ハイジの山歩記

  山域・山行名他  韓国・済州島 ハンラサン 1950m  (2007/12/14〜16)
  メンバー  ちー隊長・ハイジ
  
  概 略

 師走だというのに急遽とれた三連休(^^)
 山陰か北陸あたりへ温泉&カニ旅行でもと思い調べるも一人7〜8万円してしまうと
 いうことで、時間的には国内と変わらず、手軽に外国気分が味わえる韓国へ。

 飛行機とスタンダードタイプのホテルの付いた二泊三日格安フリープランを利用し、
 二度目の済州島・ハンラサン行きを決める。
 以前訪れたおり、空港送迎の現地添乗員さんから、次はぜひ冬にお越しくださいと
 言われていたこともあった。

 成田までの交通費や現地食事代&酒代、タクシー代、お土産代まで全部含めて
 一人6万円以内という節約旅行に徹し、山歩きと観光&グルメを楽しむ♪
 (ちなみにツアー費用は空港使用料&燃油サーチャージ等含めて約4万円)

 歩いたコースは前回同様、変化に富んだ観音寺コースを登り、距離は長いが傾斜
 の緩い道が続き、帰路バス便のある城坂岳コースを下山する。
 日本の山旅ツアー会社では、私達とは逆方向からの山行が組まれているが、お奨
 めは今コースであると、二度歩いてみて確信する。
 装備は6本爪軽アイゼン&ストック、服装は同時期の丹沢あたりを参考に。
 コース中、水場があるにはあるが、予め用意したほうが良い。

 ※2005年5月のレポはこちら
   

地図
  

  12/15(土) 曇
    

 観音寺登山口(620m) 7:10〜11:15 山頂 11:20〜15:00 城坂岳登山口(750m)。

 前日空港からの移動で乗ったタクシードライバーの高さんに交渉し、6:30ホテルに
 迎えにきてもらう。20,000ウォンは適正価格かどうかは??であるが、早朝利用&
 登山口は不便な場所で、帰りのお客さんを期待できない事情から良しとする。

 6:50 観音寺登山口管理事務所着。まだ暗い。
 広い駐車場には数台の車が停車していた。以前は管理事務所で入山料を支払った
 が改定されたようで、無料とのこと。
 本日の山行コースを告げると、装備(軽アイゼン等)を質問される。

 7:10 身支度とトイレを済ませ登山口出発。
 ヘッドランプを用意したが、夜が明けてきたので使わずに行く。
 ドライバーさんによると、ハンラサンは四季を通じて(真冬でも)登られており、平日は
 静かだが、この時期でも週末は結構な人で賑わうそうだ。

 葉の落ちた冬枯れの乾いた道を行く。今の所道に雪はない。
 道標も含め、以前よりも更に整備された道を行く。
 俊足の地元の方二人に先を譲り、鳥さんたちの朝のミーティングをBGMにのんびり
 歩く。

 8:10 タンナ渓谷待避所着。(小休止)
 以前にあった古い小屋はなくなり、新しい小屋と別棟にトイレが設けられている。

 
                 タンナ渓谷待避所内部
 8:20 出発。
 昨夜はEマートで仕入れたお刺身などで、ホテルの部屋で夕食兼酒盛りをした。
 もちろん本日に備え軽めに済ませたので、体調は上々のハイジであ〜る(^^)
 静かな道を淡々と進む。
 登るにつれて辺りは雪景色となってきた。

 
                海抜1300M表示の石柱

 樹林帯のため風が遮られており、積雪5cm位の道は今の所凍っておらず歩きやすい。
 樹林帯を抜けると、正面に三角峰がど〜〜んと聳える平坦地だ。

 

 9:45 三角峰ベンチ通過。風が吹きつけ寒いので、休憩せず進む。
 北東方面の開けたところは、↓うわ〜っ! 曇っているものの一面霧氷で美しい♪

 
               城坂岳コース方面を望む

 墨絵の世界に装われた三角峰もカッコイイ!
 ちー隊長と二人きり、誰もいない風音だけの空間に融けてしまいそう。

 
                    三角峰(1695m)

 道は三角峰を巻き、一度下る。曇ってはいるが、ガスがかかり幻想的な景観に
 囲まれるように付けられた道は、ハンラサンの懐の中に包まれるようだ。

 
                 竜鎮閣待避所を望む

 下りきった所のコースを少し外れた箇所に水場があるのだが、道が付け替えられた
 ようで以前よりも遠くなっており、滑ると危ないので寄らずに通過する。

 10:05 少し登り返して竜鎮閣待避所着。(小休止)
 以前はこの小屋の登山道を挟んで反対側に、古い小屋とトイレがあった。
 新たなかわいらしい小屋の中を撮影しようとしたが、鍵がかかっており叶わず。
 小屋の手前に別棟でトイレがある。

 

 10:15 バナナを食べ出発。
 この先は20分程急登が続く。
 時折雲がきれ、青空がのぞく。この調子で、山頂では晴れますように・・・。

 

 間もなく、今朝私達を抜いていった登山者が下りてきた(速い!!)
 山頂の様子をきくが、芳しくなかった(^^;)
 斜度が緩み始めると視界はいっそう開ける。
 振り返るとオリモクコースの稜線が見える。

 
                 
 行く手には、ハンラサン直下を巻きぎみに頂上への道が付いている。

 

 
               長鼓項(1813m)を望む

 ほどなくして木々に視界が遮られ、最後の登りを淡々と行く。この辺りから何人もの下山
 者とすれ違う。殆どが観音寺コースを往復する人のようだが、お話をしたうち一人だけ、
 城坂岳コースからの登山者だった。

 ひと登りすると現在通行禁止となっているオリモクコースからの合流道が現れ、そこか
 ら山頂まではとてもゆるやかな道だ。

 
                  山頂手前より望む

 11:15 山頂着。うぅぅ・・・(; ;)山頂標識以外、濃いガスで周囲の景色は全滅だ。
 そしてとっても風が強い!

 
        ハンラサン東稜頂上標識

 11:20 記念撮影の順番待ちをして、写真だけ撮り出発。
 ここから下山口まで、9.6kmの道のりだ。
 ハンラサンは日帰り登山が原則で、山頂からの最終下山時刻が決められている。
 各月が3つのグループに分けられており、グループ毎に30分前後するが、11月
 〜2月は、13:30が頂上からの下山時刻だ。各登山口等で最終入山時刻も決め
 られている。
 明るくなって登り始めた城坂岳コースからの人々が、ぞくぞくと登ってくる。

 

 観音寺コースとは対照的に、単調で賑やかな登山道だ。多くの一般ハイカーが
 城坂岳コースを往復するそうだ。
 それは、このコースには、これから向かう有人の【つつじ畑待避所】があり、広めの
 造りで売店もあり、カップ麺やコーヒーなどがいただけるためもある。

 

 頂上手前30分くらいは、やや急な階段道だが、コースの殆どが緩やかなお散歩
 道なのだ。なので、あらゆる人が、あらゆる格好で登ってくる。殆どのグループは
 縦一列に歩くのではなく横に広がり、もちろん道を譲ったりはしない。

 これは、雪嶽山や北漢山でもそうであったが、そーゆーマナーになっていないの
 か???、日本式に登り優先で(登りに限らないが)すれ違い時、手前で待って
 いようものなら、当然無言で延々と通過されてしまうのは学習済み(^^;
 なので、(多少の抵抗感はあるが)突っ込んだもの勝ち?で行かないことには、
 先に進めないのだ(^^;;あぁ〜

 12:25 つつじ畑待避所着(大休止)
 この時期、ここを12:00までに通過しなければならない旨の看板が出ている。

 

 この小屋も立て替えられていた!
 
               売店のあるつつじ畑休憩所

 カップ麺を注文しようと中へ入るが、時間的に人・人・人で大混雑であ〜る。
 辛ラーメンは売り切れだったので、ユッケジャン麺を注文する。(ハングル表記のみ)
 どちらも1,500ウォンは安い!(^^)
 どうにか場所を探し、持参のキンパッ(海苔巻)と一緒にいただく。

 前回同様テルモスを持参したが、今回のホテルはスタンダードクラスなので部屋に
 湯沸しポットがなく、早朝なためか?ルームサービスでお湯を貰うことができなかっ
 たので、この売店を利用したのだ。

 12:55 凍えた体も温まり出発。
 所々に凍結箇所もあり神経使うが、横着してアイゼンを着けずに行く。
 そして使い慣れないので、ストックも使わず・・・(^^;

 13:30 紗羅待避所通過(小屋&トイレあり)
 13:40 紗羅岳泉(水場)通過。※この時は涸れていた
 13:55 空地(トイレあり)通過。

 せっせと歩いているのだが・・・。前回も感じたことだが、延々と長い道のりであ〜る。
 そして寒いっ!小粒のアラレまで降ってきた!!

 15:00 城坂岳(ソンパナッ)登山口着。
 管理事務所の隣の部屋で催されていたハンラサンの写真展を見学する。
 四季折々の美しい写真に目を奪われる。特に厳冬期(1月中旬〜一ヶ月間位)の
 樹氷は見事だった。漢字表記だと【雪服】=ハングルでは【ヌノッ】と言うそうだ。
 いつかは厳冬期にも来なくっちゃ♪(^^)

 売店で山バッチを探すが売っておらず残念。
 観音寺側の売店にあったのであろうか・・・。これも次回の宿題。

 
            バス停より望む城坂岳登山口駐車場

 ハンラサン火山地区などが世界自然遺産に認定されたためか、以前にはなかった
 立派なバス停留所が出来ていた。
 終点市外バスターミナル行きのバスは、時刻表によると一時間に4〜5本でている。

 15:34発のバスに乗る。
 市外バスターミナルまで、一人1,500ウォン。あれっ?二年半前より安くなった??

 
              城坂岳ソンパナッ)バス停留所

 韓国の路線バス(市外バス)は、普通乗用車を煽り追い越す、日本では考えられな
 いジェットコースター状態だ。そのスリルを味わうべく?(空いていれば)最前列に
 (足をつっぱりつつ)座るのだ。今回もメーターの針は、80〜100キロを指していた。

 16:10 市外バスターミナル着。
 節約のため、旧済州地区のホテル(ロベロ)まで歩いて戻る。


    後  記


 下山後のお楽しみ。チェジュ島といえば、お約束のテジカルビ(黒豚カルビ)。
 あちらこちらにお店があるが、私達は疲れた足で探し歩いた。
 高級店を探すのは容易だが、地元民で賑わう手頃なお店を。

 

 お腹空きすぎていてお店の名前を忘れてしまったが、場所だけは覚えているので
 次回も再訪したいと思う。
 ビール4本と焼酎(300cc)一本&お肉二人前で、24,000ウォン。
 付け合せに数種類のキムチとカニのしょうゆ漬け、塩辛とセンマイ刺し&レバ刺し、
 呑んベエにはたまりません!お肉も量が多くて食べきれなかった(^^;

 翌日(帰国日)は15:30まで自由時間だったので、路線バスを利用して西帰浦方面
 の観光へ。ひょんなことから現地のオジサマに、郷土料理の美味しいお店まで連れ
 て行っていただくというオマケ付き♪
 地元の人で賑わうそのお店で、太刀魚のスープと鮑の海鮮チゲをいただく。

 独学している韓国語は、拙いながらも訪韓するたびに牛歩の上達をしているようで
 なんとか現地での目的を果すことができて嬉しい(^^)
 
 体重が1kg増量されるという、喜べないオマケもついた(^^;;;



山行記