ハイジの山歩記

  山域・山行名他  北アルプス・白馬三山〜唐松岳縦走 (2006/8/14〜15)
  メンバー  ハイジ
概 略  
 半月後の山行に備え、アイゼン歩行の感触を思い出すためと、トレーニングも兼ねて、
 以前より歩いてみたかった不帰の嶮を交えた今コースを選ぶ。
 ちー隊長は仕事なので、結婚以来初めての単独小屋泊りであ〜る。

 お天気予報を確認し、8/13ムーンライト信州レディース専用車両(1車両のみ)にて
 白馬へ。
 9年前のお盆休みに歩いた白馬三山は、ハイジのデビューの山であり、その山行で
 山歩きにハマり、以後山女街道?まっしぐら〜♪

 お天気に恵まれ、久しぶりの緊張感を味わい、デビューの時の記憶と対比させながら
 の山歩きを楽しむ(^^)

 
  8/14(月)
  晴後曇り
 
 猿倉 6:30〜7:40 大雪渓入口 7:50〜8:50 大雪渓終点 9:10〜11:30 村営頂上
 宿舎 11:35〜12:10白馬岳〜12:20 白馬山荘 12:25〜13:45 杓子岳 14:00〜
 15:00鑓ガ岳〜15:40 天狗山荘(泊)

 白馬駅前から乗り合いタクシーにて猿倉へ。
 月曜日ながらお盆休み中でもあり、猿倉荘の前は大勢の登山者で賑わっている。
 持参のおにぎり朝食を済ませ、給水し、身支度を整える。
 6:30 出発。

 林道を1時間程歩き白馬尻への道は、ウォーミングアップに丁度良い。
 7:30 白馬尻小屋通過。
 7:40 大雪渓入口着。雪質はツボ足でも全然問題ないのだが、今日はアイゼン歩行の
 感触を思い出すため、あえて大げさに12本爪装着であ〜る(^^;
 初めて歩いた9年前は、家で練習したにもかかわらず、6本爪軽アイゼン装着するのに
 も大分手こずったっけ〜(^^;;

 7:50 日焼止めヌリヌリし出発。
 雪渓上はシーズン中なので、人の列が続く。
 不適切な状況で着けた12本爪アイゼン。とても歩きにくい。
 足が重たいばっかりだ。こんなに重かったっけ〜〜(^^;;

 

 8:50 大雪渓終点部着。アイゼンを外し早くも大休止(^^; 多くの人が休んでいる。
 ポカリを飲み行動食のパンを食べる。

 9:10 出発。
 ここからは、新しくつけられた?秋道を行く。結構斜度がある。
 10:25 小雪渓が現る。多くの人が再び軽アイゼンを装着していたが、ハイジはツボ足
 のまま進む。雪渓を横切りながら下を見下ろすうわ〜っ!急斜面。

 
            小雪渓のトラバースより望む大雪渓



 
         小雪渓のトラバース(奥は天狗菱側・手前白馬側)

 白馬側の上を見上げると、トラバースを終えた斜面上にお花畑避難小屋が見えた。

 10:30 お花畑避難小屋通過。村営頂上宿舎あたりにある目安の大岩も見えてきた
 が、色とりどりのお花畑に目を奪われ、写真を撮りながら歩くためペースが乱れて、
 中々進まない(^^;

白馬岳花写真集1
 


ミソガワソウ

クルマユリ

アオノツガザクラ

テガタチドリ

ミヤマアキノキリンソウ

ヒメウメバチソウ

ミヤマセンキュウ?



イブキジャコウソウ

ヨツバシオガマ

イワオウギ

イワギキョウ

オタカラコウ

オオバミゾホオズキ

シロウマアサツキ

タカネシオガマ

タカネツメクサ(白)
イワギキョウ(紫)

ミヤマコウゾリナ

ヒメクワガタ

 11:30 やっと村営頂上宿舎着(小休止)
 11:35 白馬山頂へ向け出発。トレーニングでもあるし、小屋泊りのため普段より荷も
 軽いのでザックを背負ったまま行こうと思っていたのだが、疲れてしまって縦走路分岐
 へデポし、空身で山頂へ(^^;;
                    
 
               白馬岳(2932m)と白馬山荘

 12:10 白馬岳山頂着。ガスで展望なし。写真だけ撮り出発。
 12:20 白馬山荘売店にてコーラを飲み小休止。
 12:25 出発。
 12:30 再びザックを背負い、縦走路を杓子岳へ。
 この時間にこちら方面へ向かう人は少なく、シーズン中とは思えないほど静かな山
 道であ〜る。

 
                  丸山方面を望む

白馬岳花写真集2
 

コマクサ

ミヤマアケボノソウ

トウヤクリンドウ

ウルップソウ

 13:45 岩屑の急傾斜道を歩き杓子岳(2812m)山頂着。行動食のパンを食べる。
 14:00 出発。
 杓子岳山頂部は細長く、信州側は切れ落ちている。ガスがなければ高度感を楽しめ
 るのになぁ〜と思いながら歩く。

 
                 杓子岳山頂部稜線

 
                 杓子岳と巻き道

 鑓ヶ岳への道の途中で、ミヤマアケボノソウの群落を目にする。

 

 ハイジは赤石岳からの下山路で一度だけ目にしたことのある花で、ツアー登山で
 引率してくれたガイドさんが【めずらしいお花ですよ♪】と教えてくださったので、一度
 で覚えた印象深いお花である。

 
               鑓ヶ岳中腹より望む白馬方面

 15:00 鑓ヶ岳山頂着。写真を撮り通過。
 15:20 大出原分岐通過。

 
                天狗山荘&テン場

 15:40 天狗山荘着。
 翌朝は早出するため、夕食のみ頼む(@7900円)
 この日、単独女性はハイジのみだったので、2階部屋一区画貸切(^^)
 頂上小屋より断然空いているが、夕食は2回目グループで18:30〜であった。

 
                天狗山荘夕食

 19:30 就寝。
      
 
  8/15(火)快晴 
 

 天狗山荘 4:40〜6:00 不帰キレット 6:05〜7:35 2峰南峰 7:40〜8:20 唐松岳
 8:25〜8:35 唐松山荘 8:40〜10:00 第3ケルン 10:05〜10:35 八方池山荘

 4:00 起床。早立ちする人は少ないのか、皆寝静まっている。
 ストレッチを済ませ、そっと部屋を後にする。
 昨日下見をしておいた自炊小屋は外食堂と兼用になっており、建替えられたばかりな
 のか、キレイで快適であ〜る。

 誰もいない小屋の中、ヘッドランプを点し持参のパンとオレンヂジュースの朝食。

 4:40 ヘッドランプが要らない程度に明るくなってきたところで出発。
 
美しい朝の始まり写真集


4:45

4:58

5:05

雲海の彼方に浮かぶ
富士山(中央)
八ヶ岳(左)
南アルプス(右)

 小屋を出るとすぐに見晴らしの良い稜線歩き♪♪ 
 本日は快晴な〜り♪(^^)v

 5:00 天狗の頭着。絶景!!
 鹿島槍の奥に槍ヶ岳も見える。そして裏銀座の山々も♪
 ゆっくりしたいが、先を急ぐ身・・・。

              ↓唐松岳 ↓五竜岳 ↓鹿島槍ヶ岳      
 
                天狗の頭より望む

 名残惜しいが、ここから標高差300m一気に下る天狗の大下りを行く。

 
               天狗の大下りを見下ろす

 ザレ&ガレて急傾斜の道を滑らないよう慎重に歩く。下り始めの鎖場はスリル満点!

 6:00 不帰キレット着。小休止。
 
            不帰キレットより望む不帰沢雪渓

 6:05 出発。
 6:30 不帰第1峰着。写真を撮り通過。

                          ↓天狗の頭(2812m)
 
                 天狗の大下り 遠望

              ↓不帰2峰北峰       ↓不帰2峰南峰
 
                不帰1峰山頂より望む

 ここから不帰の嶮核心部の始まり〜。
 
             不帰2峰北峰岩壁を見上げる

 垂直に近く見える岩壁の鎖場は、取り付いてみると足場も手がかりもしっかりしてい
 るので登りやすい。一段登ったところで、剱の写真を撮る。(^^)v

 

 そして更に立ちはだかる岩壁へ(^^)
 高度感満点! 
 登りきると、今度は梯子が渡してある。渡った先は、岩峰をトラバースするような、
 片側が切れ落ちた道を行く。絶景!!

                    焼山&火打山  ↓妙高山    ↓高妻山
 

               ↓天狗の頭
 
                不帰1峰を望む(中央)

                 ↓八方池
 
                 八方尾根を望む

 幾つかの鎖場と梯子の道を行く。
 今日は時間もまだ早く、行き交う登山者が少ないので順調に通過できるが、登山者
 が多いと、すれ違いや交互に通過せねばならぬ所もあるので、時間がかかってしま
 うだろう。

 7:20 不帰2峰北峰着。写真を撮り通過。

                  ↓唐松岳(2696m)   ↓不帰2峰南峰
 
               不帰2峰北峰より望む

 
               不帰2峰北峰より望む剱岳

 7:35 不帰第2峰南峰着。小休止。行動食のパンを食べる。
 ここまでくると、唐松岳はもうすぐそこであ〜る。山頂の登山者まで見える。
 ヤッホ〜♪と、手を振りたいぐらいだ(^^)

               ↓唐松岳
 
              不帰第2峰南峰より望む

 7:40 出発。
 唐松岳に向けて、あとひと登り。

 8:20 唐松岳山頂着。五竜岳がひときわ大きくカッコイイ!

          ↓五竜岳
 

 
           なにげに千葉のMさんが写っていました〜♪

 
             唐松岳頂上山荘を望む

 ※↑画像の小屋下、ジグザグの場所に、唐松山荘のテン場はある(^^;

 8:25 山頂出発。

 
                  白馬方面を望む

 8:35 唐松岳頂上山荘着。通過しようとしたところ、小屋関係者のおじさまに呼び止
 められる。【雷鳥がいるよ♪】  

わかるかなぁ〜(^^)

 8:40 唐松山荘出発。
 
        ↓唐松岳         不帰の嶮      ↓不帰キレット      
 
                八方尾根より望む

 
             ニッコウキスゲの群落

唐松岳花写真集
 

ハクサンシャジン

ハッポウウスユキソウ

イワショウブ

シロハナニガナ

シモツケソウ

タカネマツムシソウ

ミネウスユキソウ


 観光客で混雑している八方池は通過。
 10:00 第3ケルンにて小休止。
 10:05 出発。
 10:35 八方池山荘着。リフト〜ゴンドラを乗り継ぎ下山。

 八方バスターミナル 13:05発長野駅行き〜新幹線で帰路に就く。

後 記
 充実した山行であったが、ちー隊長と感動を分ち合えたらもっと良かったなぁ〜と
 思った(#^ ^#)ちゃんちゃん♪


山行記