山域・山行名他 | 北アルプス・奥穂高岳 3190m (2009/05/09〜11) |
メンバー | ちー隊長&ハイジ |
概 略 |
GW期間中の混雑した涸沢を避け、翌週に計画した今山行。 残雪期の槍&穂メジャールートは、ちー隊長は過去に何度も歩いているが、ハイジにとって は、三年前から登頂の夢を温めていた憧れの穂高だ! 深夜・沢渡駐車場に到着&車泊。 駐車場代・一日¥500-、シャトルバス代・往復一人¥2,000- |
5/09(土) 晴 |
小梨平 8:30〜10:50 横尾 11:10〜12:10 本谷橋 12:30〜14:15 涸沢(テント泊) 7:25発のバスに乗り上高地へ。バスターミナル周辺を避け、いつものように小梨平で朝食。 お天気予報の良い週末なのに、GW直後のせいか?、信じられないほどの人の少なさだ。 お約束の梓川&河童橋&穂高〜♪ 8:30 小梨平出発。 9:05−10 明神(小休止) 9:55 徳沢通過。このテン場にひとつもテントがないのを見たのは初めてであ〜る! 10:50-11:10 横尾。(大休止・行動食) 横尾大橋付近にも雪はなく、閑散としている。そして暑い!! 本谷橋まで雪は殆どなく夏道を行く。 12:10−30 本谷橋(大休止・行動食) ここからやっと雪道。雪は腐っており、アイゼンは着けずに行く。 スパッツを着け、ピッケルを持ち出発。 本谷橋 この時期に初めてこの道を歩くハイジは、見えるもの全てが新鮮だ〜♪(^^) 13:30−35(小休止) 涸沢ヒュッテが見えてきた! 赤丸印が涸沢ヒュッテ だんだんヒュッテが近づいてくる。 鯉のぼりも見えてきた〜♪ もうすぐビール! もうすぐビール!!と汗を拭いながら心の中で唱える(^^) 14:15 涸沢ヒュッテ着。受付を済ませテント設営。 GW中は200を超えるテントで賑わったテン場だが、今のところ4張のみ。 涸沢テン場(15:05頃) 15:10 過去訪れたおりにはいつも混雑していたので、今まで一度も寛いだことのなかった ヒュッテのテラスで乾杯♪♪ 北穂と鯉のぼり〜♪ 明日登る穂高を眺めながらの至福のひととき(~ ~# 日本じゃないみたいだ♪ 絶景!最高!絶景!最高!! ザイテングラートについたトレースを眺めながら、明日自分が歩くことをイメージする。 先週の鳳凰山行で体が山に慣れたのだろう。涸沢までであるが、今日も快調に歩いて これたので不安はない。 二時間ゆっくりテラスで過ごし我が家へ戻る。 テントが増え、全部で18張。 テントからもいい眺め♪ 18:00 夕食(定番レトルトカレー) 19:20 消灯。 |
5/10(日) 晴 |
涸沢 7:00〜8:45 穂高岳山荘 9:05〜9:40 奥穂高岳 9:50〜10:25 穂高岳山荘 10:35〜11:50 涸沢(テント泊) 5:50 起床。朝食(パン&コーヒー) 7:00 出発。 昨日に続き気温が高く、雪の締まった早朝に行動すべきであるが、連泊をいいことに、遅め の出発となってしまった(^^; ↓白出のコル ↑我が家 赤線はルート ルート上には小屋から、テン場から、すでに出発した人たちの姿が点のように見える。 私も間もなく、あの点のひとつになるのだ! もうすでに雪は大分緩んでいる。深く沈まないよう、一歩一歩トレースを辿る。 デブリの中を歩く 7:50−55 小休止。振り返ると、ヒュッテもテン場もちっちゃくなった。 涸沢ヒュッテを望む 前穂北尾根 デイバックに行動食等を入れ身軽に歩く。テント泊の荷物に比べ格段に楽だ! ザイテングラートは、テン場から見るよりも実際に歩いた方が急ではなく感じる。 風もでてきて、下部より雪が多少締り歩きやすい。 白出のコルを見上げる 8:45 穂高岳山荘(白出のコル)着。 小休止で山頂へ向かうはずだったが、ちー隊長のトイレタイムで大休止。 牛歩のハイジの歩調に合わせるため、身体が温まらないちー隊長は、風に吹かれて お腹が冷えてしまったのだ(^^; ↓常念岳 白出のコルより望む 白出のコルより望む涸沢ヒュッテ 穂高岳山荘 この時期は2999m白出のコルに建つ穂高岳山荘に泊り、涸沢岳のみ登頂する人や、涸沢 からコルまで登り景色を楽しむのみの人も多いらしい。ザイテンを登ってくる途中ですれ違っ た小屋泊の下山する方に伺ったところ、昨夜宿泊者は14名で、今朝奥穂アタックにでた人 は、その方も含めて5名だったそうだ。 白出のコルより望む涸沢岳(3110m) ↓核心部の急坂 白出のコルより望む梯子場方面 ↑穂高岳山荘屋根 ちー隊長を待つ間、梯子場上部の核心部を見上げる。 その場所から下山時滑落する人が多い?ため、赤丸印の部分にはネットが張られている。 ネットの目が粗いので、効果?のほどは・・・。 三年間、待ち続けたアタックの機会がいよいよ来たのだ! ワクワク&ドキドキ♪ 逸る気持ちを抑え、気を引き締めなくっちゃ。 そんなことを思っている間にも、梯子場手前で引き返してきた方がいた(^^; 9:05 穂高岳山荘出発。 ここからはちー隊長が先行する。鎖も梯子にも雪はついておらず登りやすい。 核心部の急坂も、雪は緩んでいるものの崩れ落ちてしまいそうな程ではなく、ピッケルのシャ フトで足場を確かめながらステップを辿り一歩一歩慎重に進む。 ひと登りすると一旦傾斜が緩み、奥穂山頂まで稜線漫歩だ!(^^) ↓奥穂山頂 ↓山頂祠 山頂直下 9:40 奥穂高岳着\(^o^)/\(^o^)/ 来ましたよ〜〜〜♪ 無雪期には何度も踏んでいる山頂だが、残雪期の山頂に立つことができて(^^)v 強風の奥穂高岳(3190m)山頂 ↓焼岳 ↓ジャンダルム ↓黒部五郎岳↓鷲羽岳 ↓槍ヶ岳 ↓乗鞍岳 ↓焼岳 ↓笠ヶ岳 ↓黒部五郎岳 ↓常念岳 ↓蝶ヶ岳 ↓前穂 9:50 名残惜しいが山頂出発。 山頂直下の急斜面は、正対せず横向きになり一歩一歩慎重に下る。 登りよりも下りが肝心!緩んだ雪に足を取られないよう、バランスを崩さないよう気をつける。 山頂直下の急斜面 絶景な〜り♪ ヤマケイの表紙風?(^^) 核心部の急斜面も横向きぎみに慎重に下る。 急坂とはいえ、前剱の雪壁を思えばどうということもない。本当に急だと後ろ向きで降りね ばならないのだ。 今回は雪が腐っているので、足場の確認とバランスに気をつければ良いが、クラストした 斜面だとアイゼンワークそのものが難しく私にはとても無理だと思った。 梯子場上部の急斜面 10:25−35 穂高岳山荘(小休止) 緊張感も一段落。無事アタックを終え、後はテン場へ下るのみ。 ハイジは山にハマる前はゲレンデスキーにハマっていたので、雪の斜面に抵抗感はない。 雪質による斜面の変化や難しさも、スキーを通じて知っている。 ザイテンの下りはテン場まで一気に行きたいところであったが、雪が腐り一歩一歩大きく 沈み、スキーの要領?で下りるわけにはいかなくなった(^^; 達人・ちー隊長との差は開くばかり・・・。 勢いづいて、深雪に足を取られ前のめりになり滑落することは絶対避けなければならない。 尻もちもつきたくないので、結果一歩一歩慎重に下りることになり時間がかかってしまった。 点になったちー隊長 11:50 涸沢テン場着。おつかれさま〜♪ 12:30 ヒュッテのテラスで祝杯!!\(~o~)/\(~o~)/ テラスより望む 持参のラーメンを作り昼食。 日曜日なので、午後は小屋泊やテント泊の人達も帰る人が多く、ヒュッテ売店も午後三時 で店じまいだ。ヒュッテの鯉のぼりも、吹き流しのみになっていた。 16:35 テント内にて再び乾杯♪(ビール、焼酎のお湯割り) つまみと夕食を兼ねてカップ焼きそば。 18:45 消灯。 |
5/11(月) 晴 |
涸沢 6:40〜8:20 横尾 8:40〜10:10 明神 10:20〜11:00 上高地BT 5:20 起床。5:40 朝食(パン&コーヒー) 早朝のテン場 ↓北穂高岳 ↑涸沢小屋 6:40 涸沢ヒュッテ出発。 アイゼンは着けずに行く。 涸沢カールを振り返る 7:30 本谷橋通過。 8:20−40 横尾(大休止) 9::30 徳沢通過。 往きにチェックしておいたニリンソウの群落は、若干開花が進んでいた♪ ニリンソウの群落 10:10−20 明神(小休止) 11:00 上高地BT着。 |
後 記 |
三年前(2006年)のGWは雪が多く、蝶ヶ岳に変更し、二年前のGW前半計画するもお天気 予報の関係で中止→鹿島槍へ。そのGW後半槍ヶ岳へ行き、天候急変で穂先アタック直前 で撤退。昨年(2008年)は、ちー隊長の健康問題で計画できず、今年やっと叶った穂高山行 は、お天気にも恵まれ、無事登頂でき感無量だ! GWの時期を外したので、登山道も空いており梯子場渋滞しなくて良かった。 そして、私の願いを叶えるべく、良きプランをたててくれるちー隊長に感謝です |