ハイジの山歩記
 

8/2〜4 氷河ベースキャンプ〜アタックキャンプ編

 
 8/2(月) 晴れ
 氷河BC入り 

 カルカラベースキャンプ 11:30〜12:00 北イニルチュク氷河ベースキャンプ(テント泊)

 6:10 起床。
 7:00 朝食。(甘いオートミール)

 

 いよいよ今日は、ヘリで氷河ベースキャンプ入り♪
 カルカラBCへ置いていく荷物と、氷河BCへ持っていく荷物を分ける。置いていく荷物は、
 BCの倉庫に保管される。

 ヘリのフライト時刻は状況により変わるので、10時を目安にいつでも出発できるよう指示
 される。待ち時間は、↓(^^) 子犬をかまいながら〜♪



 カルカラベースキャンプのアイドル犬 【カラ】


 10:50 本日第2便のヘリ到着。
 

 11:30 カルカラベースキャンプ出発。
 2200m〜4000mの氷河ベースキャンプまで一気に高度が上がるのだが、フライト中は
 更に高所を飛ぶため頭痛がした(^^; ヘリの窓が一箇所開いており、一瞬ではあるが、
 生肺で、(キリマンジャロを超える)最高所を経験したかもしれない(^^;;

 ↓ヘリからの撮影画像(クリックで拡大します)

 
           ヘリから見下ろす氷河ベースキャンプ

 12:00 北イニルチュク氷河ベースキャンプ着。
                        ↓ハンテングリ
 

                           ↓目的地カルリータウ峰(黄色矢印)
 
        位置関係図H社配布資料より抜粋&加筆)

 
            ヘリポートより望むテント群

 
      ↑BC中央部には、大きな食堂テント

 食堂テントの前には洗面場所が設けられており、石鹸類使用可である。
 売店テントもあり、ビール500ml/$4(なぜかカルカラBCより安い) ミネラルウォーター
 (買わなかったので値段不明)も売っている。

 お湯は、食事時にいただき、水は、食堂テント内ボイラーで沸かした湯ざましをいつでも
 自由にいただける。

       我らのテント(前室付)         寝室部は高床で、マットが備えられている

    キャンプ地端にある男性トイレ          食堂テントの裏にある女性トイレ

 14:00 昼食。(スープ、ミートパスタ)

 
                食堂テント内部


 昼食後も夕食まで、各自ゆっくり過ごす。
 北イニルチュク氷河BCは、眼前にハンテングリを仰ぎ見る絶好のロケーション♪
 主にハンテングリの登山基地となっているようだ。
 ルートは、ピーク・チャパイを経ていくので、目を凝らすと、トレースや登山者が見える。
 ビールをググ〜っと飲みたいところだが、下山するまで我慢であ〜る(^^;

         ↓ハンテングリ(7010m)          ↓チャパエフ・ノース(6120m)
 
            4000m氷河ベースキャンプより望む

 
            氷河ベースキャンプ裏手の景色

 
   ヘリが飛んできた方向の景色。5000m以上の峰がずら〜っと並ぶ

 
   H社提供 C1&アタックキャンプで食べるお馴染みの食品(^^)

 
       (19:34)夕陽に照らされたハンテングリ山頂部

 20:00 夕食。(ビーフピラフ)
 昼食のボリュームが凄く皆が残したせいで、夕食は日本隊だけ少量盛りになった(^^;

 

 食後メンバー全員、期間中キャンプに常駐する可愛らしい女医さんに、パルスの数値と
 血圧をチェックされる。若い美人に計測されるので、男性陣は別の意味で?ドキドキし
 数値が上がり気味・・・か??(^^)

 21:15 消灯。
 
  
 8/3(火) 曇り
  C1へ移動日
  
    

 氷河ベースキャンプ 13:00〜16:45 氷河上C1(テント泊)

 当初の予定は、丸一日BCへ滞在し、氷河周辺での歩行練習、高所順応日であったが、
 数日前の降雪により、カルリータウ峰へのルート状態が悪いということで、スケジュール
 が急遽変更される。

 本来は、明日4800mアタックキャンプ(泊)、明後日山頂往復AC泊〜下山を、
 今日4200m氷河上キャンプ1へ移動し、翌日4800mアタックキャンプ(泊)、雪深い
 状態によっては、4900m地点コルへC3を設けアタック後下山する計画となる。

 7:15 起床。
 8:00 朝食。(スープ&パン)

 

 食後、氷河BC各自テント内に置いていく荷物と、持っていく荷物に分ける。
 パスポートや貴重品類は、皆でまとめてキャンプ支配人に預ける。
 持っていく荷物のうち、登山中に不要な荷物の一部は、ガイドさん達に担いでもらえるとい
 うことであったが、各自荷物を提出後、量が多いということで、共同装備のテント、食糧、
 ガス等以外、ほぼ自身で担いで行くことに(^^; 預けたのは二人共、エアーマットだけだ。

 
      朝曇っていたけど、だんだん晴れてきたのでパチリ!!

 11:50 昼食。(ミートパイ、杏)
 皆予定外の余分の行動食を持ってきていなかったので、リーダーが交渉し、少し早めの
 ランチを用意してもらう。

 

 13:00 北イニルチュク氷河ベースキャンプ出発。
 今山行のガイドチームはロシア人で、ほとんど英語を話せず(単語を数語程度)、そのため
 ツアーリーダーI氏も前回とは勝手が違い、交渉事やコミュニケーションに苦労されていた。
 
 自由時間に個人的にコミュニケーションをして、ガイドさんの名前を知ることができたが、
 誰がチーフガイドで云々といった正式な紹介はされないまま山行が始まった(^^;

 氷河上をクレバスに気をつけながら、アイゼンは装着せず歩く。
 ほぼ平坦な道を、ガイドさんの後ろにピタリとついて歩くのが、今メンバーで最強の山男
 K氏、後に続く大柄なY氏、A氏なので、ハイジにとっては速歩状態です(^^; 

 

 13:35−45 小休止。
 ハイジ的には、歩行ペースが速く、ワンピッチが短く、休憩時間が長いというスタイルを、
 今山行・高所登山で経験するとは思っていなかった。
 しかも、高所で経験する初めてのザックの重さです。ゆっくり歩き身体を順応させるんじゃ
 ないのかなぁ〜・・・。H社より送られてきたスケジュールでは、氷河BC〜アタックキャンプ
 まで、標高差800m&9時間行動となっていたので、かなりゆっくりしたペースと認識して
 いた。
 疑問は持ちつつも、アンザイレンされず、アイゼンもつけないフリーの状態の平坦道だか
 らかな・・・と、この時は思っていた。
 7月に低酸素室2時間×2回行っておいて良かった〜(^^;

 
             チャパエフ・ノース(6120m)

 

 14:30−40 小休止。

           ↓ハンテングリ           ↓チャパエフ・ノース
 

 15:10−25 小休止。
 目指すカルリータウ峰が見えてきた!

     ↓Mt.カザフスタン(5761m)         ↓カルリータウ峰(5350m、5450m)
 

 15:55〜 ガイドさんが今夜のキャンプ地を選定するまで待機。

 
               待機場所から振り返る

 

 16:40 キャンプ地が決まり、少しの間だがアイゼン装着し出発。
 16:45 クレバスを跨ぎ、氷河上4200mC1着。
 四方に大小のクレバスだらけの上に、ガイドさん達がテントを3つ設営した。
 今夜からA氏、K氏、Y氏のテント、私達はツアーリーダーI氏と一緒のテントだ。

 トイレ場所に決めてくださったのは、2m弱窪み、中央が川状になっている所であった。
 登り降りで滑らないよう、リーダーは、アイススクリューに補助のロープを掛けてくださった。

 
               ガイドチームのテント

 19:25 夕食。各自のテントで湯を沸かす。(五目御飯&みそ汁、イワシ缶)

 20:00 消灯。


 8/4(水) 晴れ 

 4200氷河上C1 9:25〜13:40 4800mアタックキャンプ(テント泊)

 6:40 起床。
 7:30 朝食。
 山中一泊増えた分の食糧として、BC食堂テントから仕入れたインスタントラーメンを食す。
 Y氏が日本から持参してきた美味しいフランスパンのお裾分けもいただく♪(^^)

 
                        ↑私達のテント
 9:25 氷河上C1出発。
 ポーター2名は、テントを撤収しBCへ戻る。
 今日からは、チーフガイドのウラジミール、サブガイドのビクター、アシスタントの少年
 (17歳・高校生・名前不明)3人のガイドチームだ。

 ビクターを先頭にK氏がピタリと続き、前日同様、どんどん進む。
 ウラジミールはツアーリーダーI氏の後ろの最後尾。
 ガレの急斜面は浮石だらけだ〜(^^;

 9:50−10:00 小休止。

 
         赤丸部が昨夜泊まった4200m氷河上C1

 

 10:45−11:05 大休止。
 11:35−55 大休止。
 12:15ー35 アイゼン装着。(行動食)
 ハーネスは出発時に、ユマールとエイト環とともに予め着けていた。
 アンザイレンし、2パーティーに別れ進む。

 

 アンザイレン後は、普通のペース?になった(^^;

 

 ↓この場所は、前回ユマールとエイト環を使ったそうだが、今回は使用せず。
 

 斜度が緩むにつれ、雪が多くなる。

 

 13:40 4800mアタックキャンプ着。
 そこには、ガイドチームが今シーズン設営したテントが2つあり、私達は、昨夜と同じ
 メンバーで、それぞれのテントに入る。

              ↓ハンテングリ     ↓チャパエフ・ノース
 
                 ↑我らのテント

 
               ↑我らのテント

                         ↓Mtカザフスタン(5761m)
 
            ↑ウラジミール

 テント周辺は平坦ながらも、数日前に積もった雪が緩んでおり、殆どズボ状態だ(^^;
 テントから10m程離れた場所に、トイレスペースを設ける。
 といっても、スペースだけで遮るものはなにもなく、その場所へ行き、使用後雪で埋める
 スタイルだ。女性は私だけだったので、トイレへ行くたび、テントの外から声をかける
 方式になった。

 
           アタックキャンプより望むカルリータウ峰

 ガイドさんの下見により、明日は予定通りここからアタックすることに。
 4時半起床&6時出発だ。
 高所登山では、アタック時は深夜起床〜暗く寒い中ヘッデン行動というパターンが多いが、
 今山行は、通常の山時間なので、睡眠不足や寒さを心配することなくリラックスして臨める
 ので何の不安もなかった。

 18:25 夕食。(パスタ、みそ汁、ハイジはおかゆ&持参した漬物)

 20:20 消灯。夜中に目が覚め、軽い頭痛がした。


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山行記