ハイジの山歩記

  山域・山行名他   北アルプス・唐松岳 2696m(2003/10/18〜19)
  メンバー   Sちゃん・ちー隊長・ハイジ
  概略  
  友人Sちゃん・アルプスデビュー山行。
  良い山行デビュー記念となるよう、ちー隊長と協議の上、【稜線上に小屋があり
  山頂が近いこと&素晴らしい山岳景観を期待できるところ&初心者向きの山】
  ということで、唐松岳にする。
  結果、前日降雪があり、山々は雪化粧で装われ、快晴の中ご来光を仰ぎ
  【うわばみ隊】にとっても、良い記念となった(^^)v
  Sちゃんに付き合い、ハイジも久しぶりの小屋泊まりに。
  

  10/18(土) 快晴
  
  八方池山荘〜唐松岳頂上山荘(9:45発〜13:35着)

  麓の紅葉は、最盛期は過ぎているものの、十分美しく、とても得をした気分(^^)v
  まさに秋晴れ。こんな日にお山に行けるなんて、なんという幸せ♪
  八方池までは、観光客も多い。
  白馬村の観光ポスターそのままに、青空&白馬三山(雪化粧付)&八方池の
  景観が、眼前に広がる。
  ハイジも何度か訪れているが、こんなにしっかりと、大景観を見ることが出来たの
  は初めてである。

  Sちゃんも、初めて見る景色に感動している。
  携帯カメラで撮りまくり(^^)
  あまりにも美しい自然の景色なので、変な表現だけど【つくりもの】ではないかと
  思えてしまう・・・と言っている。

  観光地を後に、私達は山ヤの道へと歩を進める。
  そして嬉しいことに、この後、さらに美しい景色に出会うことになる。

  Sちゃんは、アルプスデビューに備え、1年前からハイジと共に、筑波山に何度も
  登ってきた。
  時には、二往復したこともあるぐらいなので、体力的には問題なさそうだ。

  唐松山荘に着き、受付を済ませる。
  ちー隊長はテント泊なので、せっかく登ってきたのに、反対側の斜面下部にある
  テン場に下りなければならない。
  小休憩の後、雲がでてきたが、とりあえず唐松岳を往復した。

  そして、素泊まりの人のための自炊小屋にて、酒盛りタイムへ突入〜!(^^)
  今夜は、Sちゃん・アルプスデビューを記念して、いつにもまして豪華メニュー☆
  である。(ちなみに、Sちゃんも酒豪ですぅ)

  エビスビール、赤ワイン(フルボトル)、高級食材店で仕入れた青カビチーズと
  白カビチーズ、クラッカー、牛タンスモーク、オイルサーディン(持参した梅肉た
  たきと乾燥ねぎを加え加熱する)、母特製小松菜キムチ。
  夕食はさとうのごはんと高めのレトルトカレー(いつもはアルファー米を利用する)
  きゅうりのキューちゃん付であ〜〜る(^^)vv
  
  【うわばみ隊】ゆえ、すぐにアルコール類がたりなくなり、山荘にて日本酒とビー
  ルを購入する。
  ちー隊長は、今宵一人で淋しそうなので、500円支払い、山荘の消灯間際まで、
  私達と一緒に談話室で過ごす(もちろん日本酒呑みながら♪)

  山荘はシーズンを過ぎていることと、唐松岳が百名山ではないので、週末にも
  かかわらず、宿泊客もまばらである。
  ましてやテン場は、2張りのみ。
  この夜、前夜に続き、夜中に雪が降る。

 

  10/19(日) 快晴 
  
  唐松岳頂上山荘〜八方池山荘(9:50発〜12:15着)

  夜明け前から目覚たので、山荘裏の高台から、日の出を待つことに。
  前夜降雪があり冷え込んだので、寒さはともかく、今朝はきっと素晴らしいご来
  光を迎えること間違いなし!(^^)

  立山&剱岳のシルエットが浮かび、夜明けと共に雪化粧した姿が見えてくる。
  雪のおかげで岩肌の影が際立ち、両峰とも、よりいっそうカッコよく見える!

  空が薄紫からピンク、そしてオレンジ色へと変わってきた。
         『御来光〜〜〜!!』
  


  何度見ても感動する光景である。

  なぜだか息を潜めて『その時』を待ち、線香花火の先っちょみたいなものが
  空の彼方に現れ始めると、生きていることの喜びに想いは溢れ、吐息と共に
  穏やかに消えゆき、幸福感に包まれる。

  大好きな人が隣にいても決して見つめ合わず、同じ方を向いたまま静かに想
  いを共有できる気がする。
  Sちゃんも、かたまっているようだ!
  二人はしばし、無言で佇んでいた。

  酔っていたので、前夜約束するのを忘れてしまい、私達が感動していたころ、
  ちー隊長は独りでテントの中で朝を迎え、約束の食事時間までごろごろしてい
  たそーな(^^;

  朝食後、再び唐松岳へ向かう。
  大大大展望!360°丸見えだぁ〜い(^^)vvv
  雲海の彼方に、頸城の山々が、島のごとく浮かんで見える。

  Sちゃんが、昨日の登頂記念にとケルンの上に積んだ石に、エビのしっぽが
  できていた!



  照れるSちゃんを促し、剣岳をバックに、ヤマケイの表紙風に撮る♪
  
  私達は小一時間ほど楽しく過ごし、後ろ髪ひかれる思いを胸に山頂を後にした。

  下山後は温泉に浸かり、地元GSで教えてもらった美味しいお蕎麦屋さん(山人)
  へ寄り、 自宅到着後、三人でかるく飲み、山旅を終えた。

    

山行記