ハイジの山歩記

7/9 大雪山・旭岳~トムラウシ縦走1

山域・山行名他  北海道 大雪山・旭岳~トムラウシ縦走      (2009/7/09~12)
  メンバー  ちー隊長&ハイジ
  
 概 略

 当初は、7/9~14(予備日1日含む)で、旭岳~富良野岳縦走を計画。
 ハイジは3泊4日テン泊縦走は経験済みだが、初めての5日間ロング縦走に気合を入れ、
 はりきってでかけたが、悪天候のため白雲岳避難小屋で停滞後、7/12にトムラウシから下山
 することに。

 7/09 ロープウェイ姿見駅~白雲岳避難小屋(泊)
 7/10 暴風雨のため停滞(白雲岳避難小屋泊)
 7/11 白雲岳避難小屋~忠別岳~トムラウシ山頂~南沼キャンプ指定地(テント泊)
 7/12 南沼キャンプ指定地~温泉コース~トムラウシ温泉・東大雪荘(泊)

 7/3、FAXにて、登山届を富良野警察署地域課宛てに提出。(下山報告は7/12TELにて)
 装備は、同時期の本州3000m級の山を縦走する認識で整える。
 ガスカートリッジは寒冷地仕様のロング缶×2本を用意。
 非常食は、カップヌードル(中身だけタイプ)×2、ソイジョイ×6本、アーモンドチョコ×1箱。

 アプローチ:羽田6:35発 旭川空港(スカイマーク601便)
        我らは時間を節約するため、登山口・旭岳ロープウェイまでタクシーを利用する。
        旭川個人タクシー・四ツ星会 料金約9,000円。
        ネットにて、予め指定ガスカートリッジの購入を実費にて依頼できる。
        また、行動食のパン等を仕入れるため、途中コンビニへも寄ってもらう。
        飲料水も確保するため、大雪旭岳源水へも寄る。

 関連情報 大雪山旭岳ロープウェイ・オフィシャルサイト

        大雪山国立公園連絡協議会・登山の心得

        ※山行記は7/09~10、7/11、7/12と、3部に分けてUPします。
   
 
  7/09(木)
  霧雨のち曇り
  

 ロープウェイ姿見駅 10:25~12:30 旭岳 12:30~16:15 白雲岳避難小屋(泊)

 飛行機が遅れ、9:00 旭川空港出発。
 途中、コンビニ&旭岳源水へ寄り、9:45 旭岳登山口・ロープウェイ着。
 10:00発 ロープウェイ乗車。(片道・一人¥1,500)

 10:25 ロープウェイ・姿見駅出発。濃霧のためなにも見えない(; ;)
 飲料水だけでもちー隊長3.5L、ハイジ2.5L背負っているため、総重量はちー隊長26kg、
 ハイジ15kgのザックであ~る。当然私は初体験の重さだ(^^;
 但し食糧係なので、日に日に軽くなる♪

 姿見の池までは、緩やかな道だ。
 エゾノツガザクラやチングルマのお花畑が満開だ♪
 観光客に交じり歩を進める。 

 10:40 姿見の池通過。池は見えず(; ;)
 観光客はここまでで、これより登山道となる。

 

 何も見えない濃霧の中、足元とペンキ印に注意しながら行く。

 11:25-35 七合目(小休止・パン)
 風が強くなってきたので、ハイジは雨具の上だけ着る。霧雨で髪の毛はびっしょりだ(^^;

 進むにつれ風が強くなる。
 八合目を過ぎたあたりからは、時折突風も吹き、体が何度も飛ばされそうになる。
 風力で前に進めず、岩に摑まらないと立っていることができないくらいだ。
 途中からちー隊長が前を歩き、要所でハイジと手をつなぎ、一緒に踏ん張って風をやり過ごし
 たりを繰り返しながら進む。

 平日&この天候でもさすが百名山!
 旭岳ピストン組の下山者とすれ違う。

 12:30 旭岳山頂着。誰もいない山頂である。写真を撮り通過。

 

 山頂を過ぎると、風が少し弱まりホッとする。
 相変わらず視界はないが、足元登山道脇は、キバナシャクナゲの大群落のようだ。
 裏旭の雪渓を通過中、霧雨は本降りの雨となってきた(; ;)

 

 一つめの雪渓通過後、雨具を着用し、ザックカバーをかける。
 雨脚が強いので、身支度してる間に濡れ鼠であ~る(^^;
 現地で聞いた本日の予報は、曇り後時々晴れ・・・。
 初日からついてないな~ぁ。

 13:00 裏旭キャンプ指定地通過。
 13:15-20 小休止。

 旭岳から間宮岳までの間、黒岳からの縦走パーティー二組とすれ違ったのみ。
 静かな登山道を行く。

 13:40 間宮岳通過。

 
                 間宮岳分岐標識

 間宮岳からは、御鉢平のふちにあたる緩やかな道が続く。
 途中、斜面いっぱいに咲くエゾタカネスミレに歓声をあげる\(^o^)/

 

 
                   エゾタカネスミレ

 時折ガスがきれ、御鉢平をチラっと見ることができた。
 今まで風景は何も見えなかったので、凄く嬉しい♪♪
 
                     御鉢平

           ↓北海岳(2149m)                          ↓白雲岳(2229.5m)

 14:25-35 北海岳分岐(小休止・パン)
 雨は止んだものの、風に吹かれじっとしていると寒い。震えながらパンを頬張るハイジを見て、
 ちー隊長が風上に座り盾になってくれた♪(ありがとうちー隊長!!)

 
                  北海岳分岐標識

 北海岳からの道は、白雲岳手前辺りまで、両側お花畑であ~る♪
 キバナシャクナゲやエゾノツガザクラ、エゾハクサンイチゲ、エゾオヤマノエンドウ等が
 群落をなしている。
 雨に打たれ、うなだれているものの、その素晴らしさに感激\(^o^)/
 コンデジなので、群落の様子を上手く撮れなくて残念!(↓各画像はクリックで拡大) 

 7/9 花写真集(各画像はクリックで拡大)


イワウメ

メアカンキンバイ

エゾノツガザクラ

キバナシオガマ

イワヒゲ

エゾコザクラ

ベニバナミネズオウ

キバナシャクナゲ

 
          ヨツバシオガマ

 
               エゾオヤマノエンドウ

                  ↓白雲岳(2229.5m)
 

 ガスもきれ、一時青空も広がるが、旭岳方面から黒い雲がどんどんやってくる。

 

 
               キバナシャクナゲの群落

 15:40-50 白雲岳分岐(小休止)
 展望が得られないので、白雲岳へは寄らずに行く。
                           
         白雲岳分岐標識                    白雲岳分岐より望む

 雪渓を下り、夏道へ出ると、小屋が見えてきた(^^)

               ↓白雲岳避難小屋
 

 小屋の水場になっている流れのそばに、エゾリュウキンカが咲いていた。
 撮影しようと、うっかり雪渓の端まで行ってしまったところ、踏み抜いて前のめりに転び、デジカメ
 を落としてしまった!!慌てて拾い上げる(^^;

 
                  エゾリュウキンカ

 16:15 白雲岳避難小屋着(泊) 一人一泊¥1000
 テントは2張あったが、雨水をたっぷり含んだテン場は、水はけが悪そうである。
 管理人さんによると、今年は天候不順で雪融けが進まず、残雪が多くなったとのこと。
 なるほどテン場のそばまで雪渓が迫っている。
 明日の予報は雨なので停滞も考え、小屋も空いていたので小屋泊とする。
 50人収容の小屋は、一階部分は団体さんで占められており、二階へ案内される。
 二階はこの夜、我らを含め12名だった。

 白雲岳避難小屋はトイレ棟が別にあり、使用済みのティッシュ等は各自持ち帰るシステムだ。
 水場は小屋から離れたところ(徒歩3分?)にあるが、水量豊富に流れており、汲む為の柄杓
 とジョウゴがある。小屋内には、焼酎3~4L用の空のペットボトルが備えられており、それを
 使用し、水を汲めることになっていた。(要煮沸)

 雨具を干し、トレッキングパンツは就寝用のジャージに着替え、インナーダウンの上着で快適
 にし、17:10 乾杯♪
 初日だけは、ちー隊長が担いでくれたビールが飲める(^^)v
 おつまみは、軽量化のため乾きもの系に。ご飯の友のためにも、漬物類は外せない。
 バーボン(ジャックダニエル)も一本分だけ、プラティパスに入れ替えて持ってきた。
 【うわばみ隊】の我らである。営業小屋のない今山行、大事に飲まなくっちゃあ(^^;

 

 17:50 夕食(レトルトカレー)

 19:30 消灯。
 
  7/10(金)
  暴風雨
   

 停滞日

 夜中から雨音が聞こえていた。ほとんど停滞を意識し、5:00 起床。
 下界で聞いた本日の天気予報は雨である。

 昨日より気温も下がり、小屋内でも吐く息が白く見える。
 我らはスリーシーズン用のシュラフにシュラフカバー、銀マットの上に個別のエアーマットを敷き
 就寝中寒さを感じなかったが、避難小屋のみ利用の人たちは、シュラフのみで寒かったようだ。

 一階の団体さんは、暴風雨の中出かけて行ったが、二階のメンバーは、最短の登山口・銀泉台
 へ下る単独の女性以外は、皆停滞する。

 その後知ったことは、サブザックででかけ、忠別岳手前1時間の所で引き返してきた団体さんは、
 小屋に戻りしばしの休憩後、荷物を作り再び暴風雨の中を、銀泉台へ下山して行ったのでした。

 我らも先を少しでも楽にするために、お昼頃までに雨脚が弱まったら忠別岳避難小屋まで進もう
 と考えたが、一向に止まぬ風雨に停滞を決める。

 こんな日に、もう誰も来ないだろうと皆が思っていた頃に、なんと某社ツアーパーティー一行15名
 が一階へ(^^; 恐るべしツアーパーティー!!

 何もしなくてもお腹は減り、普通に昼食&夕食をとり、晩酌も済ませ19:50 消灯。


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山行記