ハイジの山歩記


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7/11 大雪山・旭岳〜トムラウシ縦走2

 
  2009年
  7/11(土)
  霧雨
  

 白雲岳避難小屋 5:00〜8:35 忠別岳 8:50〜12:00 ヒサゴ沼分岐 12:10〜15:40
 トムラウシ山頂 15:45〜16:05 南沼キャンプ指定地(テント泊) 

 3:55 起床。
 4:20 朝食(パン&卵スープ)
 5:00 白雲岳避難小屋出発。
 本日小屋からトムラウシ方面へ向かうのは、ヒサゴ沼避難小屋泊の1階のツアーパーティーと、
 我らのみ。団体さんより先に出発しなくっちゃ。
 濃霧の中、降られないことを祈りつつ行く。 

 

                   ↓白雲岳避難小屋
 

 ちー隊長は20年位前に、トムラウシ〜旭岳間縦走したことがあるが、ハイジは初めて歩く道だ。
 大雪山系は、旭岳〜黒岳縦走、短縮登山道よりトムラウシ往復、十勝岳〜富良野岳周回を、
 百名山巡礼?のおり、それぞれツアー登山で歩いたことがある。
 8〜9年前になるが、ほぼ同時期で、その時もお天気悪かったが、ツアーリーダーや、リピータ
 ーのお花に詳しいオバさまに花名を教えてもらい、腐らずに歩いたことが思い出される。
 当時は諸々余裕がなくて、写真もあまり撮れなかったっけ〜(^^;

 緩やかな道を行く。溶岩台地の高根ヶ原はお花畑だ\(^o^)/
 ハイジは、ホソバウルップソウは、初めて見るお花だ!
 そのお花が、大群落をなしている。 う・わ〜〜〜っ!!

 ※各画像・クリックで拡大↓
 

キバナシオガマ

ホソバウルップソウ


 5:55 高根ヶ原分岐通過。
 白雲岳避難小屋の管理人さんが、クマ出没のため通行禁止の看板をかけたばかりだ。
 管理人さんにお世話になった挨拶をし、我らは歩を進める。

 

 霧雨で遠景は望めないが、その分眼下のお花は良く観察できる♪

 

 一時ガスがきれ、高原沼方面が見えた。
 

 

 
                 チングルマの群落
 
 花の観賞や撮影で、前を行くちー隊長と少し離れてしまったその時、ちー隊長が立ち止まり、
 ハイジに、『キタキツネがいるよ・見てごらん♪』 
 
        コマクサの群落の向こうに佇むキタキツネ

 7:00−10 小休止。 歩いて来た道を振り返る↓
 

 7:45 忠別沼通過。
 辺り一面お花畑のようだが、霧雨と風が強くなり視界もより悪くなる。

 

 8:35−50 忠別岳(大休止・パン)当然何も見えない(; ;)
 山頂標柱があるだけで、分岐の案内は見当たらない。
 地図にもの表記がある通り、山頂部からは明瞭な踏み跡が3つある。
 地図とにらめっこし、我らは山頂から一番右の道を行く。

 
        忠別岳山頂にて

 巻きぎみに下る道は、5分ほど先で左からの道と合わさった(^^;
 その後、所々背丈を超えるハイマツ帯を抜けると、小さなお花畑だ。

 

 9:40 忠別岳避難小屋分岐通過。

 
              忠別岳避難小屋分岐標識

 10:00−05 小休止。

 背丈を超えるハイマツ帯の道は、太い枝が前を遮り歩きにくい。
 足元も見えにくく、要注意である。熊も怖いので、鈴を大きく鳴らしながら歩く。
 顔周りに両腕を構え、ボクサーがガードするように、ハイマツ枝攻撃道を行く(^^;

 10:35−40 五色岳分岐(小休止) 距離&時間的にも、本日の行程半分以上過ぎたハズ。
 トムラウシまで、あと7.6kmかぁ〜。
 

 五色岳からは再び背丈を超えるハイマツ帯だ・・・。
 登山道は雨水で小川となっている箇所もあり、靴の中まで濡れることを気にするわけには
 いかなくなってきた(^^;
 そんな道にうんざりした頃、再びお花畑現る♪(^^)
 

 11:40 化雲岳分岐通過。
 展望なしなので、化雲岳へは寄らずに行く。
 化雲岳分岐からヒサゴ沼分岐までは、木道が敷かれ、両側お花畑の道であ〜る。
 地図には神遊びの庭という表記もあり、晴れていたらどんなにか素敵だっただろうと思う。

 雪渓を通る部分は、前日の雨で踏跡が消えており、霧雨&ガスのため分かり辛かったが、
 ちー隊長が先行し、お互いに視界の利く範囲で距離をとり、登山道を見失わないよう注意深く
 通過した。 

 7/11 花写真集(各画像・クリックで拡大)
 

ハクサンイチゲ

チシマキンレイカ

ヨツバシオガマ

イソツツジ

イワヒゲ


ミツバオウレン

コメバツガザクラ

ウコンウツギ

アオノツガザクラ

コマクサ

エゾコザクラ

 12:00−10 ヒサゴ沼分岐(小休止・パン)
 トムラウシまで、あと4.5km。南沼キャンプ地までは、コースタイムであと3時間弱だ。
 ここまでは緩やかな道が多かったものの、休憩込みでもほぼコースタイムで歩いてきているの
 で順調だ。
 ただ、霧雨と風の状況は悪くなっており、休憩時、ザックを下ろしパンを食べていると寒さで震え
 る。行動食を取り出すためザックを開けるが、少しの間でも霧雨はザックの中を容赦なく濡らす。
 ハイジだけでも飲料水を2L担いでいるが、この天気なので2人で500ccほどしか減っていない。
 普段から沢山水分とるほうなので、異常な少なさだ。
 

 12:30 ヒサゴ沼南分岐通過。
 ヒサゴ沼南分岐からは登り道になる。
 12:55 天沼通過。

 地図では、日本庭園やロックガーデンという表記がある所であるが、ご覧の通り。
 

 斜度も増し、一歩一歩小さな段差を拾い足を置く。
 

 岩ゴロ道は、ガスのためペンキ印も分かり辛い。
 段差も大きく、濡れた岩を滑らないよう慎重に歩く。
 

 13:30−35 小休止。
 続く急登に備え、行動食を補給しておくべきであったが、ザックを開けるのが億劫なのと、
 じっとしていると寒くてたまらないので、先を急いでしまう。

 ゆっくりだが一定ペースを守り歩く。
 少し先を行くちー隊長が立ち止まり、ガレた登山道脇を指差し、ハイジに囁く。
 『そ〜っと覗いてごらん♪』 

 
         二羽の雛(黒丸部が目)、わかるかなぁ〜(^^)

 ガレの隙間に巣が作られており、そこには二羽の雛が寄り添い、気配を感じて黄色いクチバシ
 を大きく開け、エサを催促するため鳴いていた。(う〜〜ん、タマラナ〜〜イ♪)
 何の鳥だかわからないが、記念に写真を撮らせてもらう(^^)

 ちー隊長によると、イワヒバリ位の親鳥が、急に前を横切ったのだそうだ。
 飛び立って来た方を見てみると、雛のいる巣を発見したそうだ♪
 ナキウサギも横切ったそうだ!
 ハイジも先ほどから声だけは聞いていたが、姿を見ることはできなかった。

 急坂を登りつめると少し平坦になり、その先を少し下ると、右側に北沼が見えてきた。
 雨で増水?された水面が、強風で波打っている。

 15:00 北沼分岐通過。テン場まで、山頂を踏まないまき道もあるが、コースタイム上10分
 プラスされるだけなので、展望なくとも山頂を踏むコースを行く。

 
               北沼分岐標識

 地図上のコースタイムによると、北沼分岐から山頂まで20分とある。
 お腹も空いていたが、あと20分だし〜と思い、休憩&補給しなかったのは大失敗(> <;)
 長時間行動の終盤での急登&シャリバテで、足に力が入らない(^^;
 風もますます強くなり、顔まわりにカッパのフードをイヤというほど叩きつけられ、下を向いた
 まま牛歩のハイジであ〜る(^^;;

 先を歩くちー隊長に、あと少しで山頂だよと励まされること数回の後、なんとコースタイムの倍
 の時間をかけ、やっと到着!(ふぅ〜〜)
 自分のシャリバテを棚に上げ、ハイジはこのコースタイムを疑問に思う。
 今まで、どんな山のコースの、部分的にでも、コースタイムの倍要したことはなかったのデス。
 バテずに絶好調のちー隊長も、登り20分はかなり辛めのタイムだと感じたとのこと。
 空身で、跳ねるように?登れば達成できるタイムなのではないかと・・・(^^;

 15:40−45 トムラウシ山頂(小休止) 何も見えない山頂であ〜る・・・。

 

 16:05 南沼キャンプ指定地着。
 土曜日なこともあり、すでに多くのテントが張られていた。
 我らは、トイレブースに近い辺りの、一番奥の空き地へ設営する。

 テントを張り終え、濡れ鼠??と化した我らは、一式着替え、バーボンのお湯割りで体を温めな
 がら、明日以降のことを考える。下山後に備えあらかじめメールを作成しておこうと携帯の電源
 を入れたところ、トムラウシ直下にある南沼のテン場は、なんと携帯(FOMA)が通じたのだ!
 
 早速14日にラベンダー観光のため予約していたレンタカーをキャンセルし、iモードで天気予報を
 チェックする。午後5時過ぎの天気予報では、明日12日は曇り時々晴れ、降水確率30%、
 13日は大雨&雷、降水確率90%!!(; ;)

 昨日の停滞日に練り直したプランは、13日富良野岳に登らず、十勝岳から下山し、麓の温泉宿
 で一泊しようと思っていたが、この予報に、二人ともモチベーションもすっかり下がる。
 今日の天気予報は曇り&降水確率50%だったことも考え合わせると、明日の予報さえ山では・・・。
 最終判断は、明日起床後の天候で決めることに。

 持参のバーボンを、この夜全部飲んでしまったので、必然的??に明日は下山か・・・(^^;;
 18:00 夕食(レトルトカレー)

 19:00 消灯。


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