ハイジの山歩記

 山域・山行名他  奥日光・女峰山2483m〜大真名子山2375.4m縦走  (2010/05/22)
  メンバー  ちー隊長&ハイジ

  概 略

 マイカー登山で、志津乗越から女峰山〜小真名子山〜大真名子山縦走し、志津乗越へ
 戻る周回山行。
 二百名山である女峰山は、ハイジは未踏、ちー隊長は霧降高原から往復したことがある
 が、今コースは初めて歩く道だ。

 女峰山から帝釈山への縦走路は、ヤセ尾根が続き、アルペンチックな景観が素晴らしく、
 帝釈山からはアップダウンの激しい縦走路は、歩きごたえもたっぷりだ。
 樹林帯の登山道全般1900m以上では、予想していたよりも残雪が多く、雪が緩んでいた
 ため、踏みぬき【ズボ地獄】もたっぷり味わい、トレーニング山行となってしまった(^^;

 駐車場所を確保するため、前夜志津乗越で車泊。(トイレ&水場なし)
 

  5/22(土)曇り

    

 志津乗越 6:00〜8:35 唐沢小屋 8:50〜9:25 女峰山 9:30〜12:15 小真名子山
 12:40〜14:10 大真名子山 14:35〜15:45 志津乗越

 6:00 志津乗越(1785m)出発。
 15〜6台位の駐車スペースは、ほぼいっぱい。殆どの人が男体山方面へ向かう。
 
 小鳥の囀りも心地よく、カラマツの若葉が清々しい林道歩きだ。
 林道の所々にスペースがあり、志津乗越が満車の場合利用できそうである。
 6:20 ゲート通過。ここから先、一般車は入れない。

 6:55 富士見峠分岐通過。沢へ向け下る。
 7:05−10 馬立(小休止)

 
                     馬立
 馬立の河原から登山道へ。
 夏道通りに進む。やがて樹林帯の日陰部分に残雪が現れる。道標に導かれ沢を渡ると水場だ。
 8:15−20 水場(小休止) この先にある唐沢小屋の水場となっている。

 
             唐沢避難小屋より下り10分の水場

 斜度が一気に増した道を行く。

 

 視界が開けてくると、まもなく小屋だ。

  ↓男体山            ↓大真名子山             ↓小真名子山
 

 8:35−50 唐沢小屋(2240m) 小休止。(オレンジジュース)

                           唐沢小屋

 ガレた道をひと登りで山頂へ。

 

 赤薙山方面からの道と合わせる。三角点のある場所までは100mほど縦走路から反対に
 行かねばならないので寄らず(^^;

                       ↓三角点はここ   ↓山頂標識はここ
                         縦走路分岐付近

 9:25−30 女峰山(2483m) 小休止。
 曇り空ではあるが、いい眺め〜♪\(^o^)/
 肉眼では、平ヶ岳や上州武尊、会津駒や、至仏も見える!!

                        ↓男体山        ↓大真名子山
 

                ↓日光白根山 ↓太郎山
 
         ↑小真名子山           ↑帝釈山

 山頂からは岩場の急降下だ。途中振り返り見ると、【剱峰】の板が打ち付けてあった。

                                           山頂を振り返る

 帝釈山まではヤセ尾根が続き、アルペンチックな景観が素晴らしい縦走路だ♪
 一箇所雪のついた部分(馬の背?)を慎重に通過する。
 9:50 専女山通過。

    短い鎖場               専女山より望む女峰山

 10:05−25 帝釈山(2455m) 大休止(おにぎり、オレンジジュース)

 
                帝釈山より望む女峰山

    ↓燧ヶ岳                ↓会津駒ケ岳(薄くて見えるかな〜)
 

         ↓男体山    ↓大真名子山            ↓小真名子山
 
                  帝釈山より望む

         ↓小真名子山    ↓日光白根山  ↓太郎山
 
                  帝釈山より望む

 帝釈山からは富士見峠へ向け標高差400mの下りだ。山頂直下から樹林帯の道は雪で埋まり、
 その量は予想より多く、トレースはなく(消え)雪が緩んでいるため、一歩一歩が深く沈み、
 足元を探りながら行くため、ぜんぜん捗らない(^^;

 
              ズボ地獄へ突入〜!!(^^;;

 中間部を過ぎた辺りで、本日初めて人と行きあう。
 志津乗越〜富士見峠〜女峰山へ周回する単独の男性だ。
 その方も悪路に難儀してきたようで、私達は大真名子へ縦走する旨話すと、この下も踏みぬき
 続きで相当大変ですよ・・・と。

 既にスリル満点のズボ道を下ってきている我らは、覚悟を決め、慎重に一歩一歩行く。

    ↑何の穴?                         ↑ハイジのズボ跡(^^)

 11:20 富士見峠(2036m)通過。
 過酷な道にハイになってしまった??のか、ちー隊長は休憩もせずこのまま進むと言うので、
 ハイジもついて行く。完全にトレーニング山行と化していた(^^;;

                          富士見峠付近
    ↑小真名子山方面                           ↑帝釈山方面を振り返る

 樹間から、壁のように聳え立つ小真名子山が見える。
 残雪&ガレの道を標高差300m登り返すのだ!
 浮石の多いガレの急坂を、ゆっくりだが休まず一歩一歩頑張る。
 

 
        ズボ ズボ ズボ ズボ ズボ ズボ ズボ ズボ・・・・

 再びガレ道。ロープが張られ、斜度も増す。
 

 写真ではわかりづらいが、相当に急です!!
 ちー隊長が踏み固めて足場を作ってくれている。小柄なハイジのために、間隔を狭めて作って
 くれた足跡を、絶対に踏み外さないよう慎重に一歩一歩行く。雪の状態は緩く悪く、傾斜が急な
 ため滑ったらお終いだ〜〜(^^;;;
 胸つき八丁という表現があるが、正にその通りだ! 前屈みになると斜面に顔がつきそうで
 あ〜る(^^; 緊張で呼吸が浅くなっていたのを自覚し、深い呼吸を心がける。
 喉もカラカラだ!

 
                  来た道を振り返る

 山頂直下最後の雪渓を抜け、夏道を進み、巨大な無線反射板が現れると山頂はすぐそこだ。

 
                 巨大なアンテナ塔

 12:15−40 小真名子山(2323m) 大休止(パン、オレンジジュース)
 樹林に囲まれている山頂は、一箇所だけ開けている。
 先客の方は、単独の男性だ。
 私達とは逆ルートで縦走しようと思ったが、ズボ地獄と途中道を間違えたりして、志津乗越から
 ここまでの間、既に6時間以上たってしまったとのこと。

 私達が登山道の状況を話すと、更に6時間はかかってしまいそうなので、先へ進むことを断念
 し、富士見峠から下山するとのこと。
                                      ↓帝釈山↓女峰山
                                        小真名子山より望む

 
             小真名子山より望む大真名子山

 ズボ道にも大分慣れてきた。赤テープや印を見逃さないよう注意しながら、少し緩んだ斜度の
 道を下る。途中一組の御夫妻と行きあう。私達と逆ルートで計画したが、思いのほか時間が
 かかってしまったので、富士見峠から下山するとのこと・・・。

 13:10 鷹の巣(2110m)通過。

             鷹の巣                    鷹の巣より望む大真名子山

 鷹の巣からの登り返しも、小真名子山への登り返しと比べたら楽?なもんだ。
 ズボも当たり前のように思えてきた(^^;

 
                ズボ地獄が続く(^^;

 最後の登りだと思い淡々と進むが、稜線へ出ると一旦斜度が緩み、再び登る。

 14:10−35 大真名子山(2375.4m) 大休止(パン、オレンジジュース)
 やっと着いた〜\(^o^)/
 後は下るだけなので、山頂でゆっくり寛ぐ。
                                 ↓日野ノ権現さまの青銅像
 

   ↓小真名子山                         ↓帝釈山   ↓女峰山  
                        大真名子山より望む

                                     ↓中禅寺湖
 
          大真名子山より望む男体山と中禅寺湖(見えるかな〜)

 
           大真名子山頂より望む志津乗越(赤丸部)

 山頂からすぐに梯子と鎖場現る。

 
        千鳥返しの梯子&鎖場

 急傾斜の道に残雪はあるものの、踏み跡が付いており、格段に歩きやすい。
 まもなくズボ地獄から解放される。
 林相が、カラマツ林に変わってくると、傾斜も緩み、志津乗越はもうすぐだ。

 
                  
 15:45 志津乗越着。


    後  記


 予想以上の残雪と雪の状態のおかげで、帝釈山〜小真名子間は、本当に大変だった!
 体力的にはキツかったが、今まで経験したことのない雪質を経験し、下りでのキックステップの
 コツもつかめたかんじがしたので良かった。
 空気の澄んだ季節に再訪したい。



山行記