ハイジの山歩記

  山域・山行名他   韓国(済州島)・ハンラサン 1950m (2005/05/15)
  メンバー   ちー隊長、ハイジ  
  概 略   
  5/14〜17(済州KALホテル3泊4日)フリープランのツアーを利用し、韓国最高峰で
  あるハンラサンに登る。
  登山コースは4つあるが、現在頂上まで登れるコースは2つである。
  日本語表記はないものの、特に迷うようなところはなく、整備のいきとどいた登山路
  である。

  参考までに 標準コースタイムを記す。

  観音寺(グヮヌンサ)コース 山頂まで8.7Km  上り5時間 下り4時間20分
  
  城板岳(ソンパナッ)コース 山頂まで9.6km  上り4時間30分 下り3時間30分
  
  済州島は韓国のハワイといわれており、新婚さんにも人気のリゾート地である。
  お天気にも恵まれ、登山&観光&グルメと、4日間存分に楽しむ(^^)v
  
  ※ 2007年12月のハンラサンレポはこちら
    2011年11月のハンラサンレポはこちら


  5/15(日) 快晴   

  観音寺登山口 6:30〜10:25 山頂 11:10〜14:15 城板岳登山口(含・小休止)

  前日よりタクシーを予約し、6:00にホテルを出発する。
  過去に何度か登ったことがあるというドライバーさんに、絶好の登山日和だと言われ
  る。
  私達は、バス便のある城板岳コースを下山に利用し、変化に富むという観音寺コース
  からの登山を選んだ。
  6:25登山口着。
  広い駐車場と売店、水洗トイレが完備されている。
  管理事務所にて入山料一人1600ウォン支払い、6:30 登山開始。
  

  
                    観音寺登山口

  キャンプ場を左に見送り、ロープが張られ整備された、なだらかな登山道を行く。
  一年で山が最も賑わう季節であり、韓国本土からの登山ツアー客のバスが何台
  かやってくる。
  団体さんに巻き込まれたくないので、一足先に出発して良かったぁ〜と思っていた。
  
  燦燦と降り注ぐ太陽の光を、新緑の木々たちがやさしく遮ってくれる爽やかな道が 
  涸れ沢に沿ってつけられている。
  キツイコースと聞いていたので、急登につぐ急登をイメージしていたのだが、拍子抜
  けしてしまう。

  森林浴を楽しみながら歩いていると、後ろから足音が近づいてきて、あっという間に
  抜いて行った。一人、二人、三人・・・。
  往復17.4kmある道を、水さえ持たずに歩いていくではないか(@ @)!
  登山マラソンスタイルでもなく、日本では考えられない装備?である。
  ちー隊長と、『きっと行ける所まで行って、引き返してくるつもりなんじゃないの』など
  と言っていたのだが・・・。
  
  三十分ほど進んだところで、今度は団体さんの登場であ〜る!
  すごい勢いで迫ってくる。そして抜いて行った・・・。
  先頭グループは男性4名女性2名。いでたちはしっかりとした日帰り装備をしている。
  いくら緩やかな道とはいえ、速い。速すぎるぅぅぅ・・・。
  ミレ山友会とハングルで書かれたワッペンを、ザックに着けていた。
  そして後から後から、このワッペンを着けたグループがやってきては抜いて行った。

  軽身であるし、ハイジ的には調子良く歩いているつもりだったので、タイムを競うわけ
  ではないにしても、こんなに抜かれることなんて日本の山ではなかったことなので、
  少々面食らってしまった(^^;
  タンナ渓谷待避所にて休憩する。

  先行グループのスポーツドリンクのペットボトルがひとつ置かれていた。
  半分くらい残っているところをみると、先を急ぐあまり忘れてしまったのであろう。
  我先に遅れじと、ともかく凄い勢いなのだ(^^)
  ここまでのコースタイムは1時間。私達の要した時間も1時間。ここまでは緩やかな
  道であったにもかかわらず、コースタイム丁度かかってしまったということは・・・。
  聞いての通り恐るべし健脚コース。そして韓国のトレッカーの人たちの健脚ぶりが
  伺われる。

  休憩中にも続々と、ワッペングループがやってきては抜いて行った。
  ハイジは気を引き締め、腰をあげた。
  ここから先は、急登になりアップダウンのコースとなった。

  登山口から1時間半過ぎたあたりから、抜かれたグループに追いつくようになった。
  一汗かいたハイジはオートマチックモードとなる。
  歩き始めから飛ばしすぎなかったおかげで、いつもの通り一定のペースでコンスタン
  トに急登の道を行く。

  進むにつれ先行グループにも追いつき、追い越すようになってきた。
  歩き始めに自分のペース以上に飛ばしすぎると、一気にバテてくるのが山歩きの
  常であ〜る。

  急登を終え針葉樹林帯となり、斜度が緩んでくると木道の敷かれた見晴らしのいい
  ところへ出た。
  
  

  
  
                  三角峰(1695m)

  9:00 三角峰を見上げる景観のよい場所にあるデッキの上にて休憩する。
  前夜コンビニで仕入れておいたバナナを食べる。
  デッキ上には、朝私達を抜いていった山友会のグループ数名が休んでいた。
  私達より若いであろう彼らは、結構疲れているように見えた。
  会社で日本語を習っているという女性が、私達が日本から来たというと、剥いていた
  瓜を勧めてくれた。そしてチョコレートも(^^)
  なにかお返しをしたかったのだが、気の利いたものがないのでいただきっぱなしと
  なってしまった(^^;

  ふと視線と呼び声?を感じて、そちらの方を向いてみると、山友会の別グループの
  おじさまが焼酎を手に手招きしているではないか!(^^;
  我ら【うわばみ隊】であるが、さすがに手でバッテン印をし、『お心遣いをありがとう』
  とハングルで言ったつもり?だが、今度は済州島名物オレンジを勧めてくださった。
  でももうお腹いっぱいで食べられないのだぁ〜(^^;

  9:10 盛り上がっているおじさま達を案じながら、出発する。
  いくら韓国式だといっても、焼酎を生(キ)で呑んで、これから急下り&急登で、山頂
  まで行き下山するなんて、大丈夫なのだろーか???

  9:20 コースから右奥に逸れたところに水場があったので飲んでいく。
  そして再び急登にかかる。
  パワーダウンした山友会数グループを追い抜き、サクサク登る。

  
                オリモクコースの稜線

  
                  竜鎮閣待避所

  
               竜鎮閣待避所裏のソーラートイレ
    
  
             つつじで彩られた 長鼓項(1813m)

  10:25 山頂着。
  快調に登り、4時間きって着いてしまった(^^)v
  しかし、山友会の最初の6人にはとうとう追いつくことはなかった。
  恐ろしく速いペースで、最後まで登りきってしまったのだろう。

  
              山頂火口湖・白鹿潭(ペンノクタム)

  山頂看板前のデッキは、城板岳コースからの登山者を交えごった返している。
  韓国の人の賑やかさは、大阪のおばちゃんでも負けてしまうかもしれない・・・(^^;
  そそくさとお約束写真を撮り、少し離れた場所で大休憩とする。

  コンビニで仕入れたカップ辛ラーメンにお湯を注ぎ、おにぎりと共においしくいただく。
  城板岳コースからもぞくぞくと登山者が到着する。

  11:10 少し雲がでてきたので下山にかかる。
  が、登頂者のピーク時間であるらしく、どんどん登ってくるので歩き辛い。

  
             下山路よりつつじの群落を見下ろす

  
     ハイジは日本で見たことがない ミニミニアヤメ?のようなお花

  

  ハンラサンの5月はつつじが有名であり楽しみにしていたが、丁度いい頃であった。

  12:05 つつじ畑待避所着。トイレ有り。
  売店もあり、カップラーメン等売っている。(ただし韓国語のみ)
  ここで、城板岳コースからの登山者は、13:00(夏季)を過ぎて頂上へ向かうこと
  はできないと看板に書いてある。
  観音寺コースもそうであるが、入山時間が決められている。

  
                 つつじ畑待避所

  12:20 つつじ畑待避所出発。
  城板岳コースは9.6kmあり、ここからは緩やかで単調な道が延々と続く。
  こちらを下山コースに選んで良かったとつくづく思う。

  途中、紗羅待避所にソーラートイレ有り。
  さらに30分ほど下ったところに(空地)も、ベンチ&トイレ有り。
  小休憩の後、ひたすら歩く。
  ここ二年の山行で軽身とはいえ一日で18kmも歩いたことがなく、とても歩き応えが
  あった。

  14:15 城板岳登山口着。
  水洗トイレ、売店、レストラン有り。
  済州市外バスターミナル行きのバスに乗る。(一人1700ウォン)
  バス停というものはなく、売店できいたところ、駐車場を出て道を渡り待っていれば
  20分おき?にバスが来るとのこと。

  運良く5分とたたずにバスが来た。
  クラクションを鳴らすので、手を上げて止まってもらった。
  市外バスターミナルからホテルへは歩いて戻るつもりであったが、疲れたので
  タクシーに乗ってしまった(^^;

  本当によく歩きましたv(^^)v

山行記