の夕食まで、キャンプ地周辺を散策して過ごす。

  
          キャンプ地そばの ピンクのサクラソウ系群落

  キリマンジャロの時と同じく、高山病対策のため、水を沢山飲むよう指導される。
  山麓ホテルにて予めミネラルウォーター(550ml/5元)を購入し、必要分毎朝受け取
  る。
  毎夕&朝食後、パルスオキシメーターを人差し指に挟み、脈拍と血中酸素濃度を
  計測される。
  日隆のホテル夕食時からの数値を基に、高所順応度合いの目安とする。

  リーダーはより順応しやすくするため、メンバーに利尿作用や呼吸を促し高所に有効
  とされるダイアモクスの服用を薦めていた。
  キリマンジャロでも同様であったが、(高所経験済みでもあるし)ちー隊長とハイジは
  服用しなかった。

  夜中2回もちー隊長を起こし、トイレへ向かうほど順調に順応しているハイジであった。

   
  
  7/12(火)晴
    
    
 
  ベースキャンプ〜大海子(湖)〜ベースキャンプ テント泊 (高度順応日)

  寒気が入り前夜冷え込んだおかげで、今朝は久しぶり?に青空を見る。
  無名峰5000m級の山々も、頂にうっすらと雪化粧が施されている。

  
         (緑色)食堂テント        (薄黄色)ツアー客テント

  おかゆ(といってもライススープ?)の朝食後、本日は高度順応日のため、歩程4時間
  のハイキングへ。
  本日の最高地点3900mを越え、湖である大海子へと下る。
  そこには夏の間一家族だけが住んでいる。
  アルプスの少女ハイジの中に出てくる、アルムオンジの小屋のようだw(^o^)w♪

  

  
  

  大海子から急斜面を登り返し、このあたりで見られるというアツモリソウを探しながら
  進む。(花写真集参照
  どの斜面もお花だらけ。
  
  
      エーデルワイス系、ミニリンドウ系、キンポウゲ系のじゅうたん

  
                    フウロとキンバイ

  本日もお腹いっぱい花々を楽しむ♪

  ベースキャンプへ戻り昼食後、ゆっくり寛ぐ。

  この夜も仲良く?2回トイレのために起きる(^^;
  夜空の星の美しかったこと!!☆
  天の川は洪水で溢れそうなほどだった(^^)v

  
 
  7/13(水)晴
    
 
  ベースキャンプ(3600m)〜アタックキャンプ(4500m)テント泊  (行動時間 約5.5時間)

  今朝もライススープの食事を終え出発。
  キャンプ地からの登り間もなく、放牧されているヤクの群れに遭遇。
  子ヤクも一緒で、愛らしさにパチリ

  

  山中3日目、お花畑の中の道。
  お花たちを踏みながら歩くのにもすっかり慣れてきた(^^:;;

  
                黄色いサクラソウの大群落

  お花畑の斜面から振返るとな景観が広がり、メンバーの撮影熱も一層盛り上がる。

  

  歩き始めて3時間半。
  お昼の休憩場所(というか、斜面は全部お花畑)にて
  やっと目指す大姑娘山を初めて目にし感激 !!

  
           黄色いサクラソウの群落と共に(後方・大姑娘山)

  

  どんどん歩を進め、開けたところで眼下にアタックキャンプ(4500m)が現れた。
  
  
            大姑娘山(左)とアタックキャンプテント群

  14:00 アタックキャンプ着。
  アルプスの少女ハイジでいうところのオオツノの旦那よろしく、ヤクのお出迎え(^^)
  
  

  傾斜地に張られたテントで寛いだ後夕食までの間、高度順応も兼ね周囲を散策。
  さすがに4500mともなると、少しの登りでも酸素の薄さを体感する。
  キリマンジャロに比べて200m低い最終宿泊場所であるが、油断せぬよう気持ちを
  引き締めつつ、水分摂取に努める。

  この夜も2回トイレに起きる。月光に照らされたテン場は、川のせせらぎとヤクの鼻息
  でアウトドアモード全開!、スリル満点!!であった。
  星達で埋め尽くされた夜空を見上げ、明日の登頂日の晴天に期待を膨らませる(^^)v



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