ハイジの山歩記

 山域・山行名他  南アルプス 黒戸尾根〜甲斐駒ヶ岳 2967m  (2011/05/16) 
  メンバー  ちー隊長&ハイジ
  概 略
 ちー隊長の休みに合わせ、当初の予定は合戦尾根から大天井(テン泊)だったが、17日の
 お天気予報が芳しくなく、予報の良い南方面で16日日帰りできる甲斐駒へ。

 ネットで調べたところ、今GWに登頂された方の記事を読み、雪の状態からチャレンジする。
 登りのタイムリミットを12:00とし、山頂を踏めなくとも行ける所まで行ってみることに。

 前夜竹宇駒ケ岳神社Pで車泊。(水洗トイレあり)
 韮崎ICから登山口駐車場間、国道20号沿いにコンビニ多数あり。

 装備は12本爪アイゼン&ピッケル、ストック。 ちー隊長は(念のため)ザイル。

 ※過去の黒戸尾根日帰りレポは下記をクリック

 2010年07月17日(ハイジ単独)
 2009年06月20日(青空山岳会・よっちゃん&ひーちゃん御夫妻と)


  5/16(月)
  晴れ後くもり
    

 竹宇駒ヶ岳神社P 4:20〜12:15 甲斐駒ヶ岳 12:35〜18:25 竹宇駒ヶ岳神社P

 3:45 起床(朝食・バナナ&ウィダーインゼリー)
 平日なためか、広い駐車場には他に1台のみ。
 
 4:20 十分視界がきき明るくなって駐車場出発。
 先行者は1名。ヘッドランプを着け我らより30分ほど前に出発して行った。

 神社の脇を通り、吊り橋を渡り登山道へ。
 4:40 日向山分岐通過。
 ハイジは三度目、ちー隊長は十数年ぶりの黒戸尾根だ。
 鳥の囀りをBGMに、森林浴をしながら良く踏まれた道を行く。
 先は長いので、心拍数をあげないよう、意識してゆっくり歩く。

 
              保護色ザックのちー隊長♪

 笹ノ平分岐手前で、樹間越しに山頂部が見えた! 過去二度共、このあたりではガスで
 景色が見えなかったので嬉しい♪

 

 ゆっくり歩いたので疲れず、ワンピッチで笹ノ平だ。
 6:15−25 笹ノ平分岐(小休止・パン&オレンジジュ−ス)

 八丁登りを淡々と行く。が、先ほどから踵の上が靴に擦れて痛む。
 昨年から(太ったせいか?)急登が続くと冬靴では靴ズレしてしまうので、出発前にテーピング
 テープを貼っていた。
 それで対処できていたので、安心して歩けたのだが・・・。

 7:35−45 小休止(おにぎり) この時横着せず、テープを更に貼っておくべきだったが・・・。

 
              樹間に鳳凰山も見えてきた〜♪

 靴ズレで微妙に足を庇うため、なかなか歩みが捗らない(^^; 
 7:55 刃渡り通過。
 
             刃渡り                        刃渡りより望む八ヶ岳

 八丁登りの仕上げは、数連の梯子と鎖場だ。

 8:15−20 刀利天狗(小休止・オレンジジュース) 
 既に4時間経ってしまう(^^; 雪もない夏道なのに(^^;;

 
               休憩ポイント・刀利天狗

 刃利天狗からは緩やかな道だ。黒戸山をまき、五合目小屋跡まで一旦下る。
 巻き道半ばあたりで残雪現る。道端は夏道がでている所もある。

 

 9:00 五合目小屋跡通過。

 
                  五合目小屋跡

 小屋跡からは、梯子と鎖で登り返しの始まり〜。
 以前の記憶では、【木橋を渡ると間もなく小屋】のイメージがあったが、なかなか小屋は
 現れず(^^; 靴ズレで足は痛むし、グウタラ生活で3kg増量の我が身が恨めしい。
 我が家の体組成計では、体内年齢22歳から、31歳になってしまったハイジであ〜る(^^;

 ううう・・・今ここで、お尻とお腹、腿の肉を切り捨ててしまいた〜〜〜い!!
 心拍も上がり、ハアハアゼイゼイ(^^;;
 前二度共、全く辛くなかったのにだ。果して山頂まで行けるかなぁ〜(^^;;

 やっと辿りついた七丈第一小屋を通過し、先の第二小屋前で休憩する。
 第一小屋前にある流し台の水道は、蛇口を捻ってみたが水は出なかった。
 水場がないのを前提に、ちー隊長3L、ハイジ2L持ってきた。
 ここまでで半分以上残っているので大丈夫。

 9:50−10:00 七丈第二小屋(小休止・パン)
 登りのタイムリミット12:00まであと2時間。ここまでで大分時間がかかってしまった!
 靴ズレで足が痛いものの、疲れてはいない。捗らないだけだ(^^;
 とりあえず行けるところまで行ってみる。

 

 テン場から上は雪道だ。雪は緩んでおりツボ足で行く。
 登るにつれて、腐った雪の下に硬い層が現れ、より慎重に一歩一歩行く。

 

 やはり冬靴は雪の上だと格段に歩きやすい♪

 10:55−11:00 八合目御来迎場(小休止)
 ここからアイゼンを着けようか迷ったが、途中平坦な所もあり、岩場歩きなのでツボ足のまま
 行く。

 
           八合目御来迎場より望む甲斐駒ヶ岳方面

          ↓富士山   ↓オベリスク                  ↓北岳 
                         八合目より望む

 青空は望めないが、薄雲りで風もなく、暑くなくてちょうどいい♪

 

 段差の大きな岩場部分の鎖も出ている。↓

 

 核心部は八合目から九合目三本剣間1/3位が雪道。雪の付いた岩場と、トラバース部の
 通過だ。雪が腐り、踏みぬき注意。

 

 

 九合目手前でちー隊長が雷鳥♂発見!!

 
         雷鳥♂ 顔の部分が枝被り(^^; わかるかなぁ〜♪

 11:35 九合目・三本剣通過。

 
             三本剣と鳳凰山(富士山はガスの中)

 九合目からは夏道だ。まもなく山頂が見えてきた!
 12:00は過ぎてしまうが、あとひと頑張り(^^)
 下山してきた先行者の方とすれ違う。

                         ↓甲斐駒山頂
                                         甲斐駒・東峰

 東峰を過ぎ、本峰山頂祠が見えてきた!!

 

 12:15 山頂着。\(^o^)/\(^o^)/ (大休止・パン) 
 駐車場から7時間55分。頑張りました〜♪
                                       ↓仙丈ヶ岳                    
               山頂祠                        

 誰もいない山頂です! 肉眼では、中央アルプスや御嶽、乗鞍も見える♪

 
                   北岳方面

 
                山頂より望む鋸岳

 12:35 山頂出発。登った分下りねばなりません(^^;;
 今夜は、登山口傍の尾白の湯に隣接されているべるがに宿を取っている。
 下山後は温泉&ビールなのだ〜\(^o^)/

 
                山頂より望む東峰

                      ↓三本剣
 
   ↑赤丸部・八合目

 シャーベット状になった雪の部分は滑りやすいので、より慎重に通過する。

 13:40−45 八合目御来迎場(小休止・オレンジジュース)

 
                   雪のないテン場

 14:20 七丈第二小屋通過。
 15:05−15 五合目小屋跡(大休止・パン)
 15:55 刀利天狗通過。
 16:15−20 刃渡り(小休止) 宿にチェックインが18:30過ぎる旨電話する。
 17:05−15 笹ノ平分岐(小休止・チョコレート)

 
                 緑に癒される♪

 沢音が近づき
 18:10 日向山分岐通過。
 やがて吊り橋が見えホッとする(^^)

 
               まん丸なハイジの後ろ姿(^^;

 18:25 駐車場着。ぎりぎりヘッデン使わず済みました〜(^^)v

 
   後  記


 三度目の黒戸尾根日帰りは、今回が一番キツかった!!(但し一番トレーニングもせず)

 前二回の装備と比べて、夏道は歩きにくい冬靴と靴ズレ、アイゼン&ピッケルと体重増で
 荷が重くなったこと、核心部の雪の付いた岩場の通過で時間をとられ、14時間越えの行動
 となってしまった。

 比較的条件が良かったとはいえ、残雪期に無事日帰り達成できて、また、ハイジにとっては
 初めての(実質)14時間越えの行動だが、もう歩けない状態にはならずに良かった(^^)
 リーダーちー隊長に感謝



山行記