ハイジの山歩記

  山域・山行名他   北アルプス・燕岳 2763m(2004/5/22〜23)
  メンバー   ちー隊長・ハイジ
  概 略  
  ハイジの来シーズンの雪山デビューに備えて、雪になれるために、残雪の燕岳に
  登る。
  スキーでは雪に慣れているものの、どんなかんじであろうか・・・と、ドキドキ。


  5/22(土)
  曇後暴風雨
  
  中房温泉登山口〜燕山荘テン場(6:30発〜11:10着)

  夜行列車で早朝穂高駅に着く。
  本シーズン前の穂高駅は、数組の登山者のみ。
  中房温泉行きの乗り合いバスの乗客は、私達の他に男女数名。
  人気コースとは思えないほど、閑散としている合戦尾根を行く。

  合戦小屋手前から登山道は雪道となり、小屋にて持参の軽アイゼンを着ける。
  白馬大雪渓を登るために購入したものの、出番の少なかった6本爪軽アイゼンは
  新品同様である。
  
  ゲレンデ脇斜面を、つぼ足で歩いた経験は結構あるが、登山靴&アイゼンはさすが
  に歩きやすかった。
  前回登った時は、盛夏でガスっていたので何も見えなかったが、残雪の北アルプス
  の山々を見ることが出来て、とても新鮮だ。

  燕山荘の手前で、ウシガエルのような声を聴く。
  ちー隊長が、今のは雷鳥の鳴き声だというので、注意深くあたりを見てみると、雷鳥
  の♂が一羽、ハイマツの中の岩の上にいた。



  ♀雷鳥の鳴き声は何度も聴いたことがあるが、♂とはかなり違う印象だ。
  低く太く唸るような声をあげて、縄張りでも主張しているのだろうか。

  小屋で受付を済ませ、雪の上にテントを張る。
  ちー隊長は、今回は外張りも使い、テント内の暖かさを保ってくれる。
  ペグに取り付け、最後の仕上げ?に、ピッケルを力強く雪面に差込み、そこに出入
  り口の張り綱を繋いで出来上がりー(^^)v
  山ヤさんにとっては、当たり前のことだろうが、雪山初めてテント泊のハイジにとって
  は、ピッケルの使い方いろいろが、いちいち興味をひくものだった。
  
  テン場は3mほどの雪が残っており、トイレは雪の下で使用できず、小屋のを使う。
  昼食を済ませ、お昼寝をしていたら雨音で目が覚める。
  えーーっと、予報は確か、曇りのち晴れじゃなかったっけー(^^;
  風雨がだんだん強くなってきたので、山頂へは行かず、【うわばみタイム】とする。

  夕方雨が小止みになったところを見計らい、すばやくトイレを済ませ消灯。
 
  

  5/23(日) 曇  
  
  テン場〜中房温泉登山口(8:30発〜10:50着)

  昨夜は一晩中暴風雨で、テントごと飛ばされるのではないかと思われるほどの強風
  を体験した。
  強風でテントポールがしなり、時折顔にテント面があたったりして・・・。
  そんな中でも隣に目をやれば、ちー隊長がスヤスヤと寝息をたてているので、ハイジ
  も安心していられた。

  さすがに、高校生の時に、たった一人コッヘルで雪洞を堀り、一晩ビバークを経験し
  たことがあるちー隊長であ〜〜る。
  
  朝食後風は収まってきたものの、ガスで何も見えないので、山頂へは寄らずに下山
  する。
  下山時は軽アイゼンを着けず、登山靴を滑らせながら下る(グリセード)練習をする。

  ちー隊長のように上手くいかず、すぐに間が開いてしまう。
  スキーは多少自信あるものの、登山靴をスキー板に見立てる?のは、難しいバラン
  スを要すると思った。でも、いずれはマスターしたい(^^)

  名湯に浸かり、帰路に就く。
    

山行記