山域・山行名他 | 東北・焼石岳(1548m)〜経塚山(1373m) 縦走 (2006/7/8〜9) | ||||||||||||||||||||
メンバー | ちー隊長・ハイジ | ||||||||||||||||||||
概 略 |
梅雨前線の位置を考え検討しお天気予報を信じて、岩手県の西南部・奥羽山脈上に 位置する焼石岳行きを決める。 大宮8:22発 新幹線・はやてに乗り、一ノ関で在来線に乗換え〜水沢駅下車。 タクシーにて中沼登山口へ(所要約一時間/タクシー代¥8,180) ※東京方面から目指す場合、新幹線・水沢江刺駅下車が一般的。 コースは中沼登山口〜銀明水避難小屋(泊)〜焼石岳〜経塚山〜夏油温泉 花の名山といえばこちら方面では秋田駒や早池峰が有名だが、200名山でもある焼石岳 は、調べていくと(詳細はこちらのHPを参照)隠れたお花の名山らしく、時期的には生憎 お花の端境期であったようだが、それでも最盛期の状況を十分想像させるものであった。 しか〜〜〜し、お天気予報は見事にハズレ、カッパ着通し&展望なし&靴泥団子状態の 修行登山となぁ〜る(^^;; |
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7/08(土) 雨 |
中沼登山口 12:35〜14:40 銀明水避難小屋(泊) 水沢駅よりタクシーにて、中沼登山口12:05着。 30台ほど停められそうな駐車場は、週末&晴れ予報だったので当然のことながら満車。 女子トイレは入り口に更衣スペース有り。水場は見当たらなかった。 晴れ予報は大ハズレ! コンビニで仕入れたおにぎりでお腹を満たし、雨具着用&ザックカバーをかける。 立派なトイレ棟と駐車場 12:35 登山道入り口にあるポストへ登山届を投函し出発。 緩やかな樹林帯を行く。 雨に降られているものの、二人共未踏の山であったので、それなりにワクワクしな がら歩を進める。 13:10 中沼通過。 雨降りなので、植物観察にはうってつけ♪ 登山道脇に一輪見っ〜〜け♪(^^) 二人とも初対面のショウキラン。ギンリョウソウの仲間らしい。 横着をしてザックを下ろさず撮り辛い体勢であったので、↓ぼやけてしまった(^^; ショウキラン 今日は歩程も2時間ほど。雨なら雨なりに山歩きを楽しむ♪ お花目的でなくて晴れていたら、周囲の景色に気をとられ見過ごしてしまうことも多い 足元の草花たちである。 それでは、ギンリョウソウスペシャルをどうぞ♪ 14:15 つぶ沼コース分岐通過。 このあたり雪がこんなに残っている。↓ 登山道はところどころ木道が敷かれている。 焼石岳花写真集 その1 ミズバショウ(白)とリュウキンカ(黄) 雪渓を踏み抜かないよう、慎重に歩く。 雪に隠れた夏道 途中木の低いところで♀のクワガタ発見。うわ〜っ!!子供のとき以来ん十年ぶりに 本物を間近に見たであろうか(^^)♪ しか〜〜し、興奮しずぎて?撮影失敗(> <;) 14:35 銀明水水場前。 ベンチが置かれ、ちょっとした広場になっている。 避難小屋はシーズン中週末は混雑が予想されるとあったので、テント装備でやってきた。 手元の地図には(昭文社1997年版)テン場の表記がなかったので、事前に問合せたと ころ、この広場の適当なところに張って良いとのことだった。 雨が降っているのでとりあえず少し先の避難小屋まで行き、混み具合で判断することに。 14:40 広場からすぐ雪渓となり、少し登って右へ入ると銀明水避難小屋到着。 平成11年築の二階建て避難小屋は管理人はおらず、無料である。 トイレは簡易水洗で、キレイに維持されていて気持ちがいい(^^)v 小屋の中を覗くと、一階は10名?くらいのパーティーで占められていたが、二階が空いて おり、この時間&天気だとこれからの混雑は考えにくいので、我らは二階で泊まることに した。 荷を解き、いつもの通り持参のエビスを雪に埋めに向かったが、雪渓の雪は硬すぎて、 ハイジの蹴りでは用がたせず、ちー隊長を呼びに行く(^^; ちー隊長はビニール袋に雪を調達し、小屋脇の水場(蛇口つき)で水を足し冷やす(^^)v 15:30 待ってましたの【うわばみタぁ〜イム♪】最初はビールで乾杯っ♪♪ おつまみは牛タン、なすの漬物、カマンベールチーズ、柿ピー。 明日の行程が長いので、アルコールは焼酎を500mlペットボトルに一つだけとする。 17:10 定番レトルトカレー&きゅうりのキューちゃん。食後のコーヒー。
18:30 消灯。 |
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7/09(日) 霧雨 |
銀明水避難小屋 5:30〜6:55 焼石岳 7:00〜7:15 姥石平分岐 7:25〜9:25 金明水避難小屋 9:50〜11:20 経塚山 11:40〜14:05 林道 14:15〜15:00 夏油温泉 4:00 起床。窓の外はガスガスである。 お天気回復を願って眠りについたのたが・・・。 4:25 梅干茶漬け雑炊&キューちゃん。食後にコーヒー。 5:30 避難小屋出発。 本日は我らが一番出発。急登の雪渓を滑らないよう慎重に行く。 ルートがとても判りにくい。地図のイメージとちー隊長の勘で、夏道を見つけ歩を進める。 さすが、ちー隊長! な〜んて感心してばかりでフヌケていてはダメで、一人でちゃんと判断できるようになら なければとちょっと反省しつつ進む。(下山後、復習しコツを教わる) 6:35 姥石平分岐着。ザックをデポし、ここから焼石岳を往復する。 遠景は望めないが、足元はお花の道♪ ウサギギクの道 姥石平のハクサンイチゲ畑 泉水沼の標識はあれど、カエルの声と近くの水面が見えるだけで全景は見えず。 チングルマの道 6:55 焼石岳山頂着。 本来は眺めのいいところらしいが、何も見えず・・・(; ;) 7:00 下山開始。 登って来るときに目に付いたミネウスユキソウを撮影しながら下る。 焼石連峰縦走中、最盛期だったお花のひとつだと思う。 途中、小屋でご一緒だった仙台からのパーティーと行き会う。 空身で小屋から山頂往復後、下山すると昨夜言っていたっけ。 私達が夏油温泉までの予定だと告げると、自分達は金明水避難小屋で更に一泊の二泊 行程で歩いたと言っていたっけ。 中高年パーティーだし、そんなものかなぁ〜とその時は気にもならなかったのだが・・・。 7:15 姥石平分岐着(小休止)行動食のパンを食べる。 7:25 出発。 焼石連峰縦走路に入り次第、下草が多くなりだした。 7:50 東焼石岳通過。 8:15 六沢山通過。 お天気回復するかと少しは期待したものの、霧雨状態がずっと続く。 道はますます下草に覆われ見えなくなり、深く掘れていたり、木の根が張りだしていたり 大きな段差&滑る石がゴロゴロしていたりという状態で、細かなアップダウンを繰り返す。 尾根道は晴れていたらさぞいい眺めだろうと思いながら、躓かないよう、転ばないよう、 気をつけながら歩を進める。 晴れ予報&週末でもあるので、人が沢山歩いていることを想定し、熊避けの鈴を持って こなかったので、ヤバそうな気配を感じたところでは、『ワン!ワン!!』『ワオ〜ン!!』 と、なぜか?咄嗟に犬の鳴きマネをしたりして進む(^^) 9:25 金明水避難小屋着。(大休止)行動食のパンを食べる。 平成14年築の小屋は木の香りがする。銀明水小屋よりも一回り大きい。 二階への階段jは二ヶ所あり、トイレは簡易水洗でキレイだ。(無人&無料) 感心したのは、トイレ脇に干し場があり、ステンレス製のフックがかかっている。 小屋内も一人スペース分で、フックが取り付けられており、とても快適に利用できそうだ。 途中行き会ったパーティーに聞いたところ、昨夜は結構いっぱいだったそうだ。 金明水避難小屋 本日の行程、やっと半分こなす。 さてあと半分、頑張らなくっちゃあ・・・。 9:25 出発。 小屋から夏油温泉への道は、いきなり雪渓が崩れかけの狭い沢道を登るかんじでつい ていた。 雪渓の上面はハイジの目の高さ位のところで薄くなっており、どこにどう足を置けばいい のやら・・・。金明水小屋に泊まった人達は皆ここを歩いたであろうに・・・。 掘れた両側雪のないところは、ショウジョウバカマが咲いているような斜面でドロドロ。 仕方なく、雪渓の薄いところをキックで壊すことにする。 短い足を持ち上げて踵落としすること数回。・・・ちょっとしか崩れない(; ;) ちー隊長と交代。 (@ @) !! 故アンディー・フグばりの必殺踵落しぃっ〜!! 見事崩れた雪の塊りに足を置き、雪の詰まった道の上に出る(^^)v 雪は間もなく消え、今度はドロドロ泥んこ道。靴底はあっという間に泥団子。 段差も大きく下草は更に伸びていて、落とし穴に落ちるような×ゲーム状態(> <)。 またまた細かなアップダウンを繰り返す。 下草に隠れ張り出た木の根に躓きそうになり、大きな段差が見えず転びそうになり、 ホントウニイヤナミチダァ〜〜〜(; ;) ・・・とうとう口に出してしまった!! 10:50 サイの河原通過。 ザレた急登を行く。 11:20 経塚山着(大休止)行動食のパンを食べる。 経塚山(1373m)山頂 11:40 出発。ここからは夏油温泉まで、手元の地図では2時間40分。一気に下り のはずだった・・・。 いつもながら、登りよりは下りの得意なハイジです。 お花畑に彩られた緩やかな道を歩いているときには、この後に更なる×ゲーム道が 待っていることも知らずに、最盛期のチシマフウロの群落と、キタヨツバシオガマの道 に歓声をあげながら歩く♪ 焼石岳花写真集 その2
キタヨツバシオガマ 12:30 お坪の庭通過。 あと林道までは一時間くらいかなぁ〜♪と思いながら歩く。 道はブナ林になり、空も明るくなってきたかんじがする。 12:45 水場通過。 どんどん歩いているのだが、なかなか林道にでない・・・。 道は再びドロドロ&滑る石&木の根張り出しの悪路三点セットが延々と・・・。 蒸し暑くなってくるし、この期に及んでも小さなアップダウンがあり・・・。 疲れてくるしで気持ちも沈みがちに・・・。 あ〜〜、イヤラシイ道だなァ〜と内心思っていたが、口に出してしまうと、淡々と歩いてい るちー隊長に申し訳なく・・・。 するとその時、後から ホントウニイヤナミチダなァ〜♪と、ちー隊長!! その声を聴いたハイジは、思わずフキダシテシマッタ!(^^) 辛抱強い山ヤの師匠さまでもそう言わずにはいられない道だったのかと思うと、可笑しく なってしまった(^^) ハイジ:私悪いと思って口に出すのを我慢して歩いていたんだよ〜♪ 『辛いときは俺だって辛いんだよ〜〜♪』と、ちー隊長。 『こういう道は、あまり気の合わないメンバーで歩いた場合、余計に辛いんだよね〜』とも。 ハイジ:昔、表銀座縦走路で、喧嘩しながら歩いているカップル見たことあったよ〜 山でも下界でも、いつも穏やかに受け止めてもらい励ましてもらっているので、 本当にちー隊長と結婚して良かったぁ〜と日々思うハイジである。(ノロケテシマッタ) その後も修行道は続いたが、ちー隊長が、ガの羽化を見つけたり、サンショウウオの卵 を見つけ、教えてくれたりしたので気が紛れた♪ ちょっとぼやけてしまったけど(^^; コンニャク玉みたいなサンショウウオの卵(@10〜15cm位) さてさて、コースタイムでは経塚山〜林道までは2時間となっており、休まず2時間 歩きどおしであるが、それらしい雰囲気の道にならない・・・。 さらに10分ほど歩くと眼下に赤い橋が見えてきた。 あの橋を渡ればやっと林道へ出るに違いない! 赤い橋へ続く道は、いきなりの鎖場↓ 手がかり足がかりはしっかりしているが、85°くらいの傾斜です(^^;; 先行者1名待っていたので、私達は順番待ちついでの小休止。 仙台から来た二人パーティーのその方たちは、今朝、金明水避難小屋を発ち、写真を 撮りながら歩いてきたそうだ。 私達が今朝、銀明水小屋から歩いてきたというと、驚かれていた。 橋の先にあるはず?の林道は・・・。 信じられないことに? 橋を渡ると道は左に折れ、の・の・・登りについていた!! 14:05 やっと林道着。泥団子靴を履いている足は棒になりつつある状態。 霧雨はやみ曇ってきたので、カッパの上着を脱ぐ。 林道にある案内板をみると、夏油温泉まで60分とある!? 我らの地図は古いので、コースタイムが変わっていたのか?(我らの地図では40分) どうりで、全体的に辛めの設定タイムだなぁ〜と感じていたのだ(^^; 14:15 ま、あと一時間でも、下りの林道歩きだし・・・と思い出発。 しかぁ〜〜〜し、歩き始めた林道の第一カーブの先に見たものは・・・。 ガ〜〜〜ん!!! まさかの上り坂(; ;) 緩いながらも続いている。(トホホ・・・) 林道3kmのうち、1km位が上り坂だった。 15:00 夏油温泉着。 国民宿舎・夏油山荘で汗を流す。(¥500 リンスインシャンプー&ドライヤー有り) 16:40発 北上駅行きバスに乗車。(¥1,080-) 17:51 北上駅着。 18:43発 やまびこ66号乗車 〜 21:22 大宮駅着。 |
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後 記 | 悪路の長時間歩行で辛いと思った山であったが、そういう山行ほど下山後は、歩き通した 達成感&満足感で、よりいっそう印象深い(^^)v ※花写真集の花名については、出来るかぎり調べてみたが手元の資料ではわからないも のがあったり、専門家ではないので、間違えて記しているものもあるかもしれません。 お気づきの点は、お知らせいただければ幸いです |