ハイジの山歩記

  山域・山行名他   北アルプス・北穂高岳3106m〜涸沢岳3110m〜奥穂高岳3190m縦走
  (2003/9/27〜29)
  メンバー   ちー隊長・ハイジ
  概 略  
  涸沢にテントを張り、身軽に北穂〜奥穂間のスリルある稜線歩きを楽しむ。
  お天気最高&紅葉もいいかんじ(^^)v


  9/27(土) 快晴

  上高地バスターミナル〜涸沢テン場(6:40発〜13:35着)

  昨夜までの悪天がうそのような快晴の中、大勢の人々がひしめく河童橋を後にする。
  紅葉の名所でもある涸沢は、山ヤさんばかりではなく、多くのアマチュアカメラマンが
  三脚をたて、場所取りをしている。
  ここ数日冷え込んだので、木々たちの色づき具合もいいかんじだ。
  
  この時間で既に、小屋&テン場共混んでいる。
  涸沢ではここ数年、テントの貸し出しをしており、それなりにいい場所には、貸しテント
  が張られており、利用者を待つばかりとなっている。
  
  マット&シュラフも貸し出しており、食事は小屋を利用できるので、軽装備でも、究極
  のアウトドア?を体験できる。(山の世界も金次第♪(^^;)
  ひどい時は畳一帖に3人〜4人で寝るよりも、設営&撤収しなくてよいレンタルテント
  の方が、よほど快適だろう。
  【うわばみ隊】も、ジジ&ババになったら、利用する時がくるかもしれない・・・。

  私達も、涸沢槍が正面に見えるほどよくイイ場所にテントを張り、フルボトルのワイン
  &白カビチーズ、牛タンで至福の時を迎える(^^)
  
  夜中にトイレへ発ったが、満天の星空☆。肉眼で天の川が見えた!
  明日も晴天♪
  
    

  9/28(日) 快晴

  テン場〜北穂高岳〜涸沢岳〜奥穂高岳〜涸沢テン場(6:35発〜14:05着)

  昨夜冷え込んで、屏風の頭のあたりがうっすらと白くなっている。
  ヤマケイの表紙でみたように、涸沢槍がモルゲンロートに染まっている。



  サブザックに水、雨具、パンを入れ、軽身で北穂高岳を目指す。

  雲ひとつない澄み渡った高い空の下、紅葉を愛でながら、大好きな人と穂高を歩くし
  あわせに、ハイジはうっとり(~ ~)
  北穂への稜線を登っていくと、右手に通称『ゴジラの背』が見えてきた。
  大きくごつごつ&岩岩?したさまは、まさしくゴジラの背中だ。
  目を凝らすと、4人のクライマーが見える。
  私もいつの日か、登ってみたいなぁ〜♪

  北穂山頂からは、多少ガスが出てきたものの、360°の大展望である。



  大キレットもよく見える。
  今回は日程の関係でお預けだが、来年あたり歩いてみたいと思いを馳せる。

  北穂南峰からいよいよ本日のハイライト、涸沢岳まで鎖&梯子の連続する岩稜歩き
  となる。
  【ナントかと煙は高い所が好き】のことわざに漏れず、ハイジにとって高度感たっぷり
  のコースは、 荷も軽いので、足取りも軽い♪
  さらに高い所が好きな我が隊長は、コースをソレて、涸沢槍のテッペンに寄り道して
  いた。

  穂高岳山荘からは人も増えて、奥穂までは結構な混み具合の登山道となる。
  数年前に登った時は、強風と霧雨で何も見えない奥穂高山頂であったが、今日は
  ジャンダルムから西穂の稜線がよ〜く見える。
  国内最難関、破線ルートの奥穂〜西穂コース。数年内にチャレンジしたいハイジで
  あった。

  テン場に戻り、本日の無事を祝い、歩いてきた稜線を眺めつつ乾杯タイム(^^)v
  しばらくして、隣の一人用テントのおじ様が話しかけてきた。
  きけば、今年リタイアされて、若い頃歩いていて仕事で中断していた山歩きを再会
  し、時間は沢山あるので、一週間前からここにテントを張ったままとのこと。

  数冊の本を持ち込み、食事は小屋を利用していて、数日間滞在組の人たちともそれ
  なりの人間関係が出来ているそうで、昨日からの晴天を喜んでおられた。
  私達もリタイアしたら・・・と、あれこれ夢などはなしているうちに、夕暮れを迎える。

  色とりどりのテントにヘッドランプの灯りがともり、涸沢のテン場はやさしい光が浮かぶ 
  お花畑のようだ。
  今夜も星が美しい。
  いくつもの流れ星を見たけれど、見惚れてしまって、願い事をするのを忘れる(^^;


  9/29(月) 快晴

  テン場〜奥又白谷出合〜上高地バスターミナル(7:25発〜9:50〜12:15着)

  今朝も快晴!
  連日の冷え込みで、木々たちの色づき具合も進んでいく。
  涸沢では、明後日あたりが最高の紅葉景観であろう。
  
  名残惜しいが、パノラマコースを歩き下山する。



  屏風のコルまで、何度も立ち止まっては振り返り、涸沢&穂高に別れを告げた。
  

山行記