ハイジの山歩記

山域・山行名他  南アルプス・白峰三山(北岳3192m〜間ノ岳3189m〜農鳥岳3026m)縦走  (2008/7/26〜28)
 メンバー  ちー隊長・ハイジ

 概 略

 今年初めてのテント泊で白峰三山へ。ちー隊長は3度目の縦走であるが、ハイジは農鳥岳
 まで行ったことはあるものの、その先が未踏であった。
 縦走なので、アプローチを電車にしようか迷ったが、多少なりとも睡眠がとれるよう車ででか
 け、市営芦安駐車場で車中泊する。

 最新登山道情報等は 南アルプス市観光協会HP が充実している。


 7/26(土) 晴

 広河原山荘 6:30〜8:30 二俣 8:45〜11:25八本歯のコル〜12:35吊尾根分岐〜
 12:55 北岳 13:00〜13:50 北岳山荘(テント泊)

 4:40 起床。5:10始発のシャトルバスに乗ることを予定していたが、100円増しで乗り合い
 タクシーに乗る(何れの場合も指定場所で乗車券を買う。タクシー料金¥1,200-)
 タクシー利用により、5分程早く出発することができた。

 5:50 広河原着。橋を渡り広河原山荘へ。(朝食&出発準備)
 6:30 広河原山荘出発。
 6:20 白根御池小屋分岐通過。
 7:25−35 小休止。
 本日の作戦は、今年初めての高山とテン泊装備なので、ワンピッチを普段より短めに歩き
 休憩も長めにとることに。

 二俣までの登山道は緩やかだが、夏山最盛期につき、朝一の登山者ラッシュで、あらゆる
 人が歩いている。中にはスニーカーで軽装備の若者グループや、俄かハイカーのグループ
 が体力まかせに歩いており、一定ペースで歩きたい我らは、先を譲っては追い越しの繰り
 返しで、早くも体力消耗気味!?

 8:30 二俣着。(おにぎり休憩)

 
                    二俣の雪渓

 8:45 二俣出発。
 八割方の人が右俣へ向かうが、我らはこのまま大樺沢を行く(左俣へ)
 雪渓上を歩き、間もなく夏道も現れるが、涼しい雪道は捨てがたく、つぼ足の感触を
 楽しみながら歩を進める。

 9:25−30 夏道に戻るついでに小休止。

 
                 振り返ると鳳凰山

 前後を行く登山者も疎らだ。

 10:10−20 小休止。

 
                バットレスを見上げる

 眠くはないが、なかなか高度もかせげない。このところ筋トレをサボっていたせいだ(^^;
 ジグザグ道ではなく、梯子が連なる道はペースが取りづらい。

 10:55−11:10 (おにぎり休憩)
 左俣に入ってテン泊装備の人には出会わなかったが、大樺沢上部は見ての通りキツく、
 小屋泊のパーティーでも大変そうだ。所々でどっかり腰をおろし休む人々を見る。

 11:25 ふぅ〜 やっと八本歯のコルだ〜。

 

 
           八本歯の頭直下に広がるお花畑

 11:45−12:00 大休止。稜線に出た安堵感でいっぱい♪(^^)

                                  ↓北岳山頂方面
 
                青空へ続く梯子を見上げる

 12:10 北岳山荘分岐通過。
 展望はあまり期待できないものの、時間も早いのでとりあえず山頂を目指す。

                           ↓中白根山(3055m) 
 

 花の百名山でもある北岳の稜線沿いは、多くのお花たちで賑やかだ♪
 ざっと目に付いたお花だけでもご覧の通り

              北岳花写真集(各画像共クリックで拡大)
 

クロクモソウ?

イワベンケイ

ツガザクラ


キバナシャクナゲ

アオノツガザクラ

ミヤマオダマキ


アカイシミヤマクワガタ

キンロバイ

シコタンソウ

ミネウスユキソウ

イブキジャコウソウ

ミヤマキンバイ

クモマスミレ

タカネヤハズハハコ

イワカガミ

シナノキンバイ

ハクサンイチゲ

チングルマ(白)

チシマキキョウ

タカネツメクサ

クチバシシオガマ

イワツメクサ
 お花をテーマに丁寧に拾っていけば、更にたくさんの種類のお花があります。

 12:35 吊尾根分岐着。ザックをデポし、山頂へ向う。
 空身のなんと楽なこと♪ そして登山道脇斜面はお花畑♪♪

 

 

 12:55−13:00 北岳山頂着(小休止)
 この時間なので、あまり展望は得られない。

 
           間ノ岳と北岳山荘(赤い屋根)を望む

 13:10−15 吊尾根分岐着(小休止)
 再びザックを背負い、北岳山荘へ。心はすでにテン場で飲むビールへと飛んでいる〜(^^)

 13:50 北岳山荘着。テン場代一人/¥600- ビール350ml/¥500- 水1L/¥100-

 
               バイオトイレ棟(中央)

 14:40 シャケトバ、トビウオ燻製、野沢菜昆布漬けをつまみに酒盛り開始(^^)
 まずはビールでカンパ〜イ♪→その後焼酎のお湯割り。
 あ〜〜 この時のために山に登るのだぁ(^^)v

 
           ↑我が家&北岳&ちー隊長の後姿

 行動食の残りを夕食とし、19:00消灯。(夜通し風強し)


 7/27(日) 晴

 北岳山荘 5:45〜7:15 間ノ岳 7:25〜8:25 農鳥小屋 8:35〜10:15 農鳥岳 10:20〜
 10:50 大門沢下降点 11:05〜13:25 大門沢小屋(テント泊)

 4:30 起床。朝方は風も止み一面の雲海。

 

 5:00 朝食(梅茶漬け雑炊&しば漬け)
 5:45 出発。

                         ↓仙丈ヶ岳
 

         ↓間ノ岳(3189m)     ↓中白根山(3055m)
 

 縦走路から振り返ると北岳山頂部は雲の中。鳳凰の後ろ、雲海の彼方に八ヶ岳が浮かぶ。

     ↓北岳(3192m)
 

 6:20 中白根山通過。

 朝にもかかわらず、間ノ岳付近はガスに包まてしまった(; ;)

                                  ↓間ノ岳山頂
 

 7:15−25 間ノ岳着。しばらく待ってみたがガスがきれず残念。

 
               間ノ岳(3189m)山頂標識

 農鳥へ向けて縦走路を歩き出すと、少しガスがきれ富士山が見えた。

 
                間ノ岳より望む富士山

 ザレた道を下る。今のところ、我らの後に登山者は見えない。先行者は鞍部に見える
 6〜7人パーティーのみだ。

           ↓農鳥岳(3026m)     ↓西農鳥岳(3050m)
 

 8:25−35 農鳥小屋着。農鳥岳の山バッチを買う。

 
                 農鳥小屋と間ノ岳
                                ↓西農鳥岳
 
                 農鳥小屋より望む

 農鳥小屋からは西農鳥岳へ向けて一気の登りだ。3組の団体が先行しているのが見える。
 追いつかないようゆっくり歩く。振り返ると

 
                間ノ岳と農鳥小屋

 眼前には塩見岳がカッコイイ!

 

 9:25−30 西農鳥岳着。団体2パーティーが休憩している。団体さんより先に出発しない
 とこの先大変だ(^^;急いで行動食のパンを食べる。

               悪沢岳&赤石岳       塩見岳
 
                 西農鳥岳より望む

 西農鳥岳から農鳥岳への縦走路は、小さなアップダウンの道だ。

                                 ↓農鳥岳
 

 10:15 農鳥岳着。ここから見える北岳はとてもカッコイイので楽しみにしていたが雲の中。
 数組の小パーティーと、団体1組で賑わう山頂を後に通過する。

 

 ハイジはこれより初めて歩く道だ♪

 
              大門沢下降点への縦走路

 緩やかな下り基調の道が続く。

 

 10:50−11:05 大門沢下降点着(大休止&行動食のパン)

 

 稜線漫歩も終わり、いよいよ悪評高い?大くだりだ(^^;
 一応お約束の鐘を鳴らし出発する。
 シナノキンバイやタカネグンナイフウロのお花畑を過ぎ、雪渓を渡り樹林帯へ。

 12:00−05 小休止。
 木の根張り出し、滑りやすい石、ザレ&急傾斜の悪路三点セット道は、確かに歩き辛い。
 滑らないよう、転ばないよう、足裏神経フルに使う。
 3000mの稜線を上り下りしてきた足には、しっかり疲れる道だ(^^;

 12:55−13:00 小休止。
 このての道はつきものだが、筋トレサボッたわが身を棚に上げ、心で泣きながら?黙々と
 下る。途中数人を追い越したが、それぞれにお互いの足を労わりつつ、『キツいですね〜
 と声をかけながら・・・(^^;;
 イヤな道度合いは、焼石の経塚山から夏油温泉へ下る道と同じくらいか(> <;)

 

 下りが得意?だったハイジは、(筋トレサボッたものの)足の衰えを強く感じた。

 13:25 まだ先は長いと思っていたのに、嬉しいことに大門沢小屋着。
 テン場代1人/¥500- ビール350ml/¥500-

 
                  大門沢小屋

 14:00 小屋前のベンチにて酒盛り開始♪
 おつまみは、小松菜昆布漬け、わさびカキピー、いわしの梅煮缶。
 隣合せた小屋泊のおじさまパーティーと、山の話で盛り上がる。
 名古屋から来られたお二人は、私たちの親世代ながら、多趣味でとても若々しく魅力的な
 方々だった。

 16:00頃より猛烈な雷雨に見舞われるも、酒盛りを続け雨上がりを待つ。
 17:40頃 テントへ戻り夕食。(カレー)

 
            我が家と夕暮れの富士山(中央奥)

 19:00 消灯。(爆睡)


 7/28(月) 曇

 大門沢小屋 6:45〜9:00 車道 9:15〜10:05 奈良田バス停留所

 5:40 起床。
 6:10 朝食(パン&卵スープ)
 6:45 出発。

 

 沢と森の道を行く。

 

 

 7:55−8:00 小休止。

 

 8:40 取水所通過。
 9:00−15 車道(大休止・パン)
 9:40 広河内橋通過。
 10:05 奈良田バス停着。

 11:10発バスにて広河原へ。(¥1,100-)
 12:00 広河原着。12:30発 市営芦安駐車場行きバスに乗る。(¥1,100-)
 13:30 市営芦安駐車場着。
 金山沢温泉へ寄り、帰路につく。

山行記