ハイジの山歩記

  ※ デジカメ購入前のため、本山行記には残念ながら写真がありませんことをご了承ください。
えっ?スキャナーで取り込み処理しなさいって?!・・・不精なもんで(^^;;

 山域・山行名他
  アフリカ大陸(ケニア・タンザニア) キリマンジャロ登頂  (2003/2/7〜17)
  Aトラベル社主催 【キリマンジャロゆったり登頂とサファリ11日間】ツアーへ参加

  メンバー   東京組メンバー:O御夫妻、A氏、Fさん、T氏、K氏、I氏、ハイジ(計8名+リーダー1名) 
  概 略  
  2002年10月16日・日本百名山を登り終えたハイジは、益々山歩きに魅せられステップ
  アップするべく、技術はいらないが高さを体験できる山であり、麓は赤道直下でジャング
  ル&サファリ、山頂は氷河と、ワクワク&ドキドキてんこ盛りツアーへの参加を思い立つ。
   

  2/07(金)
 
  成田空港〜スキポール空港(オランダ・アムステルダム泊)

  過去に3度しか海外旅行経験がなく、しかも11年ぶりの海外がアフリカで山歩きなんて。
  我ながら好奇心&行動力に感心。(歳を重ねずうずうしくなったということか・・・)
  
  ツアーメンバーと初顔合わせで自己紹介となるのかと思っていたら、それはなく、各自
  がツアーリーダーのS氏(20代)の指示を仰ぐというかんじで始まった。
  ハイジは国内ツアー登山参加の経験から、自分も含め単独参加の人が多いと思って
  いたが、出発ロビーで見たところ、8名のうち【おひとりさま】は私だけで少々面食らう。

  ご夫婦参加だと思っていたA氏&Fさん(共に50代)は、地元山岳会の山仲間。
  T氏&K氏&I氏(40代)3人組は、同じ会社に勤める山仲間。
  最年長O氏は60代後半、奥様は50代前半。
  年代・山歴さまざまなのも、ツアー登山の良いところ(^^)
  
  12時間あまりのフライトを終え、本日は空港近くのホテル泊。
  ホテルにて、Aトラベル社名古屋・大阪・九州営業所集客の8名(以後、関西組)と合流。
  東京組&関西組=2グループ16名+ツアーリーダー各1名=計2名 の行動となる。
  
  部屋割り後、各自で夕食(夜食)をとり過ごす。
  ホテル&空港間のシャトルバスに乗り、再び広〜いスキポール空港へ向かう。
  空港内のスーパーで、ヨーグルトと水を買い軽めの夕食とする。
  ハイジは希望したわけではないが、一人部屋だった。
  荷物を出そうと、友人Sちゃんに借りたスーツケースを開けるが、開かない・・・。
  えっ!?うそでしょ〜〜ッ(@ @;)。
  まだ移動中の初日に、スーツケースが開かないなんて・・・。

  泣きたい気持ちを堪え、気を取り直し再びチャレンジ。
  ダイヤル数値を合わせ、キーを挿すタイプのスーツケースは、数度のチャレンジの後
  やっと開いてくれた。ホッとしたらドッと疲れた(^^;

  日本との時差は-8時間。
  日本時間で真夜中3時頃就寝。 
  

  2/08(土) 
   
  
  スキポール空港〜キリマンジャロ空港着〜ウサ(ホテル泊)
    

  2/09(日)
    晴
  
  ウサ・ホテル発〜マラングゲート(1800m)〜マンダラハット(2700m)泊 (歩行約4時間)

  ホテルの庭からメルー山が見える。
  朝食後、前庭に名前が書かれ並べられた麻袋に、登山中に使う各自の荷物をダッフル
  バックごと入れる。
  そして登山口のマラングゲートへ車で移動。
  車中より遠くかすかにキリマンジャロが見えた。
  
  登山口・マラングゲート前は、各国より登山ツアー客が集い賑わっている。
  個人客も数名いるが、現地ガイドを雇わないと登山できないシステムになっている。
  ツアーリーダーがガイドと合流し登山届け手続きの間、トイレを済ませたりする。

  ここで本日分の行動食セット(オレンジ系のフルーツ、チョコレート、など)を渡される。
  
  関東組、関西組、グループ単位でのトレッキングのスタート。
  鬱蒼としたジャングルの中、なだらかな道を4時間ほど歩き、本日の宿泊地マンダラ
  ハットに着く。
  
  三角屋根の大きな食堂棟を中心に、宿泊棟が配されている。
  ハイジは4人小屋に、O御夫妻&Fさんと同宿。
  ログハウス風の小屋の中は、3人分のマットがコの字に配されており、1人分は上段
  に配されている。
  1人当たり70〜80cm幅のスペースは快適である。

  ポーター兼コックさん達は、私達の大荷物と共に先に着いていた。
  一息ついたら、マウンジクレーターまで皆でお散歩。
  途中、木の上にブルーモンキーや、顔は黒く他は白毛で尾が大きなカラバスモンキー
  を目にし、ここがアフリカであることを実感する。

  ここでトレッキング中の食事について。
  各国隊毎にポーターさんがテーブルクロスのような布を持ち、食堂棟のテーブルに
  それを広げ場所取りをする。
  そして食事が提供されるのだが、お国柄が現れていて楽しい。
  日本隊以外は、ビールやワインをガンガン飲んでテンション高い。
  イタリア隊はお皿にパスタが山盛り。フランス隊は酢漬けキャベツの千切りが沢山。
  ドイツ隊はソーセージ。
  日本隊は下山するまでアルコールは禁止されている。
  今夜のメインはチキンのトマトソース煮と、茹でたジャガイモ&にんじん添え。
  パウンドケーキのデザート付。
  
  コーヒー&紅茶&白湯はポットに用意されているのだが、アフリカ人の大らかさか、
  ポットに表記されているのと中身が一致しないことがしばしばであった(^^;
  最終日あたりは、勘を頼りに選ぶのも楽しくなってきた(^^)

  高山病予防対策として、ともかく水を沢山飲むように指導される。
  (山中各ハットにて、ミネラルW1.5Lボトル、$2で販売されている)
  ハイジは普段から一日あたり2Lほど水分を取っているので苦にならないが。
  食後リーダーは、(利尿剤)ダイアモックスの服用を勧める。
  O御夫妻は予め持参されており、飲んでいた。
  Fさんは、半年前に中国の大姑娘山(5025m)を登られており、日ごろのトレーニング
  も怠りない山女なので服用せず。

  ハイジも高所登山するにあたり事前にいろいろと調べてみた。
  高山病の耐性は個人の体質?によるところが大きく、体力ある人が登れるとは限らな
  いそうなのだ。
  かなり熱心に勧められたが、今後の目標をどうするか、高さを体験し自分の耐性を知
  るということが目的なので服用せず、登頂には拘らない旨告げた。
   
 
  2/10(月)
   晴後曇
  
  マンダラハット(2700m)〜ホロンボハット(3720m)泊 (歩行約6時間)

  樹林帯が終わり潅木帯となる。
  ポーターさんに荷物を預け、軽身(デイバック)で整備された緩やかな道を行く。
  標高差1000mを、ポレポレ(スワヒリ語でゆっくりゆっくり)と進む。
  キリマンジャロトレッキングでは、高山病になりにくくするため、『ポレポレ』は合言葉♪
  通常の山歩きに比べると、気の短い人には辛いかもしれない(^^;

  ポレポレなものだから、ポーターさんやメンバーの方達と雑談しながら緊張感なしに歩く。
  日本の山ではお目にかかれないカメレオンを見つけ喜ぶ。
  潅木と草原の平坦な道は続きジャイアントセネシオ林になった頃、本日の宿・ホロンボ
  ハットが見えてきた。

  中央棟に当たる三角屋根のハットの中は二階建てで、一階は食堂、二階は二段ベット
  が続くスペースになっており、我ら日本隊は、このスペースをあてがわれた。
  中央棟の他には、中小の小屋やトイレ棟がある。
  高所順応のためここで2泊する。

  夕食までの間、付近を散策したり、メンバーとおしゃべりしながら過ごす。
  
  
  2/11(火)
    曇
 
  ホロンボハット(3720m)〜ゼブラロック(3980m)〜ホロンボハット泊 (歩行約3時間)

  小屋の裏手に朝陽を浴びたマウェンジ峰が大きい。
  本日は高所順応日のため、さらにポレポレでゼブラロックまでのお散歩である。
  そしてハイジにとっては初めての、富士山を越える標高の体験である。
  富士山に登ったのだって4年も前のことであるし、高所といえば夏に聖岳〜光岳を縦走
  したぐらいなのだ(^^;

  ゼブラロックはその名の通り、岩壁がシマウマ模様で不思議な感じがした。

 
  2/12(水)
    曇
 
  ホロンボハット(3720m)〜キボハット(4703m)泊  (歩行約6時間)

  日本隊は小屋前で、出発前に準備運動をする。
  外国隊の方々には、団体でストレッチしている光景が珍しい?らしい。
  遠巻きに笑いながら眺めている。
  マラングゲートで言葉を交わしたフランス隊のアメリカ人のおじさまが、私の隣に並び
  一緒になってストレッチを始めると、外国隊から冷やかし声がとび賑やかしい(^^;;
  
  キボ峰を望みながらのトレッキングとなるはずが、あいにくの曇り空である。
  高所に順応しているのか、ポレポレ歩行のためか頭痛もせず食欲も落ちず、元気な
  ハイジである。

  最後の水場(といっても飲めないが)ラストウォーターポイントを過ぎ、サドルと呼ばれ
  ている広大な砂漠のような中の道を行く。
  所々にファイアーヒルという丘が点在し、この景観のアクセントになっている。
  あまりの広さに、ここが標高4200m以上だということを忘れてしまう。
  乾いた道も曇り空のおかげで歩きやすい。
  太陽が照りつけていたら、高所&乾燥&暑さのため、かなり体力を消耗するらしい。

  サドル地帯の中に一箇所、簡単に囲われたトイレがある。
  ポレポレなので、相変わらず雑談しながら進む。

  サドル地帯も終わり、キボハットに着く30分あまり手前からは、傾斜のついた登山道
  らしい岩道となる。
  そして、ここで初めて、ハイジは喉の痛みと軽い眠気を覚えた。

  最後の山小屋キボハットに到着し、男女別れた部屋に案内される。
  各部屋は二段ベットが置かれ、早いもの順に寝床を決める。
  ポーターさんにお茶をいれてもらい一息入れた後、小屋の周りを散策する。

  小屋前の広場からは、サドル地帯の向こうにマウェンジ峰が勇ましい。
  今日歩いてきた道を思いながら眺めていると、みるみるうちにガスが押し寄せ幻想的
  な景観に変わった。
  日本隊の元気なメンバー数人と合流し、ポーターさん達と一緒に写真を撮りあったりし
  ながら楽しく過ごす。
  
  小屋の方へ目を遣ると、それまでテンション高かった外国隊の方々が高山病にやられ
  嘔吐している姿が目立つ。
  中にはネコ車(一輪車)に乗せられ、急遽下山しなければならない人も出てくる。
  ちなみにこの車は人力で、$100かかる。

  さすがに4700mという高所は甘くない。
  それまでの山小屋毎でもリーダーに測られていたのだが、パルスオキシメーターという
  ものを指に挟み、脈拍と血中酸素濃度を調べられる。
  日本隊の中でも、数値を見るまでもなく、いきなり嘔吐してネコ車に乗って下山した人
  や、数値が極端に下がり、至急下山を指示された人、高山病の諸症状で食事もできな
  くなり、小屋に留まりアタックを諦めなければならない人などがでてきた。

  小屋の外のトイレにいくだけでも、普通に歩くと息がきれ消耗するのでポレポレを心が
  けねばならない。
  そんなわけで山中とは思えぬほどの豪華な夕食も、女性陣でしっかり味わえたのは
  Fさんとハイジだけだった。

  関東組アタック隊の今後の予定は、食事後早めに就寝し仮眠後、23:30起床、0:30
  出発となる。(関西組は我々より30分早い出発となる)

  夕食後再び喉の痛みや熱っぽいだるさを覚えたハイジは、ここでリタイアするわけには
  いかないので、持参の風邪薬を服用しシュラフに潜り込んだ。
  ちなみに、この日のハイジのパルスオキシメーターの測定値は、脈拍108、
  血中酸素濃度は58であった(^^;;;

  
  2/13(木)
    晴
 
  キボハット(4702m)〜ギルマンズポイント(5685m)〜ウフルピーク手前(5800m?)〜
  キボハット〜ホロンボハット(3720m)泊  (行動約14時間)

  薬のせいか高山病のせいか、ウトウトしてる間もなく起床時間を迎える。
  ミニカップヌードルと具沢山のスープや紅茶が用意されており、問答無用で胃袋に流し
  こむ。
  
  0:30 ヘッドランプを着けいよいよ出発。
  各隊ごとにガイドが時間を調整し、どんどん出発する。
  月明かりに照らされて結構明るい。
  歩き始めて一時間くらいは、先発隊に追いついてしまったりで、登山道の渋滞にはまる。
  満天の星空の中に、南十字星を見つけ喜ぶ。
  【あぁ、まぎれもなく今、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロを歩いているんだ!!】
  
  キボハットから山頂へは、富士山のようなジグザグの岩道を登高する。
  歩き始めて30分〜1時間と経過するうちに、先発隊の中から高山病でリタイアする人が
  下りてくる。
  大分前に出発したフランス隊にも追いつき、追い越し際にアメリカ人のおじさまに声をか
  けるが、見るからにグロッキー状態であった(* *)

  ハイジは頭痛や吐き気&眠気もなく、このときはまだ意識もハッキリしていたが、それま
  であんなに毎日『ポレポレ』を合言葉にしていたのに、アタック日になるといきなり普通の
  歩行速度となったように感じた。
  それが証拠に、こうしてどんどん先発隊を追い抜いているではないか?!・・・。

  2:45 ハンスメイヤーズケープ(日本風だと坊主の岩小屋?)に着く。
  すでに標高5100mを超え、休憩のためじっとしていると寒さに震える。
  ポーターさんが熱い紅茶を手渡してくれる。
  風もでてきたようで、岩陰のところで腰を下ろし休むように促される。
  思えばこのとき既に、高度障害が始まっていたのであろう・・・。

  多分三時過ぎに出発。
  ますます傾斜が増す岩岩の登山道を一歩一歩進む。
  時々ハイジの腰を、後に歩くポーターさんが押さえてくれている。
  やたらと眠くて、というか瞬間瞬間無意識に眠ってしまっていたのであろう。
  夢遊病者のごとく、おぼつかない足取りだったに違いない。
  
  どのくらい経過したのであろうか・・・。
  時折見上げるが、目安の外輪のピークのひとつであるギルマンズポイントは見えない。
  このときの苦しい状態をなんと表現したらいいのかわからないが、かつて体験したこと
  のない苦しさだ。

  ハイジの場合、予習した高山病の症状は眠気以外はほとんど感じなかった。
  頭痛もせず、ゲロ吐く覚悟でいたのに吐き気もなく、食欲も衰えず、ただただ無意識の
  うちに睡魔に襲われたようだ。
  ひたすらギルマンズポイントまで歩くことを考え、数年前に他界した父に登頂を祈った。
  最後の大傾斜を登り、 5:45 ギルマンズポイント(5685m)到着。

  トレーニングのため筑波山2往復に付き合ってくれたりした友のことを思い出し、そして
  今、登山をサポートしてくださっているスタッフのおかげで、山頂のひとつであるギルマ
  ンズポイントに着くことができたのだ・・・と感謝の思いでいっぱいになり、感極まって涙
  が溢れてしまった。
  
  ツアー申し込み後は、山頂に立ったら、達成感から喜びの涙するのだろうなぁ〜と漠然
  と思っていたのだが・・・。
  感謝の気持ちでいっぱいになり涙が溢れ出し、幸福感に包まれたのだ!!
  
  帰国後の報告会で知ったのだが、友人のSちゃんとDちゃんは、ハイジの登頂予定
  時間あたりに、キリマンジャロの方角へ向けて登頂祈願をしてくれていたそうだ。
  【ありがとう!・ありがとう!!

  空がオレンジピンクに染まり、だんだん夜が明けてくる。
  マウェンジ峰の後ろから雲間に太陽が姿を見せた。
  まさしくキリマンジャロ山頂で迎える御来光だ!

  三十分ほど遅れた関西組の到着を待ち、双方のリーダーが協議の上、この先のウフル
  ピークへ向かうメンバーが決められた。
  FさんとA氏は御来光をウフルピークで迎えるため、一足早く出発していた。
  東京組はO氏、T氏、I氏、ハイジ、関西組は一番若手のT君が先行出発となる。

  ギルマンズポイントで休憩後落ち着きを取り戻したハイジは、いよいよ最高地点の
  ウフルピークへ向かう。

  雪道だがアイゼンをつけるほどでもなく、順調に進む。
  予習のためネットで体験記を多数読んだが、ウフルへ向かう途中で【いきなり嘔吐】
  することは珍しいことではないらしい。
  【命のやりとりをするほど苦しい】と表現されていた人もいたので、ハイジも覚悟して、
  いつ【そのとき】が訪れるのだろう・・・と思っていたが、眠気も消え、ギルマンズポイント
  までの苦しさがうそのようだ。

  氷河に覆われた火口縁をたどる。
  赤道直下のサバンナと氷河の組合せ。この山行で真夏から真冬までを経験する贅沢さ♪
  ステラポイント(5740m)を過ぎ、左手にマチャメルートを認めながら進む。
  あと小一時間もせずに、最高地点ウフルピークへ着くはずだった。

  途中ウフルピークから下山してきたA氏とFさんに出会い、関東組で記念撮影をする。
  小休止に入り、寒かったのでフリースを着て、暖かい紅茶を飲む。
  ハイジはシャリバテしたような空腹を覚え、行動食に配られたチョコレートを食べる。
  相変わらず吐き気も頭痛もせず、眠気も訪れないのだが。

  休憩を終え出発か、と思っていたらリーダーから【まさかの宣告】をされた。
  リーダー:『残念ながらハイジさんはここで下山していただきます』
  ハイジ :『え?・・・。私大丈夫ですけど・・・』
  リーダー:『だめです。チアノーゼがでていますよ。(唇が真っ青だったらしい)
         それに真っ直ぐ歩いてないし』

  【ガ〜〜ン】(; ;) せっかくここまできて、ウフルピークを目にし、あと少しで着くのにぃ。
  意識もハッキリしてるし、食欲だってバッチリなのに・・・。と心で思ったが、ツアー登山
  の規則として、リーダーには絶対に従わなくてはならないし、ここで自己主張すると他
  のメンバーにも不愉快な思いをさせてしまう・・・と、自分自身に言い聞かせた。

  苦しい自覚がなかったので、本当に残念であったが、その場で記念写真を撮り、他の
  メンバーに別れを告げ、ポーターさんと共に下山にかかる。
  
  振返り振返り、山頂の景色・氷河の写真をカメラに収め、ギルマンズポイントでも再び
  写真を撮り、そこからはポーターさんと腕を組み一気に駆け下る。
  富士山の砂走状態だぁ〜(^^;
  ハイジは結構膝は強いほうだと思うが、ポーターさんの飛ばしようといったら凄い!
  
  キボハットがみるみる近づいてくる。
  あと20分くらいのところで、ハイジは突然猛烈な腹痛に襲われ焦る。
  我慢できそうにもない緊急事態!
  恥ずかしかったが背に腹は変えられず、ポーターさんに告げ、岩陰に駆け込んだ。
  【セ〜〜〜フ】(^^;;これも高山病の症状なのか?!
  出すものを出してしまうとスッキリし、キボハットへ向かった。

  9:50 キボハット着。
  到着者に差し出されるオレンジジュースを美味しくいただき、一時間程ベットで爆睡。
  その後、各自で今夜の宿泊小屋・ホロンボハットまで戻る。

  14:30 ホロンボハット到着。
  今夜は4人小屋を割り振られる。(O御夫妻、Fさん、ハイジ)

  夕食時、ウフルまで登頂した人もしない人も、さすがに疲労で食欲がなかった。
  そんな中でも、しっかり食べていたのはFさんとI氏、ハイジだけだった(^^)

 
  2/14(金)
    晴

  ホロンボハット(3720m)〜マラングゲート(1800m)〜ウサのホテル泊  (歩行約6時間)

  昨夜の爆睡のおかげで、清々しく快調な朝を迎える
  昨日登った氷河を頂くキボ峰を目にし、感激!
  裏手には見事な岩の塊り・マウェンジ峰。
  この景色とも、これでお別れ・・・。
  
  メンバー達とワイワイしながら楽しく下る。
  日本を離れて今日で8日。
  話題は次第に胃袋系へ(^^)
  スキポール空港(オランダ)の寿司バーで、お寿司♪に意見が一致(^^)v

  マラングゲートに到着後は、昼食が用意され、ガイド&ポーターさん達勢揃いで、お約束
  の【キリマンジャロの歌】を唄ってくれた♪
  ここで飲んだキリマンジャロビールの美味しかったこと!(^^)
  今山行に備えて、2ヶ月断酒していたハイジであった。

  ホテルに帰り、待ち望んだ6日ぶりのシャワーを浴びさっぱりする。
  フルコースの夕食時、リーダーから、ウフルピークまでの登頂者は金色枠、ギルマンズ
  ポイント登頂者はグリーン枠の登頂証明書を渡される。

  メンバー全員で、大いに盛り上がったことはいうまでもない(^^)♪  
   
2/15(土)      ホテル〜アルーシャ国立公園サファリ観光〜ホテル〜キリマンジャロ空港発〜機中泊
  2/16(日)   アムステルダム・空港発〜機中泊
  2/17(月)   成田空港着(解散)
  後  記
  ハイジの人生において、キリマンジャロ登頂は、記念すべきとても大きな出来事であった
  が、その体験がかすむほどのことが帰国後おきてしまった!

  どうやら神様はハイジのために、生涯の伴侶=運命の人と、キリマンジャロで出逢うよう
  に計らってくださったのだ!

  ツアーメンバーI氏は、帰国数ヵ月後【うわばみ隊】ちー隊長となったのであ〜る。
                                        

山行記