ハイジの山歩記

  山域・山行名他   丹沢主脈縦走 塔ノ岳1491m〜丹沢山1567m〜蛭ヶ岳1673m  (2006/2/11〜12)
  メンバー   ちー隊長・ハイジ
  概 略   
  ハイジは七年ぶり&二度目の丹沢。前回は尊仏山荘で一泊し檜洞丸へと主稜縦走
  コースだったので、今回は主脈縦走とする。
  (大倉〜塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳〜姫次〜東野)

  雪山縦走♪とハリキッテいたのだが、塔ノ岳まで雪はなく、以北も積雪が少なく、
  本来は厳冬期のはずなのに、気温も高く、春山歩きの呈となる。

  丹沢山域稜線上に水場とテン場はなく、数年ぶりの小屋泊まり。
  直前にみやま山荘に問合せ、状況判断により、装備は6本爪軽アイゼンとした。
   
 
  2/11(土) 晴
 
  大倉 10:35〜11:20大倉高原山の家〜12:25 堀山の家 12:40〜14:15 塔ノ岳
  14:25〜15:35 丹沢山・みやま山荘着(泊)

  渋沢駅よりタクシー(¥1,540-)にて大倉登山口に着く。
  10:35 身支度を整え大倉登山口出発。
  快晴の休日であるが、遅い出発のため他に登山者もおらず、静かな道を行く。
  
  

  ハイジは7年前の5月、シロヤシオの季節に歩いたことのある道であるが、初心者
  だったことや季節が違うので、当時の印象と大分違うなぁ〜と思いつつ歩を進める。

  観音茶屋を過ぎてまもなく、大倉高原山の家との分岐になり、ちー隊長も歩いたこ
  とがなかったので、大倉高原経由のコースを選ぶ。

  愛日を浴びながら冬枯れの道を行く。

  

  これから先の階段攻めコースがうそのような、ぽかぽか陽だまりハイキングであ〜る♪

  11:20 大倉高原山の家通過。秦野の街が一望できる。ここから見る夜景のロマン
  チックさに思いを馳せる(~ ~)
  水場の水道は凍結のため、カランが外されていた。

  キャンプ場にもなっている桜のひろばからは、樹間越しに富士山が見える。
                           このあたり
  

  11:30 本コースへ合流し、見晴茶屋通過。

  今山行のハイジの課題は、1ピッチを1.5〜2時間にすること。ゆっくりでも休まずに
  歩き続けること。

  ちー隊長と出逢うまでは、登りは主に25分歩き5分休むペースのハイジであった。
  それが自分にはベストのリズムで、疲労もなく、長時間行動が可能であった。
  
  しかし、そのリズムでは、それなりの山にしか行くことができないことを知り、少しずつ
  1ピッチの時間を長くしてきたのだ。あいかわらず亀足ではあるが。より速く&より長く
  はとても両立できないのだぁ(^^;;; ハァハァハァハァ・・・。

  
              堀山の手前にて、富士山を望む

  ハァハァハァハァ・・・。
  12:25 やっと、堀山の家着。看板のかわいらしい小屋だ。
  毎度のことながら&小屋泊まりでもあり、前夜の晩酌を控えなかったため?、すでに
  情けなく疲れてしまったハイジである。
  ベンチに腰を下ろし、おにぎりで力をつける。

  12:40 長めの休憩を終え出発。  
  そしていよいよ丹沢名物?【バカ尾根】のはじまり〜〜〜。
  それにしても、誰が名づけたのか、いくら階段が多いとはいえ、なんの罪もない大倉
  尾根には気の毒なニックネームである。

  13:00 水無川分岐通過。
  お天気予報通り気温も上がり、汗が滴り落ちる。急登の山道と違い、階段は歩幅と
  合わずリズムを取り辛い。オートマチックモードになかなかならず、頭の中では何の
  曲も流れない・・・。スローなペースとはうらはらに、ハァハァハァハァ・・・(^^;;
  振り返ると、涼しげなちー隊長の笑顔♪

  
              天神尾根(手前)と大山(1252m

  ハァハァハァハァ・・・・。
  13:30 花立山荘通過。  
                                塔ノ岳(1491m)
  

  13::55 金冷シ(鍋割山分岐)通過。
                           蛭ヶ岳    丹沢山
  

  14:15 塔ノ岳(1491m)着。
  山頂は多くの登山者で賑わっている。
  正面に富士山が大きい。白く輝く峰々は南アルプス。
  360°大展望であるが、気温の高い午後なので、遠景は霞んでしまう(^^;

  
              塔ノ岳山頂に建つ尊仏山荘

       蛭ヶ岳    棚沢の頭            丹沢山
  
                  塔ノ岳より望む

  14:25 塔ノ岳発。
  北向きの登山道は、雪道となる。
  幸いにも凍っておらず、つぼ足で進む。
  陽も傾き、寒くなってきた。

  

  調子良く歩を進めていたのだが、若干の登り返しで急にお腹がグーと鳴る(^^;
  なんだか力も抜けてきて、シャリバテの症状?!。
  1ピッチで行きたかったのに〜、止まりたくなかったのに〜〜と思いつつ、ザックから
  一口ようかんを出し食す。これは昨夏・大姑娘山の行動食用のもので、賞味期限も
  近かったので、出番がきて?ちょうど良かった(^^)v

                     丹沢山
  

  15:15 竜ヶ馬場通過。

  15:35 丹沢山・みやま山荘着。(一泊二食@6,000-)
  お天気予報が良かったのと連休のため、小屋は賑わっている。
  数年ぶりの山小屋泊。予約時に個室を希望していたのだが、特別料金ではなく
  通常料金なので確約はできないとの事で期待していなかったのだが、割振られた
  所は個室であった(^^)vラッキー!
  
  ※個室といっても、両隣は薄壁で仕切られ、入り口はアコーディオンカーテンで目隠
  し出来る仕様である。

  16:00 夕食までの間、食堂にて【うわばみタイム】。
  持参のエビス500mlにてカンパ〜イ♪
  おつまみはカマンベールチーズとごませんべい、きゅうりのキューちゃん(^^)

  ちなみに、みやま山荘ではキリンラガー350ml¥500-、水、お茶、ポカリの500ml
  ペットボトル全て¥500-である。

  17:10 夕食前の日没の頃、外へ出てみる。

  
                 丹沢山頂より望む富士山

  既に富士山の向こう側に太陽は沈み、また明日(^^)/を告げていた。

  

  夕焼けの空&富士を撮ることをすっかり忘れていた!!
  もう少し早めに切り上げておくんだった・・・と、後悔先立たず(^^;

  17:30 夕食。みやま山荘のHPに、冬メニューはお楽しみにとあったので、なに
  かなぁ〜(^^)と期待していたら・・・。

  
                 メインは牛肉の鉄板焼

  高野豆腐とインゲンの煮物、お新香、デザートにパイナップル。
  山中なのに、なんと豪華な! しかもリーズナブルで!(^^)v
  まいう〜♪ 美味しく完食させていただきました。

  この日は混雑しており、夕・朝食共2回転であった。

  夕食後、談話室にて再び【うわばみタイム】
  持参の焼酎をお湯割でちびちび。(ちー隊長はゴクゴク?!)
  喉が渇いたので、ラガーを一缶♪

  えっ?、 反省したのではなかったかって??
  大倉尾根を登りながら、ハァハァハァハァ息をきらしながら、ヒーヒーと泣きながら?
  反省したんじゃなかったっけ???・・・。・・・。・・・。(> <;)

  消灯時間が迫る頃、食堂で隣合せた2人組うさちゅうさんとTさんが外から戻って
  こられて、満月に飛行機雲が横切る素敵な撮りたて画像を見せていただき、それを
  きっかけに山談議に花が咲く(^^)

  ちー隊長と同じく、お二人共学生時代からの山男であり、普段はテント派で、同世代
  でもあったので、短い時間ながらとても楽しい時をもてた。
  中高年グループパワー全開!の山小屋での、新鮮な嬉しい出会いであった☆

  20:30 消灯。
  
 
  2/12(日) 
  曇のち晴  
  
  みやま山荘 7:00〜8:30 蛭ヶ岳 8:40〜9:55 姫次 10:40〜八丁の頭分岐
  10:55〜12:00〜林道〜12:55 東野バス停着

  5:30 朝食。五目御飯とお味噌汁、切干大根の煮物、お新香、小梅。
  明け方まで星がキラキラ瞬いていたのに、曇り空の朝を迎える。

  

  7:00 6本爪軽アイゼンを着け出発。
  ガスもかかり、霧氷の道は幻想的に見える。
  一度大きく下り、登り返す。
  急登りの階段になると、ハイジはとたんにハァハァハァハァ状態に・・・。
  
  前夜の酒盛りのせいではなくて、暑いからよ(^^;・・・と言い訳しながら、インナー
  ダウンの上着を脱ぐ。

  
                 不動ノ峰(1614m)を望む

  7:35 不動ノ峰通過。
  7:45 棚沢の頭分岐通過。このあたりから一気に晴れだす(^^)
  気持ちのいい尾根歩きである。
  左に富士山を望めるが、山の左半分より上に雲がかかり、残念である。

                               蛭ヶ岳(1673m)
  

  鬼ヶ岩の頭から、鎖のついた岩道を大きく下る。雪がつき凍結箇所もあるので
  慎重に下る。
                     蛭ヶ岳山荘
  
                    残雪の登山道

  8:30 丹沢山地の最高峰・蛭ヶ岳(1673m)着。快晴の山頂であ〜る♪
  あいかわらず半分隠れた富士山を眺めながら、行動食のパンを食す。

  
                 山頂に建つ蛭ヶ岳山荘

  8:40 山頂発。主稜を縦走する檜洞丸への道はここから分かれる。
  私達は主脈縦走なので、山荘を右手に脇の道をどんどん下る。

  途中、あまりにも清らかで、小鳥達のさえずりで賑やかなブナ林と残雪の登山道の
  組合せが美しかったので、課題はおあずけにして、しばし歩を止め、耳を傾ける。
 
  ツクピー♪ツクピー♪ツクピー♪、シジュウカラのミーティングか?(^^)
  懸命に工事の音を響かせているのは、コゲラ系。

  

  ちー隊長と二人きり、野うさぎに(しかしスピードは亀)なった気分で、足跡を残す。

  9:35 原小屋平通過。

  9:55 姫次着。ここで大休止。
  お湯を沸かし、持参のカップめんを食べ、コーヒーで寛ぐ。

  
                   姫次(1433m)

  
             やはり左半分隠れている富士山

              蛭ヶ岳                 檜洞丸
  
                   姫次より望む

  10:40 姫次発。
  日陰の凍結箇所が怖いので、軽アイゼンを着けたまま行く。

  10:55 八丁坂の頭分岐。
  直進せず、ここから左へ入り東野バス停に向け一気に下る。
  雪は殆ど無いものの、急傾斜の登山道である。アイゼンを着けているので歩きにくい。
  
  12:00 黍殻避難小屋からのコースと合流する林道に出る。
  12:15 アイゼンを外す。
  12:40 上青根集落通過。

  12:55 東野バス停着。事前に確認した所、バスは15:00過ぎまでないので、当初
  の予定通りタクシーにてやまなみ温泉に寄る。
  大阪から夜行バスで来られ大倉入りした、Nさんと居合わせたのでお誘いし同乗。

  13:20 タクシー到着。
  13:40 やまなみ温泉着。(タクシー代¥2,740-)

  15:52 やまなみ温泉バス停より乗車(¥220-)、JR藤野駅へ。
  16:05 藤野駅着。帰路に就く

後 記   
  東野〜やまなみ温泉間は、藤野町営バスで運行。

  やまなみ温泉:入場料(3時間)¥600- リンスインシャンプー&ドライヤーあり
           休憩広間あり。軽食&つまみ類あり。(ビール&発泡酒自販機完備)

  渋沢駅前(北口・バス乗り場):セブンイレブンあり。

  東野バス停前:個人商店(菓子・飲料・食料品など)あり。
            酒屋あり(^^)。
            ビジネス旅館あり。
                                         

山行記