ハイジの山歩記

  

 山域・山行名他
 Aトラベル社主催 メキシコ トルーカ(4620m)登頂と世界遺産の旅6日間ツアーへ参加。
 (2010/1/10〜15)
 
  メンバー
 ちー隊長、ハイジ他男性2名+女性6名+ツアーリーダー1名
 山岳ガイド1名&サブガイド1名、現地日本人ガイド1名
 
  概 略  
 トルーカ山は、メキシコシティーのホテルから日帰りできる、メキシコ第4の高峰である。
 火口壁にいくつかあるピークの最高峰はフレイル(4704m)であるが、今回はトレッキング
 ツアーなので、技術的にやさしいイーグルピーク(4620m)登頂が設定されている。

 移動に前後3日を要し、正味3日の内、中日を登山に充て、前後2日間で世界遺産テオティ
 ワカンやプエブラ歴史地区、メキシコシティー市内観光をするというハードな設定のためか、
 格安ツアーだったのが決め手となり申し込む。
 が、しかし・・・

 大寒波の影響で、120年ぶりの大雪に見舞われ、登山口から雪景色の中を歩くことに・・・。
 深雪のトラバースに行く手を阻まれ、4400m地点で撤退する(^^;
 ハワイ島マウナロアもそうであったが、格安登頂ツアーとは相性の悪い【うわばみ隊】で
 あ〜〜る(; ;)

 ※メキシコと日本の時差は、マイナス15時間。(登山日&時間は、現地時間で表示)
    

 1/12(火)曇り

 アンテナハット登山口 9:00〜12:50 4408m地点 12:55〜14:00 アンテナハット登山口

 4:00 起床。
 5:00 2台のバンに分乗し、ホテル出発。
 7:10 トルーカ山ゲート着。

 

 ゲートが開かず、車中で待つこと40分〜50分??
 昨日までの大雪で、本日ゲートは開けられないと、ひと悶着のようだ(^^;
 現地日本人ガイドさんの尽力のおかげで、交渉が成立。
 登山口まで歩かず、時間を節約できて良かった(^^)

        ↑私たちのバン

 8:30 アンテナハットP着。
 奥に立派なトイレ棟があったが、鍵がかかっており使用できず(^^;
 身支度を整え、皆でストレッチをする。

 9:00 アンテナハット登山口出発。

 
             アンテナハット登山口(4025m)

 火口壁へ向かい、なだらかな道を一列に連なり歩く。
 積雪20cm位の道は、凍結箇所はなく、つぼ足のままゆっくり進む。
 メンバーは、私たち以外は中高齢者であるが、海外登山やトレッキング経験も豊富な健脚
 な方々だ。
 しかし、高度順応の時間がない今山行。メキシコシティーの標高が2230m。登山口の標高
 4025mまで一気に車での移動なため、相当に身体への負担があると思われる。
 ハイジも、登山口までの車中で頭痛がしたので、深呼吸を繰り返し対処した。

 9:40 月の湖火口壁(休憩)
 う・わ〜〜っ\(^o^)/ 火口壁の山々は、雪と岩のコントラストも美しい!
 予期せぬ景色を見ることが出来てラッキー♪と、この時は思っていた。

 
                  月の湖

               ↓最高峰・フレイル(4704m)
 
                             ↑太陽の湖

 9:50 皆で集合写真を撮り出発。
 高度に順応できず、体調を悪くされた方々(男女各1名)は、ここから引き返し車で待機する
 ことに。

 緩やかな道を、一定ペースでゆっくり進む。
 さすがに4000m峰の稜線なので、風に吹かれ、とても寒い。
 通常のトルーカ登山装備や気候は、日本アルプスの夏山〜秋山程度であり、軽アイゼンを
 持参するよう指示されていた。
 私たちは高所ゆえ念のため、ニット帽やオーバーグローブ、薄手のダウン等、残雪期の北ア
 ルプス辺りを考え用意していって良かった。

 徐々に高度が上がるにつれ、更にいい眺めになってきた♪
 振り返ると、第3の高峰・イスタシワトルと、第2の高峰・活火山のポポカテペトルが見えた。
 メキシコ最高峰のピコ・デ・オリサバ(5699m)は、生憎雲の中だ。

         ↓イスタシワトル(5286m)       ↓ポポカテペトル(5452m)
 

 
           赤丸部 アンテナハット登山口

 

 10:50−11:10 ザレの急登手前鞍部(大休止)
 ウィダーインゼリーとソイジョイを食べる。
 これまでの間に、歩行ペースにバラつきが出始めたので、ここからは、元気な人がガイドさん
 の後ろを歩くことになる。

 新潟で山の会のリーダーをされているA氏、ハイジ、ちー隊長と続く。

 
           狼でなくて、ワンコ発見!!(^^)

 ここまでと違い、ザレ場の急登は雪はないものの、一歩一歩が沈み、ガイドさんのペース
 も上がったので、結構キツイ(^^; 息を吐くことを意識し、深い呼吸を心がける。

 11:25−35 ザレのピーク(休憩)
 残りの5名と、だいぶ差が開いてしまったので、待つために休憩する。

 
               ザレの急登を振り返る

 
            ザレのピークより望む太陽の湖

                 ↓イーグルピーク??
 

 
               ナイフリッジを振り返る

 
          赤丸部が最高到達地点&赤線はルート

 12:00 岩峰基部着。風強く、時折小さな氷の粒が吹き上がってくる(^^;
 先着した私に、ガイドのマリオさんが言った。
 「この先のルートを作ってくるので、軽アイゼンを着け待つように。後から来る、ツアーリーダー
 にも、この事を伝えるように」

 15分位遅れて、皆到着。ツアーリーダーにガイドさんの伝言を申し送る。
 ガイドさんが戻り、ツアーリーダーと、これから先の行程について話し合われた。
 協議の上、皆で先を目指すのは、時間的なこともあり明らかに無理なので、ここで下山する
 5人と、アタックする3人に別れることに。
 本来は皆一緒に下山であるが、それを可能にしたのは、スタッフが揃っていたためもある。

 12:30 ガイドのマリオ、ハイジ、A氏、ちー隊長、ツアーリーダーK氏の順に岩峰基部出発。
 雪が深くなり、膝上までくる箇所もある。

 

 
              岩峰基部を振り返る(画像:ツアーリーダーK氏提供)

 ちー隊長&ハイジは6本爪、A氏は8本爪、ガイドとリーダーは12本爪アイゼンだ。
 柔らかい雪で、アイゼン装着の意味もなさぬほどであるが、岩とのミックス部分は、前爪があ
 ったほうが登りやすい。
 というか、本来、このツアーの範疇を超えている状態でのチャレンジである。
 ガイドのマリオさんに感謝だ♪

     ピッケルが欲しいような斜面↓
 
     画像:ツアーリーダーK氏提供

 ひと登りした後は、スリリングなトラバース。確保されているわけではないので、マジで気が
 引き締まります(^^;

 
            画像:ツアーリーダーK氏提供

 12:50 4408m地点着。
 ガイドさんがルート作りのためトラバースにかかったところ、柔らかい深雪に大きく足を取られ、
 危うい様を目の当たりにしてしまったので、これにて撤退!!
 丸腰で(装備を持たず)は、ここが限界です。仕方がありませ〜〜ん(^^;

 
       赤丸部、深雪に足を取られた所。矢印はルート

 二日前にメキシコ第3の高峰・イスタシワトル(5286m)から下山してきたばかりのガイドさんに
 よると、こんなことは今まで初めてだったそうで、トラバース部分は、彼の予想を遥かに超えた
 コンディションだったようです。
 
                   両画像共、ツアーリーダーK氏提供

        頑張りました〜(^^)v                 ガイド・マリオさんの時計

 12:55 4408地点出発。
                    ↓十字架が見えるかな〜(^^)
 
             画像:ツアーリーダーK氏提供

 
             画像:ツアーリーダーK氏提供(↑↓共)

 
               ザレの下りは楽チンだ〜♪

 13:40−45 月の湖火口壁(休憩)
 下山組のメンバーに追いつく。

 14:00 アンテナハット登山口着。
 朝&昼食用に2食配られていたお弁当をいただく。
 今まで外国の山で食べた日本食の中で、一番美味しかった♪
 因みに、ツアーメンバーの方々も、今ツアーの食事で一番美味しかったのは、このお弁当
 だそうだ(^^)v

 

 14:30 登山口出発。
 17:15 ホテル着。

 
  後 記

 ネットにて、トルーカ登頂記は沢山見ることができるが、雪化粧の今山行は、まるで別の
 山の趣なので、見比べてみると面白いと思う。

 ホテルでの夕食後、A氏がテキーラを仕入れ、A氏の部屋で有志で酒盛り〜♪
 閉会後、残ったテキーラボトルを貰い、部屋で呑みなおした【うわばみ隊】でした〜(^^#


山行記