山域・山行名他 | 北アルプス 餓鬼岳 2647.2m 〜 燕岳 2763m縦走 (2011/7/9〜10) | ||||||
メンバー | 青空山岳会・よっちゃん&ひーちゃん、ハイジ | ||||||
概 略 | お天気予報を見ながら、夏山縦走に備え一人でも八ツ辺りへ足慣らしに出かけようと思って いたところ、金曜午後よっちゃんとの携帯メールのやり取りから、急きょ決まった山行。 いつもながら頼もしいよっちゃんにプランを建てていただく。 200名山でもある餓鬼岳は、前々から行ってみたかった山で、2006年体育の日連休に今回 とは逆コースでちー隊長と計画したが、雪のため燕山荘テン場で停滞し、北燕岳ピストンで下 山していた。(※その時のレポはこちらをクリック) 前夜筑北PAで待合わせ&車泊。 翌朝5:30にPAを出発し、豊科IC下車後コンビニで朝食&行動食の仕入れ。 中房温泉Pへハイジ車をデポし、白沢登山口へ。 青空山岳会さんのレポはこちらをクリック☆ |
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7/9(土) 晴れ後くもり |
白沢登山口 8:20〜15:55 餓鬼岳テン場(泊) 登山口少し手前の駐車場には3台の車あり。 本日私達が最終組か。 8:20 白沢登山口出発。 林の中の緩やかな道は、間もなく沢沿いの道へ。 整備されているものの、桟道や梯子、木の橋が次々と現れ、微妙なアップダウンもあり、なか なか捗らない道である。 画像:よっちゃん提供 目を惹く滝や、美しい滑滝沿いも通るが、片側が崖で足場の悪い所もあり慎重に行く。 久しぶり&2度目のマイテント泊装備の重荷は、蒸し暑さと相まって体に堪え、頻繁に休憩を入れ ていただき、ゆっくり歩いているにもかかわらず、なかなかオートマチックモードにならず、大汗か いている割に体がスッキリしてこない(^^; 画像:よっちゃん提供 いつも数ヶ月ぶりに御一緒させていただく御夫妻との山行は、積もる話で急登以外ではおしゃ べりしながら歩くことも多かったが、今日はそんな余裕はなく、足は妙に重くなり、下を向いた まま牛歩のハイジであ〜〜る(^^;; 10:25−40 最終水場(大休止・オレンジジュース) 沢の水は冷たく美味しい♪ 登山口の標高は993m。ここ最終水場の標高は1500m。 2時間歩けど、500m位しか稼げていない。 本日の行程、歩行時間も標高も、まだ1/3弱だ(^^; 果してこの調子でテン場に辿りつけるのか・・・、珍しく不安になってきた。 午後は雷雨の予報もある。ハイジはここで撤退か!?(> <;) これより先は急坂が待ち受ける。 よっちゃんは、初めからハイジに軽量化をすすめてくださっていたが、マイテントを使ってみ たかったので、お湯だけお世話になることにして、自ら望んだ重荷であったが、情けないこと に、ここからはよっちゃんの御好意に甘え、水とテントポールを持っていただくことに(^^;;; 水場から先は大凪山まで、超急登が続く。 体中から汗が噴き出るが、リーダーのおかげで荷も軽くなり、30分に一本ペースで休憩を挟 むので、いつしか足の重さも消えてきた(^^) 登ることに専念! 無我の境地になってくる。聞きしに勝る餓鬼岳への道であ〜〜る!! キツいガレ場(画像:よっちゃん提供) 13:05 大凪山通過。 標識がなければわからない山頂 大凪山からは緩やかな登りだ。 樹林の中展望はないが、先ほどまでの急登を思うと格段に楽だ♪ 曇ってはいるが、降り出しそうな気配もなく、高度も上がり蒸し暑さも少し和らぐ。 百曲りの急坂は歩きやすく、速くは歩けないが急登に感じない。 空が開け、小屋まであと30分の標識の後、小屋まであと10分の標識で安堵の大休止。 小屋まで10分の標識は少し辛めか・・・(^^; 道端のシナノキンバイに励まされ、15:50 やっと小屋に辿りついた! この時間なので諦めていたが、嬉しいことに小屋前からは裏銀座の山並みが見えた♪ 受付の前に、小屋から南側に少し離れたテン場へ向かう。 15:55 テン場着。やっと・や〜〜っと、着きました〜〜〜\(^o^)/ テン場は思っていたよりも狭い窪地で、しかも真ん中あたりは縦走路だ(@ @;) 一番いい場所と思しき所は、二人組の先客あり。 次に良い場所は、鼻の差で女性三人組の4〜5人用テント(カッコイイ!!) その横に、よっちゃんの3〜4人用テント。 二人組の隣の小さめのスペースにハイジのテントを設営すると、それだけで程良い収まり 具合となる。 帰宅後ちー隊長にきいたところ、窪地のテン場が満員の場合、一段上がった縦走路側広場 を割り振られるそうだ。 降られずにテントを張り終え、安堵感でいっぱい(^^)v よっちゃんにまとめて受付をお願いする。(テン場代/一人¥500、水1L¥200) ハイジは小屋でビール(スーパードライ350ml缶/¥600)を、御夫妻はコーラを仕入れ、 小屋から5分ほどの山頂へ♪(^^) 16:40 念願の餓鬼岳山頂\(^o^)/ 裏銀座の山並みの上を様々な形の雲が浮かぶ 山頂より望む東沢岳方面の縦走路 大町側から豪快に湧き上がる雲間に槍の穂先も見えた♪ 変化していく雲を見ているだけでも面白く、なかなか去りがたい山頂であった。 17:30〜夕食は御夫妻のテントで。 お湯をいただき、カップ焼きそばと乾きものをつまみにビールをもう1本(^^)♪ 途中パラッと降った雨もすぐ上がり、心配していた雷雨にはならなかった。 20:00 楽しい語らいの時間・話は尽きないが、周りのテントも静かになり、明日も長丁場 なのでお開きとする。 |
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7/10(日) 晴れ後くもり |
餓鬼岳テン場 4:35〜8:40 東沢乗越 8:50〜10:35 奥北燕稜線 11:10〜12:50 燕山荘 13:00〜15:50 中房温泉登山口。 3:00 起床。見上げると満天の星☆&眼下には大町の夜景が美しい。 テン場より望む雲海に浮かぶ浅間山(中央) 3:20 御夫妻のテントで朝食。(カップ麺&ココア) 4:35 テン場出発。一段上がった縦走路広場からは360°の大展望\(^o^)/ ↓餓鬼岳(2647.2m) 赤丸部・餓鬼岳小屋 ↓穂先(見えるかなぁ♪) 穂先手前、剣ズリの左奥に目指す燕の峰が連なる ↓鷲羽 ↓ワリモ ↓南真砂 ↓野口五郎 ↓双六 ↓三俣蓮華 ↓立山 ↓唐沢岳 ↓剱 ↓針の木 立山方面は外国の山のよう♪ 晴れた日の早朝稜線は、山の神様からの贈り物。 【北アルプス・夏!】であ〜〜る♪ 雲海の彼方に八ヶ岳 富士山 南アルプス 剣ズリ方面へ、花崗岩を縫うように付けられた道を行く。 よっちゃんで〜す♪ 右手に高瀬湖が見えてきた ↓笠ヶ岳 5:50 鉄梯子で高瀬側に降り、剣ズリを巻いていく。 ↓2508ピーク ここまでで見られたお花(画像はクリックで拡大) 6:55−7:05 2508mピーク(小休止) ↓剣ズリ(2644m) ↓餓鬼岳 2508mピークより望む 道は一旦下り、登り返し岩場歩きが続く。 画像:よっちゃん提供 画像:よっちゃん提供 ↓東沢岳 画像:よっちゃん提供 縦走路から逸れ、わずかの登りで東沢岳へ。 8:00−10 東沢岳2497m(小休止) 私達だけだと思っていた縦走路から、小屋から出発してこられた単独のオジサマも到着。 昨夜小屋はオジサマの貸切だったそうだ。テン場の人数のほうが多いなんて!(^^) オジサマの行く先は、私達と同じだった。 ↓唐沢岳 ↓剣ズリ ↓餓鬼岳 東沢岳より望む(赤丸部は2508mピーク) 東沢岳より望む燕稜線 本日の行程あと2/3.。 これから東沢乗越まで標高差244m下り、そこから奥北燕の稜線まで450m登り返すのだ(^^; 8:40−50 東沢乗越2253m(小休止・パン) よっちゃん:ここからは、中房温泉へのエスケープルートもありますよ〜♪ ハイジさん、どうしますか? ハイジ:なんとか頑張り稜線へ行きたいです♪ お願いしますm(_ _)m ここからリーダーに水1Lを持っていただき(^^;;30分若しくは標高差150m毎に一本立てる 作戦にしていただく。 百戦錬磨、よっちゃんの作戦は絶妙だ! ピッタリ30分/150m標高を稼ぎ、快調に行く♪ 9:55 雪渓現る 雪渓から上はお花畑だ。途中夏道へ出ると、サンカヨウが群落をなしていた。 進むにつれ、イチゲやイワカガミ、チングルマの群落も現れ目を楽しませてくれる♪ 雪渓お花畑写真集(画像クリックで拡大) 稜線直下の雪田を越え、いよいよ奥北燕だ。 先を行くひーちゃんが声を上げた。 「槍が見えるよ〜♪」 10:35−11:10 奥北燕稜線(大休止・パン) 先に到着したひーちゃんと、抱き合わんばかりに手を取り合い大喜び\(^o^)/\(^o^)/ 気温も上がり雲が湧いていたので、稜線からの展望は半ば諦めていたのだ。 よっちゃんも交え、喜びの写真撮りまくり〜♪ 奥北燕稜線にて\(^o^)/ 裏銀座の山々もこの通り〜♪ 付近はタカネスミレとコマクサの群生地となっていた。 株こそ小さいものの、一面群生地状態で、特に保護されているわけでもないので、気を着け ないと踏んでしまいそうになる(^^; 北燕方面を望む 緩やかに続く奥北燕〜北燕岳間、稜線を離れた縦走路はお花畑となっていた。 コバイケイソウ 花写真集(画像クリックで拡大) 11:50−55 北燕岳(小休止) 標識はない北燕岳山頂 12:10−25 燕岳(大休止・パン) 砂浴び中の雷鳥♀♂発見! 12:50−13:00 燕山荘(小休止) 13:40−13:55 合戦小屋(大休止・ポカリ) 15:50 時折雷鳴も聴かれたが、降られることなく中房温泉登山口着。 白沢登山口に向いよっちゃんの車を回収。 しゃくなげ荘で汗を流し、よっちゃんお薦めのお蕎麦屋さんで夕食をとり解散。 |
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後 記 |
山慣れた御夫妻のおかげで、達成感と盛り沢山の満足感でいっぱいのハイジは、二日間の 山行を反芻しながら帰路につき、渋滞にも遭わず運転も苦にならなかった(^^)v 餓鬼岳は、次回は紅葉のいい頃に、唐沢岳とからめて登りたい。 おまけは餓鬼岳の山バッチ♪(小屋にて販売¥1,000-) |