ハイジの山歩記

 山域・山行名他  南アルプス・鳳凰三山(薬師岳、観音岳、地蔵岳)往復  (2012/05/11〜12)
  メンバー  ちー隊長&ハイジ
  概 略  
 今年初めてのテント泊で、アプローチの良い鳳凰山行きを決める。
 今回は地蔵岳まで足を延ばす。

 装備は南御室小屋のブログと過去の経験から、ダブルストック&6本爪軽アイゼン(各自)
 と、 ピッケル1本。

 ※2009年GWの記事はこちらをクリック(夜叉神登山口〜観音岳)


 5/11(金) 晴

 夜叉神峠登山口 8:10〜9:10 夜叉神峠小屋 9:20〜11:20 火事場跡ケルン 11:30
 〜12:30 南御室小屋(テント泊)

 4:45 自宅出発。7:45 駐車場着。この時間でも平日なので空いている(^^)v

 8:10 駐車場出発。(トイレ、自販機あり)

 

 夜叉神峠小屋までは道幅もあり緩やかで歩きやすく、ウォーミングアップに丁度良い♪
 三年前のGW山行の時は、前夜車泊中に酒盛りが過ぎて、二日酔いのまま足取りが重
 かったことが思い出される(^^;
 さすがにこの1〜2年は、車泊時のお酒は控えめにしているが・・・(^^;;

 9:10−20 夜叉神峠小屋(小休止・オレンジジュース) トイレあり。

 
           土日営業の夜叉神峠小屋(本日休業)

 毎度恒例・期待にたがわず、白峰三山のいい眺め〜♪\(^o^)/

       ↓農鳥岳        ↓間ノ岳            ↓北岳
 
                    白峰三山

 ここからは山道らしくなり、一旦下り登り返す。樹林の道を淡々と行く。

 10:15−25 ベンチ(小休止・おにぎり)

 
                ベンチ(帰路撮影)

 10:40 杖立峠ケルン通過。
 前回は、この辺りから残雪があり歩きづらかったが、今日は雪もなく快適だ。
 火事場跡ケルンの手前から雪がでてきたが、緩んでおり歩きやすい。
 途中、先行者2組4名を抜く。

 11:20−30 火事場跡ケルン(小休止・パン)
 雲が湧き立ち、白峰三山の上部は隠れてしまった(; ;)

 南御室小屋のオーナーと小屋番さん達が登ってこられ、あっという間に通りすぎて行った。

 
                 火事場跡ケルン

 開けていた火事場跡からは、間もなく再び展望のない樹林帯へ。
 先行していた小屋の方々が休憩していらした。
 「直ぐに追いつかれてしまいますが、お先に〜♪」と挨拶し歩を進める。
 このところ週1ペースで山を歩いていたせいか、テン泊荷物にもかかわらず快調のハイジ
 であ〜る♪

 12:05 苺平通過。ここからも(緩やかながら)小屋まで下り基調の完全な雪道だ。
 ちー隊長はそのまま行ったが、ハイジはここからダブルストックで行く。
 
                         苺平標識

 ↓この程度の状態だと、ちー隊長のつぼ足・雪道歩き技術?は素晴らしく、スイスイ進む。

 

 ハイジも短い足で懸命に後を追う(^^;
 抜かれてしまうとばかり思っていた小屋の方々とは、ほぼ同時に小屋に到着。

 12:30 南御室小屋着(テント泊) 本日小屋泊の方々も含め一番乗り〜(^^)v

 ダイエットと筋トレの効果か、さほど早く歩いた意識もないまま疲れもせず、休憩込み
 4時間20分で着いてしまった! 雪無期も含め、今までで最短所要時間だ(@ @;)

 
                   南御室小屋

 8割方雪が残るテン場の、雪のない一等地にテントを張る。(テン場代1人¥500)

 持参したエビスを雪に埋め〜〜〜の作業で大失敗!
 一瞬のうちに、ストックの先が缶に触れてしまい大噴射!!(> <;) ぎゃ〜〜〜。
 この失敗が元で、残ったビールの気が抜けないうちに・・・と、早めの酒盛りに入って
 しまったのだ(^^;;

 13:15 小屋前テーブルで酒盛り開始♪
 【うわばみ隊】過去の行動事例から、陽の高いうちにテン場に着くとマズイ??ので
 あ〜〜る(^^;;(※特にハイジの場合)

 おつまみは持参のきゅうりを刻み、塩コンブ和え。鮭とば、ビーフジャーキー、ポテチ。
 ビールの後は、持参の焼酎をお湯割りで♪ 500mlペットボトルで足りるはずはなく、
 小屋にてワンカップ芋焼酎(¥500)×3本追加。あぁぁぁ(~ ~#
 夕食はパスタ。(ペペチ、タラコバター)

 多分3時過ぎ頃??から、後方のテーブルにいらしたテン泊のお二人組の紳士と話が
 弾み、すっかり出来上がってしまったハイジであ〜〜〜る(^^;;

 お二人は、今夏の利尻とトムラウシ山行のトレーニングも兼ねた今山行でした。
 ハイジは、トムラウシには(激しく)思い入れがあったため、酔いも重なり、ついつい熱く
 語ってしまった??ようでした(←翌日のちー隊長談)
 ハシタナイ姿をお見せして、素面のお二人には大変失礼いたしましたm(_  _)m

 紳士のうちのお一人・市川さんのHPはこちらをクリック→LCCの目指せ百名山

 18:40 記憶にはないが、一通りのことをキチンと済ませ消灯(爆睡!)
     

 5/12(土)
   快晴  

 南御室小屋 6:05〜7:10 薬師岳 7:15〜7:40 観音岳 7:55〜9:00 地蔵岳 9:05〜
 9:50 鳳凰小屋分岐 10:00〜10:40 薬師岳 10:45〜11:30 南御室小屋 12:10〜
 13:40 杖立峠ケルン 13:50〜15:15 夜叉神峠登山口

 5:00 起床。爆睡したおかげか思ったほど二日酔い感なし!?
 5:15 朝食(パン&コーヒー)
                                ↓青いテントが我が家
 
              8割方雪の残るテン場

 6:05 小屋&テン泊組含めて最後に出発。
 テントを張ったまま、地蔵岳まで往復する。
 こんな場合はたいがい、ハイジはお姫様登山だ♪
 ちー隊長がハイジのザックに二人分の日帰りセットを入れ、背負ってくれるのだ(^^)v

 稜線へ向けての登山道は、小屋裏手の急登から始まる。
 観音岳までの雪の状態は前回学習済みなので、アイゼンは着けずにつぼ足のまま行く。
 若干硬い部分もあるが、登りでもあるし、少しの我慢だ。
 ダブルストックでサクサク進む。本日稜線へ一番乗り♪♪

 稜線に出ると、南方向一面に雲海が広がっていた!

                    ↓富士山
 

              ↓笊ヶ岳
 

 6:55 砂払岳通過。

 
              巨岩のオブジェ地帯の砂払

 7:00 薬師岳小屋通過。小屋番さんと挨拶を交わす♪
 地蔵まで往復すると言うと、観音から鳳凰小屋分岐を過ぎ地蔵へ向けてアカヌケ沢の頭
 方面へ下るところが、硬くて難しいかもしれないと・・・。
 通過しても、帰路登り返しは大変かもしれないとのこと・・・。

 私達は情報の御礼を言い、無理せず行けそうなら行ってみますと伝えた。

 
                   薬師岳小屋

 7:10−15 薬師岳(2780m) 小休止。

        ↓農鳥岳      ↓間ノ岳         ↓北岳
 
              薬師岳より望む白峰三山

                 ↓観音岳
 
         薬師山頂でトカゲになった ちー隊長♪

 
            稜線上一番雪があってもこの程度

   ↓蓼科山                      
 
              稜線より望む八ヶ岳

 
                観音岳までもうすぐ

 7:40−55 観音岳(2840.4m) 大休止・パン 二人きりの山頂だ♪\(^o^)/\(^o^)/

                      ↓富士山
 
             観音岳より薬師方面を振り返る
 
              観音岳山頂標識                富士山ズームアップ♪

          ↓間ノ岳                   ↓北岳
 
                 観音岳より望む

           ↓中央アルプス       ↓仙丈岳
 
                 観音岳より望む

             ↓甲斐駒           ↓地蔵岳(オベリスク)
 
                 観音岳より望む

 地蔵岳へは、一旦大きく下り登り返す。
 二人とも最後にここからのルートを歩いたのは、9年前の9月上旬であった。
 下ってまもなく、鳳凰小屋にテン泊された男性とすれ違う。地蔵へは行かないそうだ。

 8:10 鳳凰小屋分岐通過。

 
     小屋分岐から10分程で木のオブジェ越しにオベリスク♪

 トレースの薄い残雪を踏み、間もなく先を行くちー隊長の足が止まった!
 ちー隊長:ルートがない??・・・。

 崖の如く切れ落ち、トラロープが架かる木を見つけ覗くと、そのロープを越えた先が
 (積雪期の?)ルートのようだ。二人共夏道で、難所があった記憶がない。
 小屋番さんの注告箇所はここだったのね〜(^^;

               難所(帰路撮影)
 

 ちー隊長はロープを越え、上画像赤線のように、木を掴んだりブッシュをスタンスにしたり、
 硬い雪面に靴を蹴りこみ僅かなスタンスを得ながら、あっという間に下りてしまった。

 ハイジもそれに倣い続こうとしたが、手足共短いのと、両足親指爪を痛めているため、力
 強くキックできないのとで、三歩目からどうにも動けなくなってしまった(> <;)
 ちー隊長には届くホールドも、スタンスも、全く届かないのだ。
 前爪のあるアイゼンとピッケルがあれば、何ら問題ないところであるが・・・。

 ちー隊長がピッケルを持ち、ハイジの所まで登り返しながら、ハイジのスタンスに合うよう
 切ってくれて、どうにか通過する。

 ハイジはこの通過でどっと疲れ、アカヌケ沢の頭分岐への登り返し2/3地点位で、弱音を吐
 いてしまった(^^; 【ナカッタコトニスル〜?】

 ちー隊長:行くよ♪(キッパリ!!)

 ハイジ:そうだよねえ〜。ここで止めたら、さっきの難所越えてきた意味ないもんね〜(^^;;

 8:55 アカヌケ沢の頭分岐通過。

 

 分岐を過ぎればひと下りで、賽ノ河原と地蔵ケルンだ。

 9:00 地蔵岳着(2764m) 小休止。

 
             地蔵岳(ケルン)より望む観音岳

                                ↓甲斐駒ヶ岳
 
               賽ノ河原のお地蔵さん

 
              賽ノ河原より望むオベリスク

 9:05 地蔵岳出発。

 
           アカヌケ沢の頭分岐まで雪道を登り返す

 9:15 アカヌケ沢の頭分岐通過。

 9:22 本日二番手のテン場〜地蔵往復の男性とすれ違う。
 今朝出発直後急坂部分で、アイゼン装着しようとしていた男性だ。
 その時、私達がつぼ足のままだったので、ちー隊長と言葉を交わし、御自身もつぼ足
 で行くことにされたようだ。

 このすれ違い時には、難所手前のトレースと、ステップの御礼を言ってらした。
 同じ山を楽しむ者同士、ちょっとした声掛け(お心遣い)は清々しいものである(^^)♪

 

 難所の登り返しは、雪が緩んできたことと、自分たちで着けたステップを辿る登りであるた
 め難なく通過する。

 9:50−10:00 鳳凰小屋分岐(小休止・パン)

 10:20 観音岳通過。

 
              富士山は雲の中だった

 10:40−45 薬師岳(小休止)

 10:50 薬師岳小屋通過。(小屋番さんに地蔵方面の難所の状況の報告をする)

 

 11:30 南御室小屋・テン場着(テント撤収。大休止・パン)

 12:10 南御室小屋出発。往路と同じく、つぼ足&ダブルストックで行く。

 

 12:40 苺平通過。

 12:55 今山行のサプライズ!!
 この一年、ブログへたびたびコメントを寄せてくださる、夫婦で楽しい山登り♪たかはしさん
 御夫妻とバッタリ\(^o^)/\(^o^)/

 
         ハイジと たかはしさん

 御夫妻はこの日、南御室小屋・素泊まりで、登ってらしたところだった。
 道を譲りすれ違ったのだが、直接お会いしたことはなかったものの、御夫妻のブログにUP
 されていた御主人とカンジが似ていらしたので、思いきって声をかけてみたのだ。

 ネット上のほんの些細なやりとりしかなかったが、直にお会いすると、より一層親しみがわき
、なんとも嬉しいものだ。
 今シーズン、どこかのテン場で酒盛り♪している確率【大】であ〜る(^^)

 13:10 火事場跡ケルン通過。

 13:40−50 杖立峠ケルン(小休止・パン)

 14:00 ベンチ通過。

 14:30−40 夜叉神峠小屋(小休止・パン。小屋でコーラ購入¥250)


 15:15 夜叉神峠登山口着。


後  記

 白根天恵泉天笑閣(¥500)で汗を流し帰路に就く。

山行記