ハイジの山歩記

 山域・山行名他  北アルプス 南岳 3032.7m  (2009/08/26〜28)
メンバー  ハイジ

   概 略

 山歩きを始めて数年後からの夢であったソロテントデビュー
 (購入したテントの詳細はこちらをクリック)

 西穂〜槍ヶ岳縦走路の未踏部分(大キレット)を歩きたく出かけたが、濃霧と強風のため撤退し、
 氷河公園〜南岳をピストンすることに・・・。

 天狗池に映る逆さ槍や、尾根や稜線上や南岳小屋からの朝夕の大展望を期待するも、天気予報
 はハズれ、2500m付近より上はずっとガスに覆われ展望皆無のトホホな山旅であ〜る。

 ※関連情報:南岳小屋HP


 8/26(水)晴れ

      

 上高地BT 12:05〜12:55 明神 13:00〜14:40 横尾(テント泊)

 6:00に車で自宅を出発し、沢渡駐車場へ。
 仕事を終え出発&夜間運転するよりも格段に楽だ。

 平日&時間的なこともあり?、シャトルバスの乗客で山装備なのは私だけであ〜る。
 バスターミナルや河童橋周辺は、観光客で大混雑!

 12:05 上高地BT出発。

 
                お約束の梓川&穂高

 12:55−13:00 明神(小休止)

 
         モイワシャジン?

 13:45 徳沢通過。
 
         センジュガンピ                       ホタルブクロ

 14:00−05 小休止。
 14:40 横尾着。
 今のところ、テン場には2張りのみ。
 好きな場所を選びザックを置き、横尾山荘へ。テン場代を払い(一人¥500)受付を済ませる。

 いよいよマイテント設営♪
 いつもちー隊長とやっている順番通り、小さなお家は見事完成!
 テント内の持ち物の置き場もほぼ同じ(^^)
 記念にテントの写真をとっておくべきであったが、日が陰り逆光でもあったので撮らず。
 この時点では、明日は南岳のテン場で、穂高をバックに撮ることだし〜♪と思っていたのだ。

 15:25 軽量化に努めビールを持ってこなかったので、横尾山荘で買い(勿論ロング缶)、
 山荘前のベンチでいただく♪ どこから見ても行動は立派なおやぢだぁ〜(^^)

 16:25 夕食(シーフードヌードル&ビール)

 18:00 消灯。


8/27(木)曇り

 横尾 6:20〜8:20 ババ平 8:30〜11:00 天狗池 11:10〜13:30 南岳小屋(素泊り)

 5:00 起床。
 5:30 朝食(スパ王タラコ&卵スープ)
 6:20 出発。空は雲が多いながらも明るいので、じきに晴れてくるハズと信じ歩く。

 7:05 一の俣通過。
 7:50 槍沢ロッジ通過。
 8:20−30 ババ平(小休止) 行く手方向思いっきりガスってる!!・・・。

 
                  ババ平テン場
 
          ババ平水場                  お花畑に囲まれたババ平トイレ

 8:55 大曲通過。
 晴れてくるどころか、登るにつれ上部のガスが濃さを増している(^^;

 

     ※各画像共クリックで拡大

ハクサンフウロ

ヨツバシオガマ

ウラジロタデ?

タカネシュロソウ


シナノキンバイ

ミソガワソウ

シロバナタカネ
グンナイフウロ

アキノキリンソウ

タカネニガナ

ウサギギク

サラシナショウマ

 大曲を過ぎると傾斜も増してくる。

 
                 大曲方面を望む

 9:40−50 小休止(パン)
 10:00 槍ヶ岳方面へ向かう人が多い中、天狗原分岐通過。
 

 天狗原には、チングルマのお花畑が残っていた。

 

 天狗原を横断し終える辺りは、クガイソウの大群落だ♪

     ※クガイソウ・各画像共クリックで拡大

 天狗池手前では、アオノツガザクラの群落が見事であ〜る♪

 
               アオノツガザクラ

 11:00−05 天狗池(小休止)
 

 天狗池周辺からの氷河公園といわれている辺りは、先月歩いたトムラウシのロックガーデンや
 日本庭園あたりの岩道と似ているなぁ〜と思いながら歩く。
 濃いガスで、足元周辺しか見えないので余計にそう感じるのだ。

 ひと登りで雪渓現る。一面の濃いガスに、ペンキ印も見えず戸惑う。前後に人も居ないのだ(^^;
 一般登山道なので、迷うことはないハズとタカをくくって、横着にも地図を出さなかった。
 道迷いの典型=自分の見えている情報のみ都合良く考え、雪渓を横断する方向に、赤布付きの
 棒が倒れているのを見つけ、とりあえずその方向に雪渓の半ばまで進んでみる。

 雪渓の先に岩の斜面が見え、目を凝らすと岩に古めのペンキ印が付いているように見えた。
 雪渓を渡り??と思いながらも、その目印方向へ向かう。
 でも、とっても歩きにくく、ルートとは思えない・・・。
 ペンキ印様の岩の先にも、ルートを示すものはなにもなかったのだ。
 ここで初めて、地図を出す(^^;;
 ルートは、雪渓を横断せず、迷った箇所から真直ぐ方向であった(^^;;;

 ↓の写真は、正規ルートに戻った時に撮ったものだが、ルートを示す白丸印や棒が見える。
 

 しかし、ハイジが通った時には、もっと濃いガスで、正規ルート方向は何も見えなかったのだ!
 油断せず、横着せず、迷ったらすぐ地図で確認!!であ〜〜〜る(^^;;

 正規ルートに戻り、歩を進める。やや急な岩道の脇には、ヨツバシオガマやウサギギクなどの
 お花が咲いており、沈みがちな気持ちも紛れ励まされる。

 急な尾根道を淡々と行く。
 二連の梯子を登るが、体が高所に慣れずザックが重く、サクサクと登れない。
 飲み食いに明け暮れたツケであ〜る(^^;;

 12:50−13:00 小休止(パン)
 
              一瞬ガスの切れ間にパチリ

 13:10 稜線分岐通過。風がさらに強い!そして景色は何も見えない・・・。

     ※各画像共クリックで拡大

イワギキョウ

イワツメクサ

トウヤクリンドウ

チシマギキョウ

 13:25 南岳通過。

 

 誰にも会わない中、雷鳥さん♂に出会う♪

 

 13:30 南岳小屋着。
 濃霧と強風にテン泊やめ素泊まりする。(¥6,000)

                                           南岳テン場

 小屋は空いており快適♪(宿泊者は15〜20人位か?)
 14:00〜受付前の喫茶スペースでビールを飲む♪(350ml/¥500)
 この時、コーヒーを飲み寛いでいらした女性2人組と話が弾む。
 互いに、相手は自分よりも若いと思いながらの会話から、??のところも出てきて、話が進む
 うちに同じ年(同学年)だということがわかりビックリ!!
 素敵な彼女達は、とっても若く見えたのだ(^^)
 その後、またまた偶然・同学年の単独男性も加わり、大いに盛り上がる♪

 17:00 夕食(カレー)
 食後、小屋の食事を済ませた同学年メンバーと再び話に興じる♪

 20:10 就寝。


8/28(金)
霧後晴れ

 南岳小屋 6:15〜7:35 天狗池 7:40〜8:20 天狗原分岐 8:25〜9:25 槍沢ロッジ 9:30〜
 11:25 徳沢 11:35〜12:55 上高地BT

 4:30 起床。
 5:00 朝食(梅茶漬け雑炊&しば漬け、コーヒー)
 外は濃霧&強風。小屋で見たネットの天気予報は明日以降も下り坂・・・。
 撤退する人、進む人、それぞれの判断だ。
 ハイジは迷わず撤退! 次回お天気良い時を狙い再チャレンジすることに。

 出発前に、一応大キレット縦走路分岐地点まで行ってみたが↓ご覧の通り(^^;

 

 6:15 南岳小屋出発。

 6:35 分岐通過。

 

 
                    二連の梯子

 6:45 尾根上から、ちー隊長に南岳から下山する旨電話する。

     ※各画像共クリックで拡大

ヤマハハコ

ゴゼンタチバナ

ハクサンボウフウ?

ミツバオウレン

オンタデ

ミヤマリンドウ

ヨツバシオガマ

ミヤマダイコンソウ

 下るに従いガスはきれ、長野方面は晴れている・・・。
                               ↓常念岳
 
                雪渓を見下ろす

 7:35−40 天狗池(小休止)
 

     ※各画像共クリックで拡大

チングルマ

チングルマ(綿毛)


コイワカガミ

ミヤマホツツジ

オニシモツケ

イワオトギリ

 
        ミヤマシシウド(白)   クガイソウ(紫)

 
           天狗原より槍沢コース方面を望む

 8:20−25 天狗原分岐(小休止)

 
                 槍沢を振り返る

 9:25−30 槍沢ロッジ(小休止&パン)
 9:55 一の俣通過。

 
        ミヤマモジズリ?

 10:35 横尾通過。

 

 11:25−35 徳沢(小休止&パン)
 12:15 明神通過。
 

 12:55 上高地BT着。
 13:00発・沢渡行きバス乗車。
 沢渡温泉・梓湖畔の湯に寄り帰路につく。

 
   後  記

 大キレットを歩くことはできなかったが、初めてのソロテント山行を無事終えて良かった(^^)v
 アプローチ含め全て一人で対処する単独行は、緊張感もあり新鮮であった。
 総合的な意味で、山を歩く技術を再確認できたように思う。
 

山行記